埼玉労働局 Press Release 平成 28 年 6 月 21 日〔照会先〕埼玉労働局職業安定部職業安定課長進藤容子課長補佐小室幸士電話番号 048 (600) 6208 浦和公共職業安定所における文書の誤交付について埼玉労働局（局長田畑一雄）は、浦和公共職業安定所（所長石川和夫）において発生した個人情報を含む文書の誤交付について、下記のとおりその事実を確認の上、必要な措置を講じましたので、概要をお知らせします。１概要浦和公共職業安定所（以下「浦和所」という。）において、失業の認定に係る事務処理の過程に際し、Ａさんに手交するべき雇用保険受給資格者証（以下「受給資格者証」という。）を誤ってＢさんに手交するという事案が発生した。 ※ 受給資格者証とは雇用保険の受給手続きのために必要な書類であり、雇用保険受給資格者の氏名、生年月日、性別、払渡希望金融機関名、口座番号、賃金日額等の個人情報が記載されている。２事案経過（１）平成 28 年６月 14 日、浦和所において、Ａさんの失業認定を行い、失業給付金の支給に係る説明とともに、次回の失業認定申告書を手交した。（２）同日、Ａさんから受給資格者証が返却されないと申し出があったため、所内をくまなく捜索したがＡさんの受給資格者証は見当たらなかった。（３）このため、雇用保険課長からＡさんに状況を説明するとともに、詳細が確認でき次第、連絡する旨を伝え、一旦帰宅願った。（４）その後、返却されていない受給資格者証があることが判明し、確認したところ、Ｂさんに返却すべき受給資格者証であることが分かったため、雇用保険課長がＢさんに連絡をとり、手元の受給資格者証の確認を求めたところ、Ａさんの受給資格者証であることが分かり、この時点で誤交付が判明した。（５）同日、雇用保険課長及び職員ＣがＢさん宅を訪問し、今回の事案に係る経過を説明の上謝罪し、了解が得られたのでＢさんの受給資格者証を手交するとともに、Ａさんの受給資格者証を回収した。（６）同日、所長及び雇用保険課長がＡさん宅を訪問し、Ａさんの受給資格者証を手交するとともに、今回の事案に係る経過の説明と謝罪を重ね、了承を得た。３発生原因Ｂさんに受給資格者証を返却する際に、受給資格者証の氏名と写真による本人確認が不十分のまま交付してしまったことによる。４再発防止策（１）浦和所においては、平成 28 年６月 15 日に緊急幹部会議を開催し、所長から本事案の事実経過を説明するとともに幹部職員から全職員（非常勤職員を含む）に対して、個人情報を含む書類を交付する際には、返戻書類の氏名等を確実に確認するという基本動作を徹底するよう改めて指示した。また、受給資格者証を返却する際には複数名で確認することとした。（２）埼玉労働局においては、同月 14 日に局幹部職員が浦和所に出向き、本事案に関する聞き取り調査を実施し、原因を究明の上、再発防止を指示した。また、同月 16 日に公共職業安定所長会議を開催し、職業安定部長から個人情報の適正な管理・取扱いの徹底を改めて指示するとともに、全職員に対する基本動作の徹底、再発防止に係る指導の強化を指示した。今後、氏名での呼び出しに替えて、ボイスコールの導入など、同様事案を防ぐための方策について検討を進めることとした。