家計収入の改善が進まず、消費に対する慎重姿勢が

2016 年8月 25 日
長野経済研究所プレスリリース
~消費動向調査結果(2016 年1–6月調査)~
家計収入の改善が進まず、消費に対する慎重姿勢が強まる
本調査は、県内消費者の消費意識の現状(2016 年1-6月)と見通し(16 年 7-12 月)について分析するため、県内消費
者 800 人を対象に 16 年6月下旬~16 年7月中旬に実施した(年2回、半年毎実施)
。
調査結果のポイント
<家計の現状と今後の見通し> 家計収入 DI が再びマイナス圏に、消費支出 DI も前期を下回る
・ 「家計収入 DI」(%ポイント)は△11.0 と再びマイナス圏に低下した (図表1)。来期(16 年 7~12 月)は
△8.6 と 2.4 ポイント改善の見通しだが、改善傾向にあった家計収入の動きに勢いがなくなってきている。
・ 消費支出の増減を示す「消費支出 DI」(同)は+28.5 と前期比で 6.8 ポイント低下した(図表2)。
<夏季ボーナスの支給状況> 「前年並み」
「前年より減少」の割合が増え、
「前年より増加」は減少
・ 夏季ボーナスの支給状況をみると、
「前年並み」という回答割合が 65.9%と最も高くなった。
「前年より増
加」は 15.7%と前年(29.1%)を大きく下回る一方、
「前年より減少」は 18.3%と前年(14.6%)を上回
り、夏季ボーナス支給の増額に対する企業の慎重姿勢がみられる(図表9)。
<特別調査1> 消費増税再延期と消費マインドに関する意識調査
・ 消費増税の再延期に対する評価について尋ねると、
「評価する」が 56.5%と半数以上が評価する一方、
「評
価しない」も 25.2%と4分の1を占めた(図表 11)
。
・ 再延期発表前の消費姿勢について尋ねると、
「特に変わらない」という回答が 49.7%と最も多く、
「支出を
節約していた」とする回答は 42.3%であった(図表 14)
。
・ 一方で、再延期発表後の消費姿勢を尋ねると、
「特に変わらない」が 72.1%、
「支出を減らしたい」
、
「支出
をやや減らしたい」が 23.8%となるなど、消費に対する慎重姿勢が強まっている(図表 15)。
・ こうした中でも、お金を掛けるものと節約するものとを分ける「メリハリ層」が引き続き多くみられ、価
値を認めた商品・サービスに対しては支出を抑制していないことがうかがえる(図表 16)。
・ 「節約している商品・サービス」
(図表 17)の比率は「外食」、
「衣類・履物」
、
「食料品」が高い一方、
「前
向きに支出を増やしたい商品・サービス」
(図表 18)は、
「旅行」、
「趣味・イベント」が高くなるなど、
「モ
ノ」への支出を抑制する半面、
「コト」への消費意向は高い傾向が続いている。
<特別調査2> 携帯電話の利用状況について
・ スマートフォンの利用状況を年代別にみると、20 代では 10 割にのぼり、特に普及が進んでいることがうかがえる。
また、30 代、40 代は約8割、50 代も約6割がスマホを利用している(図表 21)
。
<特別調査3> 電力自由化後の対応に関する調査
・ 電力自由化の認知度について、
「内容を理解している」のは 75.5%と高い割合を示している(図表 29)
。一方、自由
化後の対応では、
「電力会社を変更した」は 1.1%とごく一部にとどまった(図表 30)
。
<お問い合わせ先>
一般財団法人 長野経済研究所 電話:026-224-0501
くめ い
担当:調査部 上席研究員 粂井 裕至
1
研究員 高橋 博志
【調査の概要】
1. 調査の背景・目的
今期(2016 年1~6月)の日本経済をみると、1-3 月期の実質GDP(国内総生産)は「うるう
年効果」などもあり、前期比+0.5%(年率+1.9%)と2四半期ぶりにプラス成長となった。4-6
月期も同+0.0(年率+0.2%)とプラス成長を維持したが、成長率は鈍化し景気の足踏み状態が
続いている。個人消費は、年初以降円高・株安が続く中で、鍵となる所得面の改善が緩やかな動
きにとどまっており、力強さを欠いている。
こうした状況の中、アンケート調査をもとに、長野県内における消費の現状(16 年 1~6 月)と
今後の見通し(16 年 7~12 月)について探った。
2.調査の概要
「消費動向調査」アンケート実施概要
調査時期: 2016 年6月下旬~2016 年7月中旬
調査対象: 長野県内在住の消費者 800 人
回収状況: 有効回答数
562 人
(回収率 70.3%)
回答属性: 性 別 男性 41.1 % 女性 58.9 %
年齢別
20 歳代
30 歳代
40 歳代
50 歳代
60 歳代
70 歳以上
4.1
12.8
22.1
21.7
21.5
17.8
%
%
%
%
%
%
調査方法: 郵送・無記名方式
調査内容: 家計の収入・支出・貯蓄の動向、暮らし向き
判断など
※ 四捨五入の関係で、合計が 100%にならない場合がある。
※ 調査の結果は、「経済月報9月号」にも掲載する予定です。
1
<定例調査>家計の現状と見通し : 家計収入 DI が低下し、2期ぶりにマイナス圏へ
◆ 家計収入 DI に陰りも、前期見通しは上回る
・ 前期(15 年7~12 月)に比べ収入が「増加した割合」から「減少した割合」を差し引いた「家計収
入 DI」(%ポイント)は△11.0 と前期より 12.3 ポイント低下し、2期ぶりにマイナスとなった(図
表1)。来期(16 年 7~12 月)は△8.6 と 2.4 ポイント改善の見通しだが、これまで改善傾向にあっ
