かみかみの別れ にゃんだかんだ ︻注意事項︼ このPDFファイルは﹁ハーメルン﹂で掲載中の作品を自動的にP DF化したものです。 小説の作者、 ﹁ハーメルン﹂の運営者に無断でPDFファイル及び作 品を引用の範囲を超える形で転載・改変・再配布・販売することを禁 じます。 ︻あらすじ︼ 再び登場よ 今回は正真正銘、私が主人公よ いや、主人公はましろだ あきらめなさい、はやて。私の一人称よ ふん。ましろさえ出てればそれでいい。 でも、ましろはヒノカグを選んだのでしょ そ、それを言うな ! もしれません。 ぜひ、間違えがあったら、教えてください なった方は。 特に、原作をお読みに つまり、ほとんどが私の想像なので、多少おかしいところがあるか あさぎ目線の小説ですが、原作の続きとなっています。 ! ? ! ! ! ! 目 次 すべてが終わった後・・・ ││││││││││││││││ 1 すべてが終わった後・・・ ﹁⋮ということで世話になったな、あさぎ。﹂ ﹁あさぎ様お世話になりました。﹂ 私は今、ものすごく戸惑っている。 この長い髪の女の子と真ん中わけのツンデレ且つロリコン男子に ﹂ 挨拶されて・・・ ﹁あさぎ様 いけないいけない。どうも私はましろのこの目には弱いみたい。 ちょっと考え事をしてただけよ、そう言ってやった。 ⋮寂しさを隠すために。 ﹁ふぅん、あさぎも考え事をするのか⋮﹂ ちょっと、何が言いたいのよ。いちいち気に障るのよね、この男。 せっかく人様が感傷気分になっていたというのに ーーでも、やっぱり⋮ ﹁で、あさぎ。ましろからお願いがあるそうだ。﹂ 大きなお邸に住むことになるであろう少女にお願いなん てあるのかしら お願い ! さいませんか に。﹂ ーーだって、ましろは⋮ それにしてもなぜやるのかしら せしたいのです。 ﹁短い間ですが、お世話になりました、近所の方、参拝者の方にもお見 ? でも、やっぱりうれしいことには変わりない。 やるつもりなの えっ ましろみたいな、由緒正しき巫女が、神楽を私たちの神社で 今年のには間に合わないと思いますが、来年にはお見せできるよう わざわざ、お邸まで来ていただかなければならないのですが。 ? 1 ? ? ﹁あさぎ様、その神楽の話なのですが、私がお邸に戻っても教えてくだ ? ? ? 何よりもここはヒノカグ様の神社。髪の中にいるとはいえ、喜んで くださるはずです。 ヒノカグツチノカミ 神様は神楽がお好きだそうなので。﹂ 火之迦具土神。わが神社で祀っている神様。 実は今まで同居していたやつは、自称ではなくて、本物だったぽい。 彼がいなくなったとたん、この神社はまたぼろくなってきたから。 でも本当のところは信じられない。だって神様と同居よ あっ、そうか。もしかしたら、彼を戻すために神楽をするのかしら ? というか、早く帰って来てもらわないと困る。 ﹂ 客、もとい、参拝者も少なくなってきたし、このままだと、確実に 収入が減る ましろの話、聞いてるのか あっ、でも、神楽で稼ぐのもありかしら ﹁あさぎ、なにだまってるんだ ? に言わないよね まさか、お礼にね ですよね さすがにね あんた、本当に感謝してるの まぁ、いいわ。結局、奢ってくれるそうだし、連れて行こうかしら。 ?! ﹁ましろに言われなければ、こんなことはしないのだが⋮。﹂ ! ﹁ああ、誤解させたかもしれないが、もちろんこっちの奢りだ。﹂ ? ﹂ ﹁志乃のお店に連れて行ってくれないか ? で、お支払いは あんみつは志乃のところが一番よね ! ? ? デレデレすんな、ロリコン男。別にいいけど、奢れっとは、さすが んみつを食べたいっと言ってね//﹂ ﹁で、あさぎ、今まで泊めてくれたお礼といっては何だが、ましろがあ ーーほら、この笑顔。 ﹁あさぎ様、ありがとうございます。そしてよろしくお願いします。﹂ ーーだって、そうしないと⋮ もちろん、神楽を踊ってもらうわよ、ましろ。 はっ、だめだめ。今はお金の話をするところではないわね。 ? ? ! ! 2 ? それにしても、初めてあんみつを食べたときのましろの顔、とって もかわいかったな∼ それも今日で最後かしら。 ﹁あら、あっちゃん、ましろちゃん、黒宮君、いらっしゃい。 ましろちゃん、いつの間にか大きくなったね。﹂ ﹁はい。いろいろありまして。﹂ あっ、志乃、あんみつ一つずつちょうだい。 ﹁お待ちどうさま。﹂ ﹁ありがとうございます、志乃さん。﹂ ﹂ ﹁ありがとう。で、ましろから伝えたいことがあるんだが、今大丈夫か ﹂ ﹁うん あっ、細かいことは私が説明するわ。かくかくしかじか、っていう ことで。 ﹁きょうで皆様とは一緒のクラスではいられません。 今まで、お世話になりました。﹂ ﹂ ﹁ええ、ましろちゃん。いつでもあんみつ、食べに来てね。﹂ ﹁はいっ ﹂ さあさあ、こっからは食べるわよ ﹁あまいれーす ありがとう、ましろ。短い間だったけど、一緒にいてくれて。 私もお礼を言いたいから。 あ⋮。顔を上げてましろ。 あさぎ様、本当にお世話になりました。﹂ まして、 ﹁はい。わかりましたと伝えておいて。では、この場をお借りいたし ﹁ましろ、当主様からの連絡だ。あと1時間で帰って来いと﹂ ふぅ、おいしかった。 らやましい⋮ それにしても、顔つきが変わったとはいえ、かわいらしいわね⋮う ふっふっ。ほらその笑顔。本当にかわいいんだから。 ! ! ! 3 ? ? 本当は、とってもうれしかった。妹ができたみたいで。 お母さんがいなかったから、あなたが来てくれて、家族が増えたみ たいで、とってもうれしかった。 ましろの世話を焼くのが楽しかった。 おいしいって言って、食べてくれるましろが大好きだった。 だから⋮ 私も。 だから、こちらこそありがとうましろ とってもいい経験ができたよ ﹂ 私の隣では、髪が長い女の子が踊っていた。 その夜。私は、久々に夢を見た。 る。 ご飯食べたら早く寝よう。きっと、明日は学校の準備に時間がかか ご飯、作らないと。でも、二人分か∼。やっぱり寂しいな。 さぁ、私も家に帰らなくちゃ。お父さんがきっと待っている。 空には、もう、星が輝いている。 私は彼女たちの背中が見えなくなってもなお、手を振り続けた。 ﹁じゃあな、あさぎ。世話になった。﹂ おいてください。﹂ ﹁では、あさぎ様、帰らせていただきます。志乃様にもよろしく伝えて でも、神楽は厳しく教えるわよ、ましろ。覚悟しなさい あなたは、志乃と同じぐらい大切な友達なんだもの。 ええ。もちろんよ、ましろ。だってあなたは⋮ そして、神楽をぜひ、教えてください ﹁あさぎ様。ぜひ、神束のお邸にも会いに来てください。 ! ! ︵完︶ 4 ! !
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