Self-Controlled Observational Practice Enhances Gabriele Wulf , Markus Raupach & Felix Pfeiffer (2005) Research Quarterly for Exercise and Sport, 76:1, 107-111 先行研究より • 運動スキルの教育として、観察あるいはモデ リングを用いることが多い(for a review, see McCullagh & Weiss, 2001) • 観察して体を動かすことを交互に行うことは 効果的である(Shea et al., 2000; Shea, Wulf, & Whitacre, 1999) 先行研究より • 学習者にモデル提示スケジュールを与えることで学習をさらに強 化することができる 自分でスケジュールを決める機会を与えることで学習 が効果的になった NOTE ON LEARNERS‘ CONTROL OF THE FREQUENCY OF MODEL PRESENTATION DURING SKILL ACQUISITION(Wrisberg and Pain) バトミントンのロングサーブを題材に、参考モデルとしてビデオが 与えられる -自制グループ -各トライアル前にモデルを見る制御されたグループ(100%) -決してモデルをみないグループ(0%) 先行研究より 実験結果 • 自制と制御されたグループ(100%)は同じような 運動フォーム得点がみられた • 両方ともモデルを見ないグループより有効であっ た • 自制グループは9.8%しか見なかった 実験方法 • 題材:バスケットボールのジャンプシュート • 被験者:26人のバスケットの経験があまりない大学生あ るいは高校生(男:女=16:10) • ビデオモデル:バスケットボール選手のオーダーメイド • すべてのシュートをビデオカメラで録画する 実験方法 • 実験手順 1. 自制グループと対照グループにわけ、それぞれのグ ループ1人ずつで2人ペアを作る 2. 25項目の練習を行う 3. 1週間後、10の項目で保持テストが行われる • 自制グループ ⇒練習してる間、自由にビデオが見れる • 対照グループ ⇒練習してる間、時々ビデオが見れる • できる限りモデルの動きを模範にしてもらう • 2人の実験者はそれぞれの精度スコアとモデルを提示し た時間を記録する 実験データ解析 フォームスコア 1. 2. 3. 4. 5. 6. 垂直ジャンプによる安定してスローイングの位置 ジャンプと同時に、額の高さより上に早くボールをあげている ボールの下の肘をゴールに向け、上腕と上体の角度が90度 以上 最も高い位置あるいは少し前にボールを投げている 投げる方の手の手首が曲がっているか、もう一方の手は横 に添えられているか フォロースルーの間腕は伸びているか • それぞれの項目を0~2点で採点して合計点をとる • 2人の評価者がいて、採点に相違がある場合納得するま で話し合う 実験データ解析 精度スコア • ゴール:5ポイント、リングに触れる:3ポイント、 バックボードとリングに触れる:2ポイント、 バックボードに触れる:1ポイント、 何にも触れない:0ポイント 2(グループ)×5(5トライアルのブロック)の共分散分析を行 う,1番最初のトライアル1の パフォーマンスを共変量とする 複数(通常3以上)のグループ間で平均値を 比較するための手法 剰余変数 F統計量=要因によって生じる差/誤差 保持テストのときは、 2(グループ)×2(5トライアルのブロッ ク)の共分散分析 実験結果 • 自制グループはBlock1で8回、Block2で3回、 Block3で4回、Block4で2回、Block5で1回ビデオモデルを見た ⇒比較的早い段階のときは多く確認する 練習 自制グループは運動フォームは より大きな改善をみせた 共分散分析よりブロックが主要因 練習を通して両グループとも点数 を伸ばした 共分散分析よりブロックとグループ が主要因 実験結果 保持テスト 自制グループは点数を保持し、さらに 対照グループの点数を上回った 共分散分析よりグループとブロックが 主要因 自制グループ点数を伸ばし続けたが、 対照グループは保持損失を見せた 共分散分析よりブロックが主要因 検討 • 保持テストの際に、対照グループを上回った • 自制グループは、間隔が空いてもパフォーマンスが低下しな かった 自制することはより効果的な情報処理活動を行うことができる • WrisbergとPeinの研究結果より、比較的少ないモデル提示で 十分かもしれない • 自制の学習者はより関係のある情報をモデルから得るかも しれない 自分の研究との関連 • 観察学習は運動スキル獲得に有効である ⇒静止画より動きがあるほうが分かりやすい • 自制することで学習効果がUP ⇒学習者のニーズにも目を向ける必要があり、 そこにアドバイスをすればより効果的になる
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