た家計収入の動きに勢いがなくなってきたことがうかがえる。
◆ 消費支出 DI は前期を下回る
・ 消費支出の増減を示す「消費支出 DI」(同)は+28.5 と増加割合の方が大きいものの、前期比では
6.8 ポイント低下した(図表2)。来期の支出見通し DI は+8.7 とプラスながら、今期に比べ 19.8
ポイントと大きく低下の見通しとなっている。
・ 消費支出が増加したとの回答について主な理由をみると、
「子どもの成長や家族構成の変化に伴い、
家族に要する費用が増えたから」が 45.8%と最も高く、次いで「冠婚葬祭など付き合いごとが増え
たから」が 20.3%となっている(図表7)。なお、「家計収入が増えたから」は 9.7%と前回から大
きく減少している。
・ 一方、支出が減少したとの回答については、「家計収入が減ったから」(52.1%)という回答割合が
最も高く、次いで「新商品など欲しいと感じる物やサービスがなかったから」(24.7%)となってい
る(図表8)。また、
「家計収入は減っていないが、先行きは減るとみているから」(20.5%)など、
将来的な収入への不安が消費の抑制につながっていることがうかがえる。
◆ 耐久消費財支出、趣味・レジャー支出 DI はともに低下
・ 耐久消費財に対する支出状況を示す「耐久消費財支出 DI」(同)は、5.2 と前期より 10.1 ポイント
低下したが、前回調査の見通しと比べると、下落幅は小幅にとどまった(図表3)。来期見通し DI
は△13.4 と低下が見込まれている。
・ 「趣味・レジャー支出 DI」(同)は△17.3 となり、前期より 9.9 ポイント低下した(図表4)。前回
調査の見通しより下落幅が大きく、趣味・レジャー支出に対する消費者の抑制姿勢がうかがえる。
来期見通しは△13.5 とやや改善する見通し。
◆ 貯蓄・投資 DI、暮らし向き DI は前期を上回る
・ 貯蓄・投資の増減状況を示す「貯蓄・投資 DI」(同)は△26.3 と前回調査の見通しを大幅に下回り、
前期より 7.5 ポイント低下した(図表5)。来期見通し DI は、△8.6 と 17.7 ポイントの大幅な上昇
見通しとなっている。
・ 暮らし向きの改善状況を示す「暮らし向き DI」(同)は、△22.7 と前期より 3.5 ポイント低下し、
4期ぶりに前期を下回った (図表6)。来期見通し DI は△25.2 と 2.5 ポイントの下落見通しとな
っている。
前期(15 年 7~12 月)は家計収入 DI がプラスに浮上し、消費支出全般に持ち直しの動きがみら
れたが、今期(16 年 1~6 月)は年初以降、円高進行や株価低迷などから、企業業績の悪化や先行
きに対する不透明感が強まり、賃上げに慎重となった企業もみられ、家計収入 DI、消費支出 DI と
もに低下している。
来期(16 年 7~12 月)も、消費支出 DI は引き続き下落する見通しで、消費に対する慎重な態度
が続くとみられる。消費拡大には収入の増加が不可欠で、前期にみられたような収入増から消費増
につながる好循環の回復が望まれる。
2
図表1 家計収入DI
図表2 消費支出DI
(%)
40
(DI:%ポイント)
30
▲ 11.0
1.3
←
前
の
増半
加年
し間
たと
世比
帯較
し
割前
て
合の
減半
少年
し間
たと
世比
帯較
割し
合て
→
30
20
20
10
10
0
0
10
▲ 10
20
▲ 20
30
50
6
月
▲ 40
▲ 50
1 6 1 6 1 6 1 6 1 6 1 6 1 6 1 6 1 6 1 6 1 6 1
2 月 2 月 2 月 2 月 2 月 2 月 2 月 2 月 2 月 2 月 2 月 2
月
月
月
月
月
月
月
月
月
月
月
月
見
通
し
05年
06年
07年
←
前
の
増半
加年
し間
たと
世比
帯較
割し
て
合前
の
減半
少年
し間
たと
世比
帯較
割し
合て
→
(前回見通し) ▲ 8.6
家計収入DI
(右目盛)
08年
09年
10年
11年
12年
13年
14年
15年
(DI:%ポイント)
消費支出DI
(右目盛)
28.5
▲ 60
40
30
30
20
20
10
10
0
0
▲ 10
10
14.7
20
40
▲ 30
6
月
05年
06年
07年
08年
09年
10年
11年
12年
13年
14年
図表3 耐久消費財支出DI
図表4 趣味・レジャー支出DI
40
(%)
30
50
←
前
の
増半
加年
し間
たと
世比
帯較
割し
て
合前
の
減半
少年
し間
たと
世比
帯較
割し
合て
→
40
5.2
15.3
←
前
の
増半
加年
し間
たと
世比
較
帯前
し
割の
て
減半
合
少年
し間
たと
世比
帯較
割し
合て
→
30
30
20
20
10
10
0
0
▲ 10
10
▲ 20
20
耐久消費財支出DI
30
(右目盛)
40
6
月
▲ 13.2
▲ 13.4
1 6 1 6 1 6 1 6 1 6 1 6 1 6 1 6 1 6 1 6 1 6 1
2 月 2 月 2 月 2 月 2 月 2 月 2 月 2 月 2 月 2 月 2 月 2
月
月
月
月
月
月
月
月
月
月
月
月
見
通
し
05年
06年
07年
08年
09年
10年
11年
12年
13年
14年
15年
▲ 30
▲ 40
20
10
▲ 14.6
0
見通し
▲ 8.0 ▲ 8.6
▲ 10
20
▲ 20
▲ 30
30
40
50
6
月
06年
