英国のEU離脱における豪州への影響は限定的

オーストラリアの投資環境
情報提供資料
2016年7月11日
英国のEU離脱における豪州への影響は限定的
6月23日、世界中で注目されていた英国の欧州連合(EU)離脱の是非を問う国民投票が実施されま
した。結果は、事前の予想に反しEU離脱支持派の勝利となりました。
英国やEU諸国に対する先行き不透明感が台頭したことなどから、通貨では英ポンドやユーロなどが
下落しました。また、予想外の結果を受けてマーケットが一時混乱し、リスク回避の動きが強まった
ことなどから、株式などリスクに敏感な市場がグローバルに下落しました。一方、安全資産とされる
先進国の国債に資金が流入し利回りが低下(価格は上昇)したことに加え、円はほとんどの通貨に対
して上昇する展開となりました。
豪ドルは、対円での下落幅(24日:▲5.6%)こそ大きかったものの、対米ドルでの下落幅は
▲1.9%に留まりました。英国の国民投票後のマーケットの混乱を考慮し、米国が利上げを先送りする
との観測が高まったことなどが、その要因の1つであったと考えられます。また、豪州にとって英国が
主要な貿易相手国ではないことなども下支え要因になったと考えられます。2015年の豪州の貿易額
(除くサービス)全体に占める英国の割合は、輸出:1.5%、輸入:2.6%となっています。一方、中
国・日本・韓国など東アジアに対する割合が輸出:71.0%、輸入:53.2%であることと比較すると、
英国との貿易額はかなり小さいことが分かります。
今後もEUや英国の問題によって、一時的にマーケットが混乱する局面もあるかもしれませんが、経
済的つながりを考慮すれば、豪州にとってそれほど深刻にとらえる必要はないと思われます。豪州の
ファンダメンタルズに目を向ければ、依然として安定した状況が続いていることから、豪ドルは底堅
い推移になると考えられます。
主要国との貿易額(除くサービス)の割合
輸入
輸出
中東
3.8%
オセアニア等
4.6%
(2015年)
その他
7.2%
オセアニア等
4.0%
欧州
6.0%
(内:英国1.5%)
北米等
7.4%
中東
1.6%
その他
7.7%
北米等
14.9%
東アジア
(中国・日本・
韓国など)
71.0%
東アジア
(中国・日本・
韓国など)
53.2%
欧州
18.5%
(内:英国
2.6%)
出所:オーストラリア政府が提供するデータを基にみずほ投信投資顧問が作成。
※上記割合は、小数第2位を四捨五入しているため、合計が100%とならない場合があります。
※上記グラフは、将来における主要国との貿易額(除くサービス)の割合(輸出・輸入)を示唆、保証するものではありません。
本資料は、みずほ投信投資顧問(以下、当社といいます。)が投資家の皆さまに情報提供を行う目的で作成したものであり、投資勧誘を目的に作成されたも
のではありません。本資料は法令に基づく開示書類ではありません。本資料の作成にあたり、当社は情報の正確性等について細心の注意を払っておりますが、
その正確性、完全性を保証するものではありません。本資料に記載した当社の見通し、予測、予想、意見等(以下、見通し等)は、本資料の作成日現在のも
のであり、今後予告なしに変更されることがあります。また、本資料に記載した当社の見通し等は、将来の景気や株価等の動きを保証するものではありませ
ん。
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6月の豪ドル相場は対米ドルで上昇、対円で下落。
相場動向
6月の豪ドルは、対米ドルで上昇、対円で下落しました。【図表1ご参照】。月上旬に発表された、米
国の雇用関連指標が予想比弱く、米国の政策金利引上げ観測が後退したことなどから対米ドルで上昇し
ました。その後、英国のEU離脱決定を受けて、上昇幅は縮小しました。対円では英国やEU諸国に対す
る先行き不透明感が台頭したことなどから、市場のリスク回避姿勢が強まり、低リスク通貨とされる円
が買われる展開となりました。
今後の見通し
底堅い推移を予想
豪ドルは対米ドルで底堅い推移になると予想します。英国のEU離脱が豪州経済に与える影響は限定的
と考えられます。マーケットが落ち着きを取り戻すに従い、徐々に豪州の良好な景気動向に目が向けら
れ、底堅い推移に転じると予想します。
プラス要因
マイナス要因
・豪州経済の改善
・豪州経済のリバランス(鉱業輸出中心の経済から、
農産物・乳製品輸出などの拡大によるバランスのと
れた経済への移行)
・消費者物価指数の低下によるさらなる追加利下げ観
測
・豪州準備銀行(RBA)当局者による豪ドル高牽制
発言
図表2:中国向け鉄鉱石価格の推移
図表1:豪ドルの推移
(2013年6月28日~2016年6月30日:日次)
(2016年5月31日~2016年6月30日:日次)
(円)
86
豪
ド
ル
高
豪
ド
ル
安
豪ドル/円(左軸)
豪ドル/米ドル(右軸)
(米ドル)
0.78
(米ドル)
180
84
0.76
150
82
0.74
120
80
0.72
90
78
0.70
60
76
0.68
30
74
5月31日
6月20日
0.66
6月30日
0
13年6月
14年6月
15年6月
16年6月
