週刊日本株レポート - 朝日ライフアセットマネジメント

週刊日本株レポート (8/8~8/12)
~ 英国のEU(欧州連合)離脱決定に伴う景気下押し圧力への警戒感
が後退していく中、緩やかに上昇 ~
2016年8月8日作成
1.日米株式と円/ドルの推移
ドル
22,000
<円/ドル>
<米国株>
<日本株>
円
19,000.00
日経平均
130
円
NYダウ
円/ドル
125
20,000
18,000.00
18,000
17,000.00
16,000
16,000.00
105
14,000
15/08 15/10 15/12 16/02 16/04 16/06 16/08
15,000.00
15/08 15/10 15/12 16/02 16/04 16/06 16/08
100
15/08 15/10 15/12 16/02 16/04 16/06 16/08
120
115
110
(注)チャートは過去1年
単位
日経平均
NYダウ
円/ドル
円
ドル
円
2015/12/31
(前年末)
19,033.71
17,425.03
120.22
2016/7/29
(前月末)
16,569.27
18,432.24
102.06
2016/8/5
(前週末)
16,254.45
18,543.53
101.82
過去3年高値
水準
日付
20,952.71
2015/6/24
18,622.01
2016/7/20
125.86
2015/6/5
過去3年安値
水準
日付
13,188.14
2013/8/28
14,719.43
2013/10/9
95.81
2013/8/8
過去3年高値・安値はザラ場ベース / 当社が信頼できると判断した情報に基づき作成
2.日本株市場 先週の振り返り
~ 円高ドル安の進行を受けて、2週続落 ~
先週の日本株市場は、週間ベースで日経平均が▲314.82円(▲1.90%)、TOPIXが▲42.84ポイント(▲3.24%)とな
り、円高ドル安の進行を受けて、2週続落しました。
業種別(東証33業種)にみると、卸売業、精密機器の2業種のみが上昇し、その他の業種は下落しました。
週明け1日の日本株市場は、日銀追加金融緩和でマイナス金利の拡大が盛り込まれなかったことを受けて収益悪化懸念が後
退した銀行株の上昇を背景に、底堅い展開となりました。しかし3日にかけて、①市場予想を下回るISM製造業景況指数の
発表や原油価格の下落などを受けて米国株市場が軟調に推移したこと、②100円台まで円高ドル安が進行したことなどから、
軟調に推移しました。4日は米国株市場や原油価格の上昇などを受けて反発しましたが、5日は米国雇用統計を控えて上値
の重い展開となりました。
3.今週の主な予定
日程
8月8日
8月9日
8月10日
曜日
Mon
Tue
Wed
国・地域
日本
前回
国際収支:経常収支
6月
1兆8091億円
景気ウォッチャー調査現状
7月
41.2
景気ウォッチャー調査先行き
7月
非農業部門労働生産性
中国
CPI(消費者物価指数)(前年比)
7月
1.9%
機械受注(前月比)
6月
-1.4%
国内企業物価指数(前年比)
7月
-4.2%
第3次産業活動指数(前月比)
6月
-0.7%
小売売上高(除自動車)(前月比)
7月
0.7%
PPI(生産者物価指数)(除食品・エネルギー/前年比)
7月
1.3%
ミシガン大学消費者信頼感指数
8月
90.0
7月
4-6月期
6.2%
0.3%
日本
Fri
4-6月期
41.5
米国
米国
8月12日
項目
-0.6%
中国
欧州
鉱工業生産(前年比)
ユーロ圏GDP(国内総生産)(季調済/前期比)
日本
決算発表 : 8/8 ヤマダ電機、三菱マテリアル 8/9 東京海上ホールディングス、T&Dホールディングス、第一生命保険、コスモエネルギーホールディン
グス、三井金属鉱業、日本マクドナルドホールディングス、資生堂 8/10 マツモトキヨシホールディングス、サンドラッグ、損保ジャパン日本興亜ホールディ
ングス、住友金属鉱山、昭和シェル石油 8/12 東芝、MS&ADインシュアランスグループホールディングス、かんぽ生命保険、東燃ゼネラル石油、電通
米国
決算発表: 8/8 ニューズ・コーポレーション 8/9 コーチ、ウォルト・ディズニー、バリアント・ファーマシューティカルズ・インターナショナル
決算発表予定 他
※ 当社が信頼できると判断した情報に基づき作成
4.日本株市場 今週の見通し
~ 英国のEU離脱決定に伴う景気下押し圧力への警戒感が後退していく中、緩やかに
上昇 ~
今週の日本株市場は、①BOE(英国中央銀行)が英国景気を支えるため市場予想を上回る金融緩和を打ち出したこと、
②市場予想を上回る米国雇用統計の結果を受けて米国景気の底堅さが確認されたことなどを背景に、英国のEU離脱決定
に伴う景気下押し圧力への警戒感が後退していく中、緩やかに上昇する展開を予想します。また、①日銀がETF(指数連
動型上場投資信託受益権)を従来の2倍の金額で買入れ始めたこと、②裁定買い残が低水準で推移する中、週末のSQ
(特別清算指数)は市場を動かす材料にはなり難いとみていることなどから、需給面でも下値をサポートすると考えます。
その他の注目材料として、日本では終盤を迎える決算発表に加え8日の景気ウォッチャー調査や10日の機械受注、米国
では12日の小売売上高やミシガン大学消費者信頼感指数、中国では12日の鉱工業生産などが挙げられます。
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第301号
加入協会:一般社団法人投資信託協会/一般社団法人日本投資顧問業協会
URL:http://www.alamco.co.jp
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