07年
08年
09年
10年
11年
12年
13年
14年
▲ 18.8
20
10
10
▲ 20
▲ 30
▲ 26.3
貯蓄・投資DI
(右目盛)
▲ 40
▲ 50
1 6 1 6 1 6 1 6 1 6 1 6 1 6 1 6 1 6 1 6 1 6 1
2 月 2 月 2 月 2 月 2 月 2 月 2 月 2 月 2 月 2 月 2 月 2
月
月
月
月
月
月
月
月
月
月
月
月
見
通
し
08年
←
前
の
改半
善年
し間
たと
世比
較
帯前
し
割の
て
合半
悪
化年
し間
たと
世比
帯較
割し
合て
→
▲ 10
30
07年
09年
10年
11年
12年
13年
14年
15年
16年
20
20
06年
15年
20
0
05年
▲ 50
1 6 1 6 1 6 1 6 1 6 1 6 1 6 1 6 1 6 1 6 1 6 1
2 月 2 月 2 月 2 月 2 月 2 月 2 月 2 月 2 月 2 月 2 月 2
月
月
月
月
月
月
月
月
月
月
月
月
通
し
(%)
30
0
6
月
▲ 40
30
10
60
▲ 13.5
▲ 17.3
05年
10
50
0
10
16年
(DI:%ポイント)
40
10
▲ 7.4
図表6 暮らし向きDI
10
30
20
図表5 貯蓄・投資DI
←
前
の
増半
加年
し間
たと
世比
前
帯較
の
割し
減半
て
合
少年
し間
たと
世比
帯較
割し
合て
→
16年
見通し
(注)折れ線(右目盛)はDIの推移を示す。DI=増加した割合-減少した割合。
「来期」は消費者の見通しまたは予定。破線は前回調査時における今期見通し。
20
15年
(DI:%ポイント)
趣味・レジャー支出DI
(右目盛)
(注)折れ線(右目盛)はDIの推移を示す。DI=増加した割合-減少した割合。
「来期」は消費者の見通しまたは予定。破線は前回調査時における今期見通し。
(%)
30
▲ 40
1 6 1 6 1 6 1 6 1 6 1 6 1 6 1 6 1 6 1 6 1 6 1
2 月 2 月 2 月 2 月 2 月 2 月 2 月 2 月 2 月 2 月 2 月 2
月
月
月
月
月
月
月
月
月
月
月
月
見
通
し
(注)折れ線(右目盛)はDIの推移を示す。DI=増加した割合-減少した割合。
「来期」は消費者の見通しまたは予定。破線は前回調査時における今期見通し。
見通し
▲ 20
8.7
30
16年
(DI:%ポイント)
50
40
(注)折れ線(右目盛)はDIの推移を示す。DI=増加した割合-減少した割合。
「来期」は消費者の見通しまたは予定。破線は前回調査時における今期見通し。
(%)
50
見通し 60
35.3
50
▲ 30
▲ 11.3
40
60
(%)
60
見通し 40
▲ 60
16年
(DI:%ポイント)
見通し
0
0
▲ 19.2
10
▲ 30
▲ 23.4
40 暮らし向きDI
60
(前回見通し)
(右目盛)
▲ 25.2
6
月
1 6 1 6 1 6 1 6 1 6 1 6 1 6 1 6 1 6 1 6 1 6 1
2 月 2 月 2 月 2 月 2 月 2 月 2 月 2 月 2 月 2 月 2 月 2
月
月
月
月
月
月
月
月
月
月
月
月
見
通
し
06年
07年
08年
09年
10年
11年
12年
13年
14年
(注)折れ線(右目盛)はDIの推移を示す。DI=改善した割合-悪化した割合。
「来期」は消費者の見通しまたは予定。破線は前回調査時における今期見通し。
3
▲ 10
▲ 20
30
05年
(注)折れ線(右目盛)はDIの推移を示す。DI=増加した割合-減少した割合。
「来期」は消費者の見通しまたは予定。破線は前回調査時における今期見通し。
▲ 22.7
20
50
30
15年
16年
▲ 40
▲ 50
▲ 60
図表7 消費支出が増加した理由
0%
20%
40%
子どもの成長や家族構成の変化に伴い、
家族に要する費用が増えたから
39.8%
新商品など欲しいと感じる物やサービスが
出てきたから
9.5%
13.7%
物価変動により支出が増加したから
(前回調査で追加)
9.7%
家計収入が増えたから
貯蓄に回す金額を減らしたから
預貯金の利息や配当の金額が増えたから
消費増税を見据えて支出を増やしたから
(前回調査で追加)
株式などの資産価格が上昇して、支出の
増加に寛容になったから
18.3%
2016年6月調査(今回)
2015年12月調査
2015年6月調査
17.1%
13.6%
5.3%
6.0%
4.1%
4.0%
5.6%
5.0%
2.2%
2.8%
3.2%
1.3%
4.0%
(注)複数回答のため、合計は
100%にならない。(n=227)
0.9%
1.2%
2.3%
18.9%
19.1%
その他
わからない
45.8%
45.7%
20.3%
19.5%
24.0%
15.9%
17.1%
冠婚葬祭など付き合いごとが増えたから
家計収入は増えていないが、先行きは増
えるとみているから
60%
33.5%
0.4%
0.0%
0.5%
図表8 消費支出が減少した理由
0%
20%
新商品など欲しいと感じる物やサービスがな
かったから
家計収入は減っていないが、先行きは減る
とみているから
物価変動により消費を抑制したため
(前回調査で追加)
貯蓄に回す金額を増やしたから
保有する株式など資産価格が下落して、支
出の増加に慎重になったから
冠婚葬祭など付き合いごとが減ったから
消費増税を見据えて支出を抑制したから
