英国の国民投票の結果がアジア市場へ及ぼす影響について(PDF/417KB)

アジア マンスリーウォッチ
(2016年7月)
情報提供資料
2016年7月5日
英国の国民投票の結果がアジア市場へ及ぼす影響について
6月23日(現地時間)に行われた英国の国民投票の結果、欧州連合(EU)離脱派の勝利となりました。市場
関係者の大半は残留派が優勢と予想していただけに、想定外の結果を受けて市場は混乱し、世界的なリスク回避
の動きから先進国、新興国の株式や通貨が大きく下落しました。
今後、英国はEUと離脱に向けた交渉を開始することになりますが、離脱の合意形成までには、相応の交渉と時
間が必要となるため、多方面にわたり経済的および政治的な不透明感が高まるとみられます。
しかしながら、下記のとおり、英国のEUからの離脱問題がアジアの為替市場へ及ぼす影響は、経済的な結びつ
きが限定的であることを主因に、他地域に比べて相対的に軽微であるとみられます。ただし、英国ポンドやユー
ロが軟調に推移する傾向が続いた場合や、EUからの離脱交渉の過程で先行き不透明感から金融市場にストレスが
かかり投資家のリスク回避姿勢が高まる場合などでは、米ドルが強含む一方、アジアを含む新興国為替市場には
下落圧力が強まると予想されます。
今回の離脱問題は政治的な問題で不透明な部分が多いことから、市場も慎重にならざるを得ず、いずれにせよ
変動の大きい相場環境が当面は続くと見込まれます。また、来年にかけてEU内の複数国で選挙が開催される予定
であり、その選挙結果にも市場は注目していく必要があります。
アジアの為替市場に与える影響は以下のようなも
のがあると考えられます。
英国民投票の結果判明日(6月24日)の
主な通貨の対米ドル騰落率
1)初期反応
(2016年6月23日比)
予想外の出来事に、英国ポンドや欧州株式市場を
始め各資産が急落するなど市場が混乱しており、英
国の新首相や議会方針決定など、短期的な方向性が
見えるまでは、先行き不透明感からアジアを含め世
界中の為替市場で変動が大きい状態が続くと予想さ
れます。
2)経済的な影響
英国のEU離脱に向けた動きが開始することから、
今後英国や大陸欧州の景気に下押し圧力がかかると
みられます。新興国の中では、南アフリカや東欧は
欧州地域と交易関係が深くその影響が懸念されます
が、アジア地域は比較的結びつきが弱いことから、
直接的な影響は軽微にとどまると予想されます。
ただし、開放経済※をとっている香港やシンガ
ポールは、経済的な関係が相応にあることからアジ
ア地域の中では相対的に影響を受けやすいと思われ
ます。また、英国や大陸欧州の景気鈍化は、世界経
済全体にマイナスの影響を与えることから、アジア
地域でも総じて景気の下振れ要因になると予想され
ます。そのため、景気減速への対応としてアジア各
国で金融緩和が行われることも想定されます。
※外国との金融や貿易の取引に関する自由度が高い経済。
円
タイバーツ
人民元
インドルピー
シンガポールドル
ブラジルレアル
フィリピンペソ
スイスフラン
ロシアルーブル
ニュージーランドドル
豪ドル
カナダドル
インドネシアルピア
ユーロ
コロンビアペソ
トルコリラ
韓国ウォン
マレーシアリンギット
メキシコペソ
ポーランドズロチ
南アフリカランド
英国ポンド
▲ 10
▲5
0
5 (%)
出所:ブルームバーグが提供するデータを基にみずほ投信投資顧問が作成。
※上記は、将来における主な通貨の対米ドル騰落率を示唆、保証するもので
はありません。
■最終ページの「本資料のご利用にあたっての注意事項等」をご覧ください。
1/7
英国民投票の結果判明日(6月24日)
比の主な通貨の対米ドル騰落率
3)金融市場への影響
英国はロンドンという国際的な金融センターを保
有していることが、今回の離脱問題への投資家の懸
念を大きくしています。ロンドンからの投資資金流
出や、英国や大陸欧州の金融機関の貸し出し姿勢の
慎重化などが生じれば、成長資金を海外市場から調
達する新興国にとっては悪影響が懸念されます。英
国は南アフリカや香港との金融面での結びつきが強
く、大陸欧州は東欧諸国に加え、ブラジルやメキシ
