インド:CIL 石油コークスへの環境税の課税を要請 2016 年 8 月 25 日掲載 8 月 11 日付けの地元報道によると、石炭公社(CIL)は、環境汚染の論議にて、石油コークスは石炭より も環境汚染度が大きいとして、政府に対し環境税の課税を求めた。 CIL は、石炭省大臣に対して、石油コークスは大量の硫黄酸化物を環境に排出しており、石炭よりも環 境汚染度が大きいとし、環境税は石油コークスにも課税されるべきだと意見を述べたとした。 石油コークスは、高発熱量の固体燃料であり、各国の火力発電所で広範囲に利用され、炭素質の固体で あり、石油精製コークス化装置または熱分解工程にて産出する。 財務大臣は、2016-2017 年度予算説明では、エネルギー税を環境税に替え、石炭、褐炭、泥炭の環境税 を、現状 200 ルピー/トンから 400 ルピー/トンへ増税提案していた。また、2016 年度は 2,394 億ルピーの環境税収入 が得られるだろうとしていた。 環境保護の活動家は、5 月に全国緑の裁判所(National Green Tribunal)へ、石油コークスの如何なる利 用法でも、人類の健康に有害な特定物質が排出されると訴えている。 (石炭開発部 辻 誠) おことわり:本レポートの内容は、必ずしも独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構としての見解を示すものではありません。正確 な情報をお届けするよう最大限の努力を行ってはおりますが、本レポートの内容に誤りのある可能性もあります。本レポートに基づきとら れた行動の帰結につき、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構及びレポート執筆者は何らの責めを負いかねます。なお、本資料の 図表類等を引用等する場合には、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願 い申し上げます。
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