(前回調査で追加)
預貯金の利息や配当の金額が減ったから
6.3%
24.7%
25.4%
18.6%
20.5%
14.3%
18.6%
12.3%
11.0%
11.1%
9.3%
6.8%
9.5%
4.7%
5.5%
0.0%
3.5%
4.1%
11.1%
2.3%
4.1%
7.9%
2016年6月調査(今回)
2015年12月調査
2015年6月調査
(注)複数回答のため、合計は
100%にならない。(n=73)
2.7%
4.8%
4.7%
11.0%
9.5%
14.0%
その他
わからない
60%
52.1%
47.6%
57.0%
家計収入が減ったから
子どもの成長や家族構成の変化に伴い、家
族に要する費用が減ったから
40%
1.4%
1.6%
1.2%
4
80%
夏季ボーナスの支給状況 : 支給状況は「前年並み」「前年より減少」の割合が増え、「前年より
増加」は減少
◆ 「前年並み」
「前年より減少」の割合が増え、企業の慎重姿勢がうかがえる
・
夏季ボーナスの支給状況をみると、
「前年並み」という回答割合が 65.9%と最も高く、
「前年より増
加」は 15.7%と前年(29.1%)を大きく下回る一方、「前年より減少」は 18.3%と前年(14.6%)
を上回り、夏季ボーナス支給の増額に対する企業の慎重姿勢がみられた(図表9)。
・
ボーナスの使いみちについて、
「前年より増加」、「前年並み」、「前年より減少」の支給状況別に比
較すると、全てのカテゴリーで「預貯金」の割合が最も高く、続いて「生活費の補てん」となった
(図表 10)。
「前年より増加」では、
「ローンなどの返済」も高い割合となっている。
図表9 夏季ボーナスの支給状況(前年比)
前年の夏のボーナスより増加
(今回)
2016年
6月調査
前年並み, 65.9%
15.7%
2015年
6月調査
前年の夏のボーナスより減少
18.3%
前年並み, 56.3%
29.1%
14.6%
(n=229)
図表 10 支給状況別の夏季ボーナスの使いみち
預貯金
子どもの習い事・教育費
家電製品
その他
(%)
70
生活費の補てん
投資・資産運用
自動車関連
ローンなどの返済
旅行・レジャー
衣料品等
※複数回答のため、合計は100%にならない。
63.9
62.3
59.5
60
50
44.4
41.7 41.7
42.9
40
27.2
30
20
13.9
10
11.1 11.1
8.3 8.3
25.0
13.9
24.5 9.9
17.2
14.3
11.9
8.6
4.0
4.6
11.9
21.4
16.7
2.4
4.8 4.8
0
前年より増加 (n=36)
前年並み (n=151)
5
前年より減少 (n=42)
7.1
<特別調査1>消費増税の再延期と消費マインドに関する意識調査
◆ 消費者の半数以上が増税再延期を評価
・ 個人消費に力強さがみられない中で、2017 年4月に予定されていた消費税率 10%への引き上げが、
19 年 10 月に再び延期することが6月に内閣府より発表された。そこで、増税再延期の評価や消費
への影響及び昨年と比較した消費マインドの変化などを探った。
・ まず、消費増税再延期に対する評価を尋ねると、
「評価する」が 56.5%となり半数以上が再延期を評価する
一方、
「評価しない」も 25.2%と4分の1を占めた(図表 11)
。
・ 評価する理由としては、
「家計負担が抑えられる」が 58.3%と最も高く、次いで「税金の使い道な
ど財政の見直しを優先する必要がある」
(52.2%)となっている(図表 12)。
・ 一方、評価しない理由としては、
「財政悪化により将来不安が高まる」が 67.7%と最も高く、次いで
「単なる先延ばしにすぎない」
(61.2%)となった(図表 13)
。
図表 11 消費増税再延期に対する評価
どちらでもない,
18.3%
評価する, 56.5%
評価しない, 25.2%
(n=556)
図表 12 評価する理由
0
20
40
(%)
60
家計負担が抑えられる
80
58.3
税金の使い道など財政の見直しを優先する必要がある
52.2
景気が上向くまで増税すべきではない
36.9
景気悪化のリスクを抑制できる
21.7
消費増税によりむしろ税収が減少する可能性がある
9.9
その他
(注)複数回答のため合計は
100%にならない(n=314)
1.6
1.0
特に理由はない
図表 13 評価しない理由
(%)
0
10
20
30
財政悪化により将来不安が高まる
60
70
61.2
消費増税率8%も10%も負担感は変わらない
22.3
経済情勢から増税可能な状況であった
8.6
事前の取り決め通りに進めなかった
8.6
増税を見据えて既に大きな買い物をしたから
2.9
その他
5.0
6
50
67.6
単なる先延ばしに過ぎない
特に理由はない
40
0.0
(注)複数回答のため合計は
100%にならない(n=139)
80
◆ 増税再延期でも消費に対する慎重姿勢が続く
・ 次に、増税再延期が消費に及ぼす影響について探ってみた。再延期発表前の消費姿勢について尋ねると、
「特に変わらない」という回答が 49.7%と最も多かった(図表 14)
。一方で、
「支出を節約していた」
、
「支
出をやや節約していた」とする回答は合わせて 42.3%であった。
・ 続いて、再延期発表以後の消費意向について尋ねた。全体では「特に変わらない」が 72.1%と最も多い
が、
「支出を増やしたい」
、
「支出をやや増やしたい」との回答割合は 2.5%にとどまり、