コといった中南米諸国とも関係が深くなっていま
す。
また、人民元建て国債が発行されるなど、ロンド
ンは人民元の国際化において旗艦的な役割を果たし
ています。そのため、ロンドンの国際的な金融セン
ターとしての地位が揺らげば人民元の国際化にも影
響を及ぼす可能性があります。
( 2016年6月30日現在)
ブラジルレアル
メキシコペソ
マレーシアリンギット
南アフリカランド
インドネシアルピア
トルコリラ
コロンビアペソ
ポーランドズロチ
韓国ウォン
ロシアルーブル
カナダドル
インドルピー
シンガポールドル
タイバーツ
ニュージーランドドル
ユーロ
豪ドル
フィリピンペソ
スイスフラン
人民元
円
英国ポンド
▲4 ▲2
0
2
4
6(%)
出所:ブルームバーグが提供するデータを基にみずほ投信投資顧問が作成。
※上記は、将来における主な通貨の対米ドル騰落率を示唆、保証するもの
ではありません。
■最終ページの「本資料のご利用にあたっての注意事項等」をご覧ください。
2/7
アジア株式市場
◆2016年6月のアジア株式市場動向
中国
各国・地域の株価指数の推移
中国市場はほぼ横ばいで推移しました。米国の
追加利上げ観測の後退などが好材料視された一方、
英国のEUからの離脱懸念が悪材料視され、変動
の大きな相場展開が続きました。香港・深圳の両
証券取引所間で売買注文を取り次ぐ株式相互取引
の開始期待が高まったことで、証券取引所や証券
会社など関連銘柄が注目されました。また、鉄鋼
業界の再編期待から関連銘柄が物色されました。
(2013年6月末~2016年6月末、月次)
170
160
150
140
中国
インド
ASEAN
130
120
110
100
インド
90
80
13年6月
インド市場は上昇しました。米国の追加利上げ
観測の後退などが好材料視された一方、英国の
EUからの離脱懸念が悪材料視され、方向感に欠
ける相場展開が続きました。インド準備銀行(中
央銀行)のラジャン総裁が任期満了をもって退任
すると発表したことは市場の不安要因となりまし
た。月末にかけては、英国の国民投票結果を受け
て、英国で事業を展開する鉄鋼メーカーや自動車
メーカーの株価が下落しました。
※2013年6月末を100として指数化。
14年6月
15年6月
※中国:MSCI China Index、インド:MSCI India Index、
ASEAN: MSCI AC South East Asia Indexを使用。
(ご参考)
各国・地域の株価指数の
期間別騰落率
騰落率
2016年6月末
ASEAN
1ヵ月
ASEAN市場は上昇しました。米国の追加利上
げ観測の後退などが好材料視された一方、英国の
EUからの離脱懸念が悪材料視され、変動の大き
な相場展開が続きました。シンガポールでは英国
事業を展開する不動産開発会社などが嫌気されま
した。タイでは、石油化学や通信などの銘柄が冴
えませんでした。インドネシアでは、租税特赦※
法案の成立による税収増が期待されました。中央
銀行による金融緩和も好感されました。フィリピ
ンでは、新政権による法人税の引下げなど税制改
革への期待が高まりました。また、新規開発への
期待が高まった不動産開発会社などが物色されま
した。
16年6月
上海総合
1年
3年
2,929.61
0.4%
▲ 31.5%
48.0%
ハンセン指数
20,794.37
▲ 0.1%
▲ 20.8%
▲ 0.0%
ムンバイSENSEX30種
26,999.72
1.2%
▲ 2.8%
39.2%
シンガポールST
2,840.93
1.8%
▲ 14.4%
▲ 9.8%
ジャカルタ総合
5,016.65
4.6%
2.2%
4.1%
マレーシアKLCI
1,654.08
1.7%
▲ 3.1%
▲ 6.7%
タイSET
1,444.99
1.5%
▲ 4.0%
▲ 0.5%
フィリピン総合
7,796.25
5.3%
3.1%
20.6%
17,929.99
0.8%
1.8%
20.3%
1,245.82
▲ 9.7%
▲ 23.6%
9.9%
NYダウ平均
TOPIX
出所:ブルームバーグが提供するデータを基にみずほ投信投資顧問
が作成。