図表3:豪州実質GDP成長率
図表4:豪州 住宅着工許可件数と住宅ローン件数
(2006年1-3月~2016年1-3月:四半期)
(2011年5月~2016年5月:月次)
(前期比、%)
2.0
1.5
6月10日
(万件) ※住宅ローン件数は2016年4月まで
4
住宅着工許可件数(左軸)
住宅ローン件数(右軸)
3
(万件)
8
6
1.0
0.5
2
4
1
2
0.0
▲ 0.5
0
0
▲ 1.0
11年5月
13年5月
15年5月
06年3月
09年3月
12年3月
15年3月
出所:ブルームバーグおよびデータストリームが提供するデータを基にみずほ投信投資顧問が作成。
※上記グラフは、将来における豪ドルの推移、中国向け鉄鉱石価格の推移、豪州実質GDP成長率および豪州の住宅着工許可件数と住宅ローン件数を示唆、
保証するものではありません。
本資料は、みずほ投信投資顧問(以下、当社といいます。)が投資家の皆さまに情報提供を行う目的で作成したものであり、投資勧誘を目的に作成されたも
のではありません。本資料は法令に基づく開示書類ではありません。本資料の作成にあたり、当社は情報の正確性等について細心の注意を払っておりますが、
その正確性、完全性を保証するものではありません。本資料に記載した当社の見通し、予測、予想、意見等(以下、見通し等)は、本資料の作成日現在のも
のであり、今後予告なしに変更されることがあります。また、本資料に記載した当社の見通し等は、将来の景気や株価等の動きを保証するものではありませ
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豪ドルの為替レートの推移
(円)
110
豪
ド
ル
高
豪
ド
ル
安
(基準日:2016年6月末)
(米ドル)
1.2
(2013年6月末~2016年6月末:月次)
100
1.1
16年6月末
90
1.0
1ヵ月前
80
0.9
6ヵ月前
70
0.8
豪ドル/円(左軸)
60
1年前
0.7
3年前
豪ドル/米ドル(右軸)
50
13年6月
14年6月
0.6
16年6月
15年6月
対円
76.89
80.08
(▲ 4.0%)
87.60
(▲ 12.2%)
94.42
(▲ 18.6%)
90.61
対米ドル
0.7451
0.7234
(3.0%)
0.7287
(2.3%)
0.7708
(▲ 3.3%)
0.9138
(▲ 15.1%) (▲ 18.5%)
※カッコ内は期間騰落率
主な先進国の政策金利の推移
(%)
4
(基準日:2016年6月末)
(2013年6月末~2016年6月末:日次)
政策金利
ニュージーランド(NZ)
3
豪州
2
豪州
1.75
ニュージーランド
2.25
ユーロ圏
0.00
1
ユーロ圏
0
米国
米国
0.25~0.50
日本
▲0.10~0.10
※
日本
▲1
13年6月
14年6月
15年6月
16年6月
※2013年4月の日銀金融政策決定会合以降、日本の金融市場調節の操作目標が無担保コールレート(翌日物)から
マネタリーベースに変更されています。また、2016年1月の金融政策決定会合では、日銀の当座預金の一部に
▲0.1%のマイナス金利の導入を決定しました。
主な先進国の10年国債利回りの比較
(%)
3
(2016年6月末)
2.35%
1.98%
2
1.47%
1
0
▲0.22%
▲0.13%
日本
ドイツ
米国
豪州
NZ
▲1
出所:ブルームバーグが提供するデータを基にみずほ投信投資顧問が作成。
※上記グラフは、将来における豪ドルの為替レートの推移、主な先進国の政策金利および10年国債利回りを示唆、
保証するものではありません。
本資料は、みずほ投信投資顧問(以下、当社といいます。)が投資家の皆さまに情報提供を行う目的で作成したものであり、投資勧誘を目的に作成されたも
のではありません。本資料は法令に基づく開示書類ではありません。本資料の作成にあたり、当社は情報の正確性等について細心の注意を払っておりますが、
その正確性、完全性を保証するものではありません。本資料に記載した当社の見通し、予測、予想、意見等(以下、見通し等)は、本資料の作成日現在のも
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オーストラリアのマクロデータ
(2013年6月~2016年5月:月次)
(前月比、千人)
100
雇用者数(左軸)
失業率(右軸)
80
(2013年6月~2016年6月:月次)
(%)
7.5
7.0
60
6.5
40
6.0
20
5.5
0
5.0
▲ 20
4.5
▲ 40
13年6月
4.0
14年6月
15年6月
(前年比、%)
ナショナル・オーストラリア銀行企業景況感指数
ナショナル・オーストラリア銀行企業信頼感指数
130
ウエストパック消費者信頼感指数(右軸)
8
120
6
110
4
100
2
90
0
80
※小売売上高データは2016年5月まで
▲2
13年6月
(2013年6月~2016年5月:月次)
20
小売売上高(前年比)(左軸)
10
14年6月
15年6月
70
16年6月
(2013年4-6月~2016年1-3月:四半期)
(%)
4
インフレ率