「支出を減らした
い」
、
「支出をやや減らしたい」が 23.8%となった(図表 15)
。
・ これを、図表 14 の消費姿勢別にみると、最も回答の多かった「特に変わらない」消費者は、引き
続き「特に変わらない」という回答が 90.9%となり、意識の変化はみられない。
・ 「支出を節約していた」
(
「支出をやや節約していた」を含む)消費者は、
「支出を減らしたい」と
「支出をやや減らしたい」の合計が 41.7%、「特に変わらない」が 54.9%と引き続き支出を抑制
する意向を示している。
・ 「支出を増やしていた」
(
「支出をやや増やしていた」を含む)消費者は、
「支出を増やしたい」と
「支出をやや増やしたい」の合計が 14.0%、
「特に変わらない」が 51.2%と6割以上を占めるが、
「支出を減らしたい」と「支出をやや減らしたい」の合計が 32.6%と、逆に抑制姿勢に転じる動
きもみられる。
図表 14 消費増税再延期発表前の消費姿勢
支出を節約していた
支出をやや節約していた
支出をやや増やしていた
支出を増やしていた
12.0%
30.3%
特に変わらない
49.7%
5.0% 2.9%
(n=557)
図表 15 消費増税再延期発表後の消費意向(消費増税再延期発表前の消費姿勢別)
支出を減らしたい
支出をやや減らしたい
支出をやや増やしたい
支出を増やしたい
0
10
30
40
50
60
わからない
70
80
90
100 (%)
0.9
全体
(n=556)
7.4
支出を節約していた
(n=235)
16.4
14.5
特に変わらない
1.1
(n=275)
支出を増やしていた
(n=43)
20
特に変わらない
7.0
72.1
27.2
1.4
0.9
54.9
5.5
0.4
1.1
90.9
特に変わらない, 51.2
25.6
7.0
7.0
支出をやや増やしたい
支出を減らしたい 支出をやや減らしたい
1.8
2.1
1.5
2.3
分からない
支出を増やしたい
7
◆ 消費は引き続き「モノ」から「コト」へ
・ 15 年6月調査でも尋ねた、
「普段から、節約するものと、お金をかけるものとを自分の中で分けている」か
どうかについて改めて調査を行った。
・ 今回の調査でも「あてはまる」
、
「ややあてはまる」が8割以上と高く、お金を掛けるものと節約するものと
を分ける「メリハリ層」が引き続き多くみられ、価値を認めた商品・サービスに対しては支出を抑制してい
ないことがうかがえる。
(図表 16)
・ 具体的に節約するものと、お金と掛けるものについて、図表 16 のメリハリ層(
「あてはまる」と「ややあて
はまる」
)に尋ね、15 年6月調査と比較した。
・ 「節約している商品・サービス」は「外食」
、
「衣類・履物」
、
「光熱費」が引き続き高い結果となった。
「宝
飾品」はやや低下したものの、節約意識は依然高い水準にある。また、
「食料品」や「日用品」は、今回の
調査で回答割合が増加しており、節約意識が強まっていることがうかがえる(図表 17)
。
・ 一方、
「前向きに支出を増やしたい商品・サービス」は、
「旅行」
、
「趣味・イベント」が依然として
高い(図表 18)
。また、
「塾・習い事」や「スポーツ」
、
「健康食品」が増加しており、健康に対する
需要が高まっているとみられる。
図表 16 普段から、節約するものと、お金をかけるものとを自分の中で分けている
あまりあてはまらない
あてはまらない
(今回)
2016年
6月調査
(n=556)
あてはまる, 34.2%
ややあてはまる, 46.9%
2015年
6月調査
(n=572)
34.8%
45.3%
どちらでもない
14.6%
0.9%
3.4%
0.9%
15.0%
4.0%
メリハリ層
図表 17 節約している商品・サービス
(メリハリ層)
図表 18 前向きに支出を増やしたい商品・サービス
(メリハリ層)
(%)
0
5
10
15
20
25
30
35
外食
衣類・履物
光熱費
宝飾品
食料品
旅行
自動車
家電
趣味・イベント
日用品
家具
通信費
住宅・リフォーム
書籍・新聞・雑誌
保険
健康食品
塾・習い事
スポーツ
医療・介護
その他
27.2
28.3
26.3
21.0
24.7
40
0
45
36.1
33.6
34.5
33.2
10
15
20
25
30
35
旅行
趣味・イベント
住宅・リフォーム
塾・習い事
スポーツ
31.8
22.5
24.2
12.7
11.1
12.5
12.4
12.2
11.1
12.0
16.4
12.0
12.4
9.4
10.6
8.7
7.8
7.8
8.5
2015年6月
5.8
7.4
(n=449)
4.9
4.1
(今回)2016年6月
(n=445)
4.7
2.5
(注)複数回答のため合計は100%にならない
2.0
0.9
比較のため一部項目の再計算を行っている
1.8
1.4
0.7
0.0
5
外食
家電
食料品
衣類・履物
健康食品
書籍・新聞・雑誌
医療・介護
自動車
保険
日用品
家具
光熱費
通信費
宝飾品
8
その他
27.7
29.2
40
34.5
(%)
45
39.6
18.7
16.6
15.3
19.4
14.0
15.7
12.1
10.7
11.6
8.8
10.3
9.7
10.0
8.5
9.5
12.2
9.0
10.0
8.4
6.6
7.1
7.5
4.2
4.1
2015年6月
3.4
6.0
(n=379)
3.4
(今回)2016年6月
3.1