※上記は、将来における各国・地域の株価指数の推移および騰落率
を示唆、保証するものではありません。
※資産や所得を正しく申告していなかった納税者が自主的に開
示・申告を行った場合に、これに本来ならば課される加算税等
を減免したり刑事告発を免除したりする制度。
※上記コメントは、MSCI指数を参考にして執筆したものです。
■最終ページの「本資料のご利用にあたっての注意事項等」をご覧ください。
3/7
◆アジア株式市場の見通し (2016年6月末現在)
中国株価指数と
製造業購買担当者指数(PMI)の推移
中国
中国当局の政策や中国景気動向の影響を受けやす
い相場展開が続いています。本土株式市場では売買
代金が伸び悩み、横ばい推移が続いていますが、政
策当局の対応もあり、さらなる相場下値リスクは限
られていると思われます。マクロ経済面では、イン
フラ投資や個人消費が景気を下支えするものの、供
給サイド改革による影響や民間企業による投資の伸
び悩みなどもあり、しばらくは不透明感が残る状況
が継続すると考えます。今後も、国有企業の再編や
供給サイド改革、高齢化対策、インターネットなど
の関連銘柄が注目されると思われます。英国の国民
投票の結果を受けて、世界的に株式市場は荒れた展
開になっています。今後、EU離脱に向けた合意形成
には、相応の交渉と時間を要するとみられ、不透明
な部分も多いことから、当面は変動幅の大きい相場
展開が続くと想定します。
(2013年6月末~2016年6月末、月次)
150
55
株価指数(左軸)
140
54
製造業購買担当者指数
(右軸)
130
53
120
52
110
51
100
50
90
49
※株価指数:MSCI China Indexを使用。
80
13年6月
14年6月
15年6月
48
16年6月
インド卸売物価指数(前年同月比)と
政策金利の推移
インド
(2013年6月末~2016年6月末、月次)
(%)
10
グローバルな投資資金の流れから、インド株式市
場も影響を受けやすい環境にあることには注意を要
します。英国のEU離脱問題のインド経済への直接的
な影響は大きくないと思われますが、世界経済への
下押し圧力や、英国とインドの金融面での結びつき、
金融市場での不透明感の高まりなどが、インド市場
にもマイナスの影響を及ぼす可能性が残ります。ま
た、市場の信任が厚かったインド準備銀行のラジャ
ン総裁が任期満了をもって退任すると発表したこと
も、不安材料の一つです。次期総裁の選出とその方
針を確認するまでは、投資家はやや慎重な投資姿勢
を続けると見込まれます。従って、短期的には神経
質な相場展開が続くと予想します。インドの物価上
昇圧力が比較的落ち着いていることなどが好材料視
されることで、中期的には相場は緩やかな上昇基調
となることが期待されます。
8
6
4
2
0
▲2
政策金利
▲4
卸売物価指数
▲6
※卸売物価指数は2016年5月まで。
▲8
13年6月
14年6月
15年6月
16年6月
ASEAN株価指数の推移
(2013年6月末~2016年6月末、日次)
2,400
ASEAN
2,300
ASEAN市場は他の新興国と同様に海外市場の影響
を受けやすい状況にあり、値動きの荒い相場展開が
続くと見込まれます。シンガポールを除いては、同
地域は英国や欧州との経済面での結びつきは大きく
ないため、英国のEU離脱問題からの直接的な影響は
限定的と予想します。ただし、世界経済の減速や金
融市場の不安定化による影響には注意を要します。
インドネシアでは、税収増による財政の健全化が期
待されます。マレーシアでは、不正資金疑惑を含め、
政治的不透明感を払拭できるかが焦点です。タイで
は、銀行の収益性動向などに注目が集まります。シ
ンガポールは、相対的に英国のEU離脱問題の影響を
受けやすい環境にあることから、その度合いが注視
されます。フィリピンでは、新政権による政治・経
済面での運営力に期待感が高まっています。
2,200
2,100
2,000
1,900
1,800
1,700
13年6月
14年6月
15年6月
16年6月
※ASEAN: MSCI AC South East Asia Indexを使用。
