ENUMにおけるDNSsec問合せの解析

論文ゼミ
ENUMにおけるDNSsec問合せの解析
作成者:笹川真
作成