1.1
(n=441)
1.6
(注)複数回答のため合計は100%にならない
1.1
比較のため一部項目の再計算を行っている
2.5
0.8
0.6
2.6
0.9
◆ 生活の質を高めるための支出に前向きな姿勢は変わらず
・ 次に、前向きな支出を増やす理由についてもメリハリ層の意向を探った。
・ 「家族のため」が 37.7%と最も高く、次いで「健康維持・増進のため」
、
「自分(家族)の将来のため」
、
「ストレス解消のため」
、
「趣味・興味分野のため」
、
「自分へのご褒美のため」となっている(図表 19)
。
・ 年代別にみると、
「家族のため」は全年代で割合が高い。このほか、40 代以下は「自分(家族)の将来の
ため」が、50 代以上は「健康維持・増進のため」
、
「ストレス解消のため」がそれぞれ高い割合を示して
いる。
「趣味・興味分野のため」は 30 代以下と 60 代以上が高く、
「自分へのご褒美のため」は 20 代と 50
代以上の回答割合が高い結果となった(図表 20)
。
図表 19 前向きな支出を増やしたい理由(メリハリ層)
45
(%) 39.9
40
2015年6月(n=388)
37.7
35
今回2016年6月(n=353)
27.8
27.6
27.5
26.6
24.2
30
25
(注)複数回答のため合計は100%にならない
21.9
19.8 19.8
15.5 15.9
20
15
7.5
6.4 6.5
8.0
6.2
10
5
2.1
2.1 2.0 1.3 1.7
0.6
0
家
族
の
た
め
健
康
維
持
・
増
進
の
た
め
自
分
(
家
族
)
の
将
来
の
た
め
ス
ト
レ
ス
解
消
の
た
め
趣
味
・
興
味
分
野
の
た
め
自
分
へ
の
ご
褒
美
の
た
め
欲
し
い
商
品
が
で
て
き
た
た
め
社
会
貢
献
の
た
め
消
費
に
メ
リ
ハ
リ
を
つ
け
る
た
め
ブ
ラ
ン
ド
・
産
地
を
こ
だ
わ
る
た
め
3.7
1.3
時
間
節
約
の
た
め
0.3 0.8 0.0 0.3
流
行
し
て
い
る
た
め
評
判
(
ネ
ッ
ト
含
む
)
が
良
い
た
め
そ
の
他
図表 20 前向きな支出を増やしたい理由(図表 19 のうち上位6項目・年代別)
(単位:%)
前向きに支出したい理由
全体(n=353)
年
代
家
族
の
た
め
増健
進康
の維
た持
め ・
の自
将分
来(
の家
た族
め)
のス
た ト
めレ
ス
解
消
野趣
の味
た ・
め興
味
分
美自
の分
たへ
めの
ご
褒
37.7
27.5
26.6
19.8
19.8
15.9
20代(n=17)
29.4
17.6
35.3
11.8
23.5
17.6
30代(n=41)
46.3
24.4
36.6
14.6
24.4
12.2
40代(n=86)
37.2
18.6
31.4
19.7
11.6
5.8
50代(n=78)
32.1
29.5
23.1
20.5
15.4
17.9
60代(n=78)
32.1
32.1
21.8
20.5
26.9
19.2
70代以上(n=53)
50.9
37.7
20.8
24.5
24.5
26.4
(注)複数回答のため合計は100%にならない
網掛けは全体よりも高い値を示している
9
10.8
特
に
理
由
は
な
い
<特別調査2>携帯電話の利用状況について
◆ 年代別の違いが大きいスマホの利用状況
・ 全国的にスマートフォン(スマホ)の保有率が高まる中、県内における携帯電話の利用動向を探る
ため、従来型携帯電話とスマホの利用状況について尋ねた。全体では、従来型携帯電話の利用者(スマホ
併用を含む)は 52.5%、スマホ利用者(従来型携帯電話併用を含む)は 54.7%となり、スマホ利用者の割
合は従来型携帯電話を上回った(図表 21)
。
・ 年代別にみると、20 代ではスマホ利用者は 10 割にのぼり、特に普及が進んでいる。また、30 代、
40 代は約8割、50 代でも約6割がスマホを利用している。一方で、60 代以上では従来型携帯電話
の利用率が高く、
「従来型携帯電話のみ」は 60 代で約6割、70 代以上で約7割となっている。
・ 次に、一人あたりの月額料金を尋ねると、全体では携帯電話の一人あたりの月額料金は、
「3,000 円
以下」が 31.9%と最も高く、
「7,001~10,000 円」
(22.0%)、
「3,001~5,000 円」
(21.0%)が続い
ている(図表 22)
。これを「従来型携帯電話のみ」と「スマホのみ」に分けて比較すると、
「従来型
携帯電話のみ」の月額料金は「3,000 円以下」が 59.0%と約6割を占める。一方、「スマートフォ
ンのみ」は、
「7,001~10,000 円」が 41.3%と最も多くなるなど、月額料金はスマホの方が従来型
携帯電話よりも高い傾向がみられ、利用機種による違いが大きい(図表 22)
。
図表 21 携帯電話の利用状況(年代別)
従来型携帯電話のみ
スマートフォンのみ
両方利用(主に従来型携帯電話)
利用していない
0
10
20
全体(n=554)
30
両方利用(主にスマートフォン)
(%)
40
50
60
41.5
70
80
90
43.7
20代(n=22) 0.0
7.2
91.0
100
3.8 3.8
0.0
4.5
4.5
30代(n=72)
22.2
40代(n=123)
65.3
22.8
67.5
50代(n=122)
0.0
11.1
1.4
