奈良労働局における個人情報の漏えいについて

厚生労働省奈良労働局発表
平 成 2 8 年 8月 3 0 日
担
当
奈良労働局労働基準部
労災補償課長
加藤 亜子
労災補償監察官 箸方 康志
電話 0742(32)0207
奈良労働局における個人情報の漏えいについて
奈良労働局(局長 吉野彰一)は、奈良労働局労働基準部労災補償課(以下「労災補償課」
という。)において発生した個人情報の漏えいについて、下記のとおり当該事案を確認の上、
必要な措置を講じましたので、概要をお知らせします。
1
概要
労災補償課において、C 病院に送付するべきカルテの写を B 病院へ誤送付するという事
案が発生した。
なお、カルテの写には、氏名、既往歴、診療経過等の情報が記載されていた。
2 事実経過
(1)平成28年7月25日、労災補償課において、A氏から請求のあった保有個人情報の
開示請求に関し、B病院に対して当該病院が作成したカルテの内容についての開示の可
否について、意見照会文書を送付した。
(2)同月27日、B病院の事務担当者から労災補償課に対し、当該文書にA氏のC病院に
係るカルテの写が紛れ込んでいる旨の連絡があり、誤送付が判明した。
(3)同日、労災補償課長がB病院及びC病院を訪問、謝罪し、了承を得た。また、誤送付
したカルテの写は回収した。
(4)同日、労災補償監察官がA氏に架電の上、説明、謝罪を行うとともに、
8月5日に労災補償課長がA氏と面会をし、説明の上、謝罪を行った。
(5)8月29日、労災補償課長が電話にて改めて謝罪の上、公表内容を説明し理解を得た。
3 発生原因
(1)依頼文書を作成する前に、複数の医療機関から収集したカルテのコピーを同時に作成
したため、カルテの混在が発生したこと。また、一部のカルテに医療機関名が印字され
ていないものが含まれていたことから、文書作成時及び決裁時に、カルテの写の提供元
の混在に気付くことができなかったこと。
(2)文書の発送時に、封筒の宛名と文書の宛名のダブルチェックは行っていたものの、
添付文書のすべてを確認することを怠ったこと。
4 再発防止策
(1)労災補償課においては、平成28年7月27日、労災補償課長より非常勤職員を含む
全職員に対して、本事案の経過を説明し、同種作業における作業手順を見直すとともに、
複数人による郵送時の宛先とすべての内容物の確認を行うなど個人情報の漏えい防止
の対応を徹底することを指示した。
(2)奈良労働局においては、同日、総務部長から局内各課室長及び管下の労働基準監督署
長等に対して、本事案の経過を説明し、文書発送時のダブルチェック時には内容まで再
確認を行うことなど、個人情報の漏えい防止の対応を徹底することを指示した。