出所:ブルームバーグが提供するデータを基にみずほ投信投資顧問が作成。
※上記は、将来における中国株価指数と製造業購買担当者指数(PMI)の推
移、インド卸売物価指数(前年同月比)と政策金利の推移およびASEAN
株価指数の推移を示唆、保証するものではありません。
■最終ページの「本資料のご利用にあたっての注意事項等」をご覧ください。
4/7
アジア債券
アジア現地通貨建て債券(除く日本)の
パフォーマンス推移
◆ 2016年6月のアジア債券市場動向
(2013年6月末~2016年6月末、月次)
104
6月のアジア諸国の10年国債利回りは、金融緩
102
和継続に対する期待感などから、おおむね低下し
100
ました。
98
インドネシアの10年国債利回りは、租税特赦法
案が可決され、財政収支改善が期待されたことな
96
どから債券市場に資金が流入し低下しました。マ
94
レーシアの10年国債利回りは、次回中銀理事会で
92
の利下げ観測の高まりなどから低下しました。タ
90
13年6月
イの10年国債利回りは、利下げ観測の高まりや、
海外からの債券市場への資金流入などから低下し
14年6月
15年6月
16年6月
※アジア現地通貨建て債券(除く日本):Markit iBoxx Asia Local
Bond Index(トータルリターン、ヘッジなし・米ドルベース)を
使用。
ました。韓国の10年国債利回りは、低下しました。
中銀理事会で予想外に政策金利の引下げが決定さ
米国 10年国債利回りの推移
れたことなどが要因となりました。なお、英国の
EU離脱の影響は限定的でした。
(%)
2.4
(2015年12月末~2016年6月末、日次)
2.2
2.0
1.8
1.6
1.4
15年12月
16年2月
16年4月
16年6月
各国・地域の10年国債利回り
(%)
(2016年6月末現在)
10
8
7.5
7.5
6
4.2
4
3.7
2.9
2.0
2
1.5
1.0
0.8
香港
(AAA)
台湾
(AA-)
0
インドネシア
インド
(BB+)
(BBB-)
フィリピン
(BBB)
マレーシア
(A)
中国
(AA-)
タイ
(A-)
韓国
(AA-)
※S&P社の現地通貨建て長期債務格付けを使用。
出所:ブルームバーグが提供するデータを基にみずほ投信投資顧問が作成。
※上記は、将来におけるアジア現地通貨建て債券(除く日本)のパフォーマンス推移、 10年国債利回りの推移、各国・地域の10年国債利回
りおよび格付けを示唆、保証するものではありません。
■最終ページの「本資料のご利用にあたっての注意事項等」をご覧ください。
5/7
アジア通貨
アジア通貨の騰落率(対米ドル)
◆ 2016年6月のアジア通貨動向
騰落率
対米ドル
6月のアジア諸国の通貨市場は、英国のEU離
脱を受けて米国の利上げ観測が後退したことなど
が上昇要因となり、おおむね上昇しました。
韓国ウォンやシンガポールドルは、中国の貿易
統計が予想比堅調な数字となったことなどから上
昇しました。インドルピーは、ラジャン中銀総裁
の退任などが下落要因となりましたが、影響は限
定的で前月末比ではほぼ横ばいとなりました。イ
ンドネシアルピアは、国債入札関連の資金流入が
見られたことや、アジア株式市場の上昇などを受
けて、上昇しました。マレーシアリンギットは、
月上旬に原油価格が底堅く推移したことや、米国
の利上げ観測の後退などが上昇要因となりました。
タイバーツは、米国の雇用関連指標が予想比弱
かったことや、タイの債券市場への資金流入が高
水準となったことなどから上昇しました。
2016年6月末
1ヵ月
1年
3年
人民元
6.64
▲ 0.9%
▲ 6.5%
▲ 7.6%
香港ドル
7.76
0.2%
▲ 0.1%
▲ 0.0%
1,152.81
3.3%
▲ 2.8%
▲ 0.9%
67.51
▲ 0.4%
▲ 5.8%
▲ 11.8%
1.35
2.3%
0.0%
▲ 5.9%
インドネシアルピア 13,173.00
3.6%
1.4%
▲ 24.7%
3.99
3.1%
▲ 6.0%
▲ 20.4%
タイバーツ
35.12
1.8%
▲ 3.8%
▲ 11.6%