0.0
7.3
41.8
44.3
2.4
0.0
10.7
3.3
60代(n=118)
59.3
70代以上(n=97)
27.1
67.0
6.2
スマートフォンのみ
従来型携帯電話のみ
5.1
3.1
8.2
3.4
5.1
15.5
利用していない
両方利用
(主にスマートフォン)
両方利用
(主に従来型携帯電話)
図表 22 一人あたりの月額料金
0
3,000円以下
3,001~5,000円
7,001~10,000円
10,001~15,000円
10
全体
(n=533)
20
31.9
従来型携帯電話のみ
(n=229)
スマートフォンのみ
(n=240)
30
40
50
21.0
5,001~7,000円
15,001円以上
60
70
16.3
22.0
59.0
7.1
12.9
80
31.4
24.2
41.3
10
90
100
8.3
0.6
5.7 3.1
14.2
0.9
0.4
◆ 買い替え時に重視する点は、
「月額料金」
、
「操作性」
、「通信会社」
・ スマホと従来型携帯電話それぞれの利用状況を確認するため、主にスマホの利用者(「スマートフ
ォンのみ」と「両方利用(主にスマートフォン)
」と、主に従来型携帯電話の利用者(
「従来型携帯
電話のみ」と「両方利用(主に従来型携帯電話)」
)に分けて比較を行った。
・ まず、買い換えるタイミングについては、主にスマホ、主に従来型携帯電話の利用者ともに「故障・
破損したとき」の回答割合が最も多い。また、主にスマホの利用者は「バッテリーの消耗が早まっ
たとき」
、
「2年契約などの縛りが終わったとき」の割合も高い(図表 23)
。
・ 買い替え時に重視する点は、「月額料金」、「操作性」、「通信会社」がともに高い。スマホと従来型
携帯電話の利用者を比較すると、主にスマホの利用者は、
「バッテリーの持ち」、「端末メーカー」、
「デザイン」
、
「端末のサイズ」の割合が高く、主に従来型携帯電話の利用者は「月額料金」
、
「操作
性」が高くなった(図表 24)
。
図表 23 買い換えるタイミング
(%)
90
主にスマートフォン(n=279)
77.7
80
主に従来型携帯電話(n=247)
70
60
(注)複数回答のため合計は100%にならない
54.1
50
40
32.3
30
31.5
19.4
20
19.7 17.8
10.5
10
10.4 6.1
0.7
0
2
年
契
約
な
ど
の
縛
り
が
終
わ
っ
た
と
き
故
障
・
破
損
し
た
と
き
キ
ャ
ン
ペ
ー
ン
な
ど
安
く
変
更
で
き
る
と
き
バ
ッ
テ
リ
ー
の
消
耗
が
早
ま
っ
た
と
き
欲
し
い
新
機
種
が
出
た
と
き
3.6
そ
の
他
図表 24 買い替え時に重視する点
(%)
70
主にスマートフォン(n=277)
64.0
主に従来型携帯電話(n=247)
60
(注)複数回答のため合計は100%にならない
52.3
50
44.9
40
34.3
33.6
29.2
30
25.3
20.9
20
15.4
19.1
18.2
16.2
15.2
9.7
10
6.1
4.0
11.2
10.9
9.3
6.9
6.5 6.5 5.4
4.0
12.1
5.1
1.1 1.2 2.5 2.0
0
月
額
料
金
操
作
性
通
信
会
社
バ
ッ
テ
リ
ー
の
持
ち
端
末
メ
ー
カ
ー
デ
ザ
イ
ン
画
面
の
大
き
さ
端
末
の
サ
イ
ズ
11
画
質
防
水
機
能
カ
メ
ラ
機
能
軽
さ
頑
丈
さ
音
質
そ
の
他
◆ スマホの利用目的は多岐に渡る
・ 利用目的については、
「通話」
、
「メール」といった携帯電話の基本的な機能はともに高い(図表 25)
。
加えて、主にスマホの利用者は「カメラ」
、
「ウェブサイトの閲覧」、
「SNS(LINE、Facebook、Instagram
など)
」は5割を上回っており、利用目的が多岐にわたっていることがうかがえる。
・ また、主にスマホの利用者に一日の利用時間を尋ねると、全体では、
「30 分~1 時間以内」
(30.2%)
、
「1~2 時間以内」
(29.8%)が高い割合を示しているが、20 代は「2~3 時間以内」が4割以上を占
めており、他の年代と比較しても利用時間が長い傾向がみられる(図表 26)
。また、年代が上がるに
つれ、一日の利用時間が1時間以内となる割合が高まっている。
図表 25 携帯電話の利用目的
(%)
100
95.1
90 83.9
80
主にスマートフォン(n=279)
81.4
74.5
主に従来型携帯電話(n=247)
(注)複数回答のため合計は100%にならない
67.7
70
60
55.2
50
52.7
40.1
36.6
40
33.3
29.7
30
20
7.7
10
0
メ
ー
ル
(
ウ
ェ
ブ
サ
イ
ト
の
閲
覧
カ
メ
ラ
地
図
LINE
通
話
10.5
7.7
2.8
、
25.4
20.8
20.1
10.9
2.0
ゲ
ー
ム
SNS
Fa cebook Instagram
ニ
ュ
ー
ス
配
信
21.9
21.5
3.2
動
画
視
聴
3.2
2.0
シ
ョ
ッ
ピ
ン
グ
ス
ケ
ジ
ュ
ー
ル
管
理
レ
シ
ピ
6.5
3.2 0.01.2
2.8
音
楽
視
聴
2.5 4.5
特
に
な
し
お
サ
イ
フ
機
能
そ
の
他
、
な
ど
)
図表 26 主にスマホ利用者の一日の利用時間(年代別)
0
10
全体 2.5
