◇厦門厦工、15 年売上高は 32%減の 30 億元、トンネル機のみ増加 厦門厦工が発表した 2015 年 12 月期業績は、売上 厦門厦工の業績(単位:億元) 高 30 億 6,794 万元(前期比 32.7%減)、営業利益△ 11 億 8,748 万元(前期△5億 805 万元)、純利益△9 億 7,983 万元(前期 1,700 万元の黒字)となった。 中国の経済成長が一段と鈍化する中、建設機械業 140 10 120 5 100 80 0 は引き続き下落した。 建設機械業界の経営環境はさ 60 -5 らに悪化し、モデルチェンジとレベルアップという 40 製品開発面の圧力も加わった。世界経済の成長が鈍 20 化して国際政治環境も日増しに複雑となる中、中国 0 界の生産能力過剰の矛盾が突出し、業界の生産価格 -10 -15 11 12 13 14 15年 建設機械業界の輸出も成長が明らかに落ち込んで 売 上 高 おり、業界は極度の低迷状態にある。この中で同社 は“創新迎挑戦、深耕求発展”を年度テーマに定め、 営業利益 機種別売上構成(2015年) モデルチェンジとアップグレードの推進に努めた。 2016 年見通しも厳しいが、同社は価値創造で収 益を高めていく。前期比 10%以上の増収の実現に 極力努め、コストは売上げの伸び以下に抑制する。 材料その 他 34% 土建機械 37% 建設機械事業はアップグレードを加速、ローダ、シ ョベル、フォークリフト、道路機械の核心部品に焦 点を合わせてインテリジェント化と環境対応とい うコアの競争力を強化する。システムのソリューシ 部品 8% その他建 機 11% トンネル 機械 10% ョンの推進や国際化の着実な進展で健全な成長を 実現する。 ■トンネル機械除く全機種が減収 2015 年は 32.7%の減収に対しコスト削減は 24.3%に止まり、期首目標を実現できなかった。需要低迷が 続き製品の生産の落ち込みで生産部門の固定費率上昇を招き、管理費も高いままだった。 売上概況を見ると、「工程机械産品」は 19 億 9,400 万元(前期比 29.6%減)、「商業貿易産品」10 億 2,687 万元(32.1%減)。利益率はそれぞれ 10.1%と 1.8%。海外売上高は4億 8,717 万元(22.5%減)で海外比率は 15.9%となり前期より 2.1 ポイント上がった。 「工程机械」の機種別で増加したのは「隧道掘進机械」(トンネル掘進機)2億 9,592 万元(67.6%増)のみ。 主力の「土石方机械」はじめ全ての機種が3割以上の減収となった。利益率を見ると全機種が黒字を確保し た。「隧道掘進机械」が最も高い 22.4%で、以下「配件」13.4%、「其他工程机械」7.8%、「土石方机械」 6.9%、「材料及其他」1.7%と続く。 業界全体が依然低位調整期にあり、同社も生産 6,037 台(53.9%減)、販売 8,050 台(32.9%減)、在庫 4,990 台(28.7%減)となった。
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