フィリピンペソ
47.10
▲ 0.7%
▲ 4.3%
▲ 8.5%
米ドル(対円)
103.20
▲ 6.8%
▲ 15.8%
4.1%
韓国ウォン
インドルピー
シンガポールドル
マレーシアリンギット
出所:ブルームバーグが提供するデータを基にみずほ投信投資顧問
が作成。
※上記は、将来におけるアジア通貨の騰落率(対米ドル)を示唆、
保証するものではありません。
※為替の見通し(人民元およびインドネシア
ルピア)については「マーケットマンス
リー(為替編)」をご参照ください。
注目のイベント等
【外貨準備高】
中国
7月7日に発表予定
日付
7/5
7/10
7/12
7/12
7/15
7/15
7/15
7/15
7/15
7/21
8/1
8/1
5月以降、人民元が対米ドルで弱含む傾向が続いています。足元でも人民元安ド
ル高観測や英国のEU離脱問題を受けて、中国から資金流出が増加しているとの見
方があります。外貨準備高が大きく減少した場合には、昨年12月から今年1月に
かけてと同様に、人民元安を市場が再び警戒する可能性もあることから、その度
合いが注目されます。
国
フィリピン
中国
マレーシア
インド
中国
中国
中国
中国
フィリピン
インドネシア
中国
タイ
イベント
消費者物価指数(前年比)
消費者物価指数(前年比)
鉱工業生産(前年比)
鉱工業生産(前年比)
鉱工業生産(前年比)
小売売上高(前年比)
固定資産投資(除農村部、年初来、前年比)
実質国内総生産(GDP)(前年比)
海外在留労働者からの送金
政策金利
製造業購買担当者指数(PMI)
消費者物価指数(前年比)
期間
6月
6月
5月
5月
6月
6月
6月
第2四半期
5月
-
7月
7月
出所:各種資料を基にみずほ投信投資顧問が作成。
※上記は、作成日時点のものであり、予告なく変更されることがあります。
■最終ページの「本資料のご利用にあたっての注意事項等」をご覧ください。
6/7
前回
1.6%
2.0%
3.0%
▲0.8%
6.0%
10.0%
9.6%
6.7%
22億1千3百万米ドル
6.50%
50.0
0.4%
[投資信託のお申込みに際しての一般的な留意事項]
●投資信託に係るリスクについて
投資信託は、主として国内外の株式、公社債および不動産投資信託証券(リート)などの値動きのある証券等(外貨
建資産に投資する場合には為替変動リスクもあります。)に投資しますので、ファンドの基準価額は変動します。し
たがって、投資者の皆さまの投資元金は保証されているものではなく、基準価額の下落により、損失を被り、投資元
金を大きく割り込むことがあります。ファンドの運用による損益はすべて投資者の皆さまに帰属します。また、投資
信託は預貯金と異なります。
投資信託は、個別の投資信託ごとに投資対象資産の種類や投資制限、取引市場、投資対象国等が異なることから、リ
スクの内容や性質が異なりますので、お申込みの際は投資信託説明書(交付目論見書)を必ずお読みください。
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みずほ投信投資顧問株式会社が運用する投資信託については、ご投資いただくお客さまに以下の費用をご負担いただ
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信託財産留保額 : 上限0.5%
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運用管理費用(信託報酬)※ :上限 年2.16%(税抜2.00%)
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加算によってご負担いただく費用が上記の上限を超過する場合があります。成功報酬額は基準価額の水準等
により変動するため、あらかじめ上限の額等を示すことができません。
■その他の費用
上記以外に保有期間等に応じてご負担いただく費用があります。投資信託説明書(交付目論見書)等でご確認
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