インド:石炭火力発電所 ストライキでも十分なる石炭を保有 2016 年 9 月 8 日掲載 9 月 1 日付けの地元報道によると、石炭・電力大臣は、石炭公社(CIL)の労働者による終日ストライキ通 告を念頭に、石炭採掘が 50~60 日間以上停止しても、石炭火力発電所には操業に必要な十分な石炭在庫 があるとした。同大臣は、国全体では石炭供給量は十分にあるとし、例え、50~60 日間石炭採掘が停止し ても、石炭火力発電所は、操業維持のための連続的な石炭供給が保証されるとした。インドの石炭火力発 電所には、平均して 21 日間分の貯炭(8 月 29 日時点)があり、CIL には未販売の数百万トンの石炭がある。 インドでは 9 月 2 日に、多数の分野に亘る 100 万人以上の労働者が、首相の労働改革に反対するストラ イキを計画している。 CIL の業績改善は、首相の主たる成功例の一つであり、同社は、国内での供給過剰に鑑み、初めての輸 出を検討している。石炭省の秘書は、CIL のチームが、公式にバングラデッシュを訪問し、供給可能量に 関して速やかに最終決定するだろうとした。 注) 9 月 2 日、インド国内ではストライキが実施された。 (石炭開発部 辻 誠) おことわり:本レポートの内容は、必ずしも独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構としての見解を示すものではありません。正確 な情報をお届けするよう最大限の努力を行ってはおりますが、本レポートの内容に誤りのある可能性もあります。本レポートに基づきとら れた行動の帰結につき、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構及びレポート執筆者は何らの責めを負いかねます。なお、本資料の 図表類等を引用等する場合には、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願 い申し上げます。
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