20代(n=21)
4.8
30代(n=54) 1.9
40代(n=92)
4.3
50代(n=63) 1.6
60代以上(n=45)
10分未満
10~30分以内
1~2時間以内
2~3時間以内
20
30
16.4
9.5
13.0
15.2
17.5
40
50
3時間以上
60
30.2
14.3
30分~1時間以内
70
80
90
29.8
19.0
13.5
26.1
9.5
13.0
37.0
39.1
23.8
33.3
51.1
12
7.6
42.9
22.2
24.4
(%) 100
13.0
13.0
12.7
15.6
2.2
11.1
2.2
6.7
◆ 全体の約 40%が格安スマホの内容を理解しており、利用経験があるのは約5%
・ スマホの普及に伴い、格安スマホの利用が広がりをみせている中、その認知度と利用経験・意向を尋ねた。
・ 格安スマホの認知度については、
「内容を理解している」(「言葉もその内容も知っている」、「言葉
は聞いたことがあり、内容も漠然とわかっている」の合計)のは 41.1%となった(図表 27)
。
・ 利用経験については、
「現在利用している」と「過去に利用していたが、現在はしていない」の合
計で 5.1%の利用経験があった(図表 28)
。また、利用意向については、
「興味があり、利用してみ
たい」が 25.4%となる一方、
「利用するつもりはない」が 60.9%と6割以上が利用する意向を示さ
なかった。
図表 27 格安スマホの認知度
言葉も内容もわか
らない, 16.2%
言葉も内容も理解
している, 18.0%
言葉を聞いたこと
があり、内容も漠
然とわかっている,
23.1%
言葉は知っている
が、内容はわから
ない, 42.7%
(n=555)
図表 28 格安スマホの利用経験・意向
現在利用している,
4.6%
過去に利用していた
が、現在はしていない,
0.5%
興味があり、利用して
みたい, 15.4%
利用するつもりはない,
60.9%
検討したことはある
が、利用していない,
18.6%
(n=547)
13
<特別調査3>電力自由化の認知度、自由化後の対応について
◆ 電力会社の変更は全体の1%にとどまるも、約5割が関心を持つ
・ 16 年4月に電力自由化が始まっているが、その認知度や自由化後の対応状況について尋ねた。
・ 電力自由化の認知度は、
「内容を理解している」(「言葉も内容も理解している」と「言葉を聞いた
ことがあり、内容も漠然とわかっている」の合計)のは 75.5%と高い割合を示した(図表 29)
。
・ 自由化後の対応では、
「電力会社を変更した」は 1.1%とごく一部にとどまっている(図表 30)
。ま
た、
「電力会社は変更していないが料金プランを見直した」は 11.8%、
「電力会社・料金プランなど
の変更を具体的に検討している」は 4.7%、
「今は様子をみているが、関心がある」は 44.5%とな
り、約5割の消費者は関心を持っていることがうかがえる。
・ 電力会社の変更、プランの見直しを行っていない消費者に電力会社を変更しない理由を尋ねると、
「現在の電力会社で特に不満がない」が 47.7%%と最も高く、「変更することのメリットがよくわ
からない」
(39.7%)
、
「情報が少なく判断できない」
(32.2%)
、
「料金に大きな変化がない」
(30.4%)
が続いている(図表 31)
。
・ また、図表 30 で「電力会社・料金プランなどの変更を具体的に検討している」
、「今は様子をみて
いるが、関心がある」と回答した、電力会社の変更に関心がある消費者に、変更にあたり重視した
い点について尋ねると、
「現在の電気料金よりも安くなること」
(82.6%)
、
「お得な料金プランがあ
ること」
(49.8%)の回答割合が高く、特に料金面を重視していることがうかがえる(図表 32)
。
図表 29 電力自由化の認知度
言葉も内容も理解している
言葉を聞いたことがあり、内容も漠然とわかっている
言葉は知っているが、内容はわからない
言葉も内容もわからない
26.8%
48.7%
2.9%
21.7%
図表 30 自由化後の対応
電力会社を変更した
電力会社・料金プランなどの変更を具体的に検討している
変更・見直しする予定はない
1.1% 11.8% 4.7%
44.5%
図表 31 電力会社を変更しない理由
0
10
20
30
40
現在の電力会社で特に不満がない
変更することのメリットがよくわからない
(%)
60
0
30
40
50
60
22.8
19.7
ガスや通信料金などとのセット割引
15.8
9.3
地元の企業であること
その他
特になし
4.9
(注)複数回答のため合計は100%にならない
(n=259)
1.5
2.3
以上
14
90
30.5
環境に配慮して発電された電気あること
(注)複数回答のため合計は100%にならない
(n=451)
80
49.8
企業規模など電力供給への信頼
14.0
70
82.6
契約など手続きの簡便さ
17.3
3.8
20
お得な料金プランがあること
24.2
手続きがわからない・複雑
10
現在の電気料金よりも安くなること
30.4
参入企業が多く比較が難しい
特に理由はない
(%)
32.2
料金に大きな変化がない
その他
50
39.7
情報が少なく判断できない
37.8%
図表 32 変更にあたり重視する点
47.7
新規参入企業は安定供給に不安がある
電力会社は変更していないが料金プランを見直した
今は様子をみているが、関心がある