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(5)共働する上で苦労した点・工夫した点
①苦労した点
担当課の職員が2名とも代わり、事業の意図や実施内容の調整には、時間やコミュニケーションを要した。とくに、初年
度の内容が、成果の見えにくい調査・検証に偏っていたことも影響していた。
②工夫した点
共働の成果を上げるためには、事業への共通認識をもつことが重要となるため、実行委員会での情報共有とはべつに、担
当者レベルでの打ち合わせを定期的に行った。それによって、初年度以上に濃い内容のミッションを設定することがで
きた。NPOが主体的に行ったイベント等にも、行政側の参加・協力が多くあり、問題意識等の共有が進んだ。
(6)担当者の声・市民の声
NPO担当
「スポーツ」をはじめとする、さまざまな言葉の認識が、行政とNPOでは異なっていることを実感した。NPOは、行政が課
題とすることを忠実に理解するためにも、多くのコミュニケーションをとり、
相互理解を進めることが必要だと思った。
市担当
スポーツ振興の難しさをあらためて実感する一年となった。スポーツに取り組むためのきっかけづくりに関しては、ア
ンケートやNPOが持つスキルが新しい視点となった。昨年度と同様に、NPOのもつノウハウやネットワークがなければ
実施が難しかったと感じている。
市民の声
○スポーツをすることは、とくに健康維持をはかるためのことで、楽しみづくりという観点は持っていなかった。この取
り組みが進み、多くの楽しめる機会が増えることは喜ばしいことだと思う。
○「スポーツ=いいこと」だというイメージは強いが、なかなか自分では実践できない。気軽に取り組める仕組みづくり
として、楽しいアイデアを期待したい。
○働いている人は、なかなかスポーツに取り組む時間を確保できない。
短時間で簡単にできることも紹介してほしい。
(7)28年度への展開
二年間を費やして得た情報は、さまざまな視点に及ぶものとなっている。3年目となる本年度は、その取り組みの中で、
ウォーキング・ジョギング・サイクリングなどの、簡単に取り組めるスポーツのルートづくりやマップの作成をはかり、
市民に有益な情報発信をすすめたい。
また、これまでの成果を集約するツールとして、公式ホームページを作成・運営し、体を動かすことの楽しさを感じても
らえるメディアとしたい。それにより、本事業の目的である身近なスポーツの推進をはかっていきたい。
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