インフレ率加重中央値
15
3
10
5
2
0
▲5
1
▲ 10
▲ 15
13年6月
14年6月
15年6月
0
13年6月
(2013年6月~2016年5月:月次)
(億豪ドル)
30
貿易収支
20
インフレ目標
2~3%
14年6月
15年6月
(2013年6月~2016年6月:月次)
(10億豪ドル)
100
外貨準備高
80
10
0
60
▲ 10
40
▲ 20
▲ 30
20
▲ 40
▲ 50
13年6月
14年6月
15年6月
0
13年6月
14年6月
15年6月
16年6月
出所:ブルームバーグおよびIMFが提供するデータを基にみずほ投信投資顧問が作成。
※上記グラフは、将来におけるオーストラリアの各種経済指標の推移を示唆、保証するものではありません。
本資料は、みずほ投信投資顧問(以下、当社といいます。)が投資家の皆さまに情報提供を行う目的で作成したものであり、投資勧誘を目的に作成されたも
のではありません。本資料は法令に基づく開示書類ではありません。本資料の作成にあたり、当社は情報の正確性等について細心の注意を払っておりますが、
その正確性、完全性を保証するものではありません。本資料に記載した当社の見通し、予測、予想、意見等(以下、見通し等)は、本資料の作成日現在のも
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[投資信託のお申込みに際しての一般的な留意事項]
●
投資信託に係るリスクについて
投資信託は、主として国内外の株式、公社債および不動産投資信託証券(リート)などの値動きのある証券等(外貨建
資産に投資する場合には為替変動リスクもあります。)に投資しますので、ファンドの基準価額は変動します。した
がって、投資者の皆さまの投資元金は保証されているものではなく、基準価額の下落により、損失を被り、投資元金
を大きく割り込むことがあります。ファンドの運用による損益はすべて投資者の皆さまに帰属します。また、投資信
託は預貯金と異なります。
投資信託は、個別の投資信託ごとに投資対象資産の種類や投資制限、取引市場、投資対象国等が異なることから、リ
スクの内容や性質が異なりますので、お申込みの際は投資信託説明書(交付目論見書)を必ずお読みください。
●
投資信託に係る費用について
みずほ投信投資顧問株式会社が運用する投資信託については、ご投資いただくお客さまに以下の費用をご負担いただ
きます。
■直接ご負担いただく費用
購入時手数料 : 上限 3.78% (税抜3.50%)
換金時手数料 : 換金の価額の水準等により変動する場合があるため、あらかじめ上限の料率
等を示すことができません。
信託財産留保額 : 上限 0.5%
■投資信託の保有期間中に間接的にご負担いただく費用
運用管理費用(信託報酬)※ :上限 年2.16% (税抜2.00%)
※上記は基本的な料率の状況を示したものであり、成功報酬制を採用するファンドについては、成功報酬額の
加算によってご負担いただく費用が上記の上限を超過する場合があります。成功報酬額は基準価額の水準等
により変動するため、あらかじめ上限の額等を示すことができません。
■その他の費用
上記以外に保有期間等に応じてご負担いただく費用があります。投資信託説明書(交付目論見書)等でご確認
ください。
●
投資信託は、預金商品、保険商品ではなく、預金保険、保険契約者保護機構の保護の対象ではありません。登録金
融機関が取り扱う投資信託は、投資者保護基金の対象ではありません。投資信託の設定・運用は、投資信託委託会
社が行います。
《ご注意》
上記に記載しているリスクや費用の項目につきましては、一般的な投資信託を想定しております。費用の料率につき
ましては、みずほ投信投資顧問株式会社が運用するすべての公募投資信託のうち、ご負担いただくそれぞれの費用に
おける最高の料率を記載しております。
投資信託をお申込みの際は、販売会社から投資信託説明書(交付目論見書)をあらかじめ、または同時にお渡しいた
しますので、必ずお受け取りになり、投資信託説明書(交付目論見書)の内容をよくお読みいただきご確認のうえ、
お客さまご自身が投資に関してご判断ください。
商 号 等 / みずほ投信投資顧問株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第398号
加入協会 / 一般社団法人投資信託協会、一般社団法人日本投資顧問業協会
本資料は、みずほ投信投資顧問(以下、当社といいます。)が投資家の皆さまに情報提供を行う目的で作成したものであり、投資勧誘を目的に作成されたも
のではありません。本資料は法令に基づく開示書類ではありません。本資料の作成にあたり、当社は情報の正確性等について細心の注意を払っておりますが、
その正確性、完全性を保証するものではありません。本資料に記載した当社の見通し、予測、予想、意見等(以下、見通し等)は、本資料の作成日現在のも
のであり、今後予告なしに変更されることがあります。また、本資料に記載した当社の見通し等は、将来の景気や株価等の動きを保証するものではありませ
ん。
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