人間関係と学習意欲の関係 長根研究室 10E1901H 安藤志保 現代の子どもたち * 2003年のPISAショック 日本の順位が大幅に低下 * PISAショック後の日本 「脱ゆとり教育」の施策 ゆとりでも詰め込みでもない、生きる力を育む教育 * 生きる力=自ら考え学習に取り組む学習意欲の向上 研究目的 * 学習意欲の向上には何が効果的なのか 少人数教室・教師の工夫・クラスの雰囲気 …etc * 学校における人間関係は学習意欲に影響す る? =良い関係であるほど学習意欲は向上? 仮説 ① 友人・グループ内での「勉強に対するイメー ジ」は 自身の学習イメージに影響を与える ② る 学校における友人関係は学習意欲に影響を与え ③ 教師との信頼関係は学習意欲に影響を与える 研究方法 * 調査対象者 高校生36名・大学生68名 計104名 * 調査方法 無記名で選択式の質問紙調査法 結果<仮説①> Fig.1 グループ内の勉強イメージによる影響後の自身の学習意欲得点の平 均 勉強に対してポジティブなイメージを持つ群の方がはるか に学習意欲が高いことが示された。 結果<仮説②> Fig.2 友人関係得点を3つの群に分けた時の学習意欲得点の平均 5%水準の有意差が見られ、上位群は学習意欲得点が高く、 仮説②の一部は立証された。 結果<仮説③> Fig.3 信頼感得点を3つに分けた時の学習意欲得点の平均 1%水準の有意差が見られ、上位群ははるかに学習意 欲得点が高く、下位と中位の差は一点未満のため、仮 説③は立証された。 考察① 仮説① 友人・グループ内での「勉強に対するイメー ジ」は 自身の学習イメージに影響を与える * 勉強に対しポジティブだと勉強そのものを 楽しめるようになるのでは。 * グループ内のイメージと同じ影響を受けるとは限ら ない。 考察② 仮説② 学校における友人関係は 学習意欲に影響を 与える * 友人関係の充実は心の安定・不安感の減少につ ながり、その分学習に集中できる。 * 友人関係の充実によって起こるマイナスな面 (遊び等)により学習意欲が低下してしまうことも あるのでは。 考察③ 仮説③ る 教師との信頼関係は学習意欲に影響を与え * 教師との信頼関係の充実は安心感・心の安定に つながり、サポートを受けやすい。 * 「先生が好きだから勉強頑張ろう」といった動 機づけにもつながるのでは。 まとめ * 学校内における人間関係は学習意欲に大きな 影響をもたらしている。 人間関係の充実は学校生活の充実、 将来への希望につながり、それが学習意欲の 高まりに影響していると考える。 * 教師が生徒に与える影響は大きく、 生徒にとって大きなプラスの存在に なり得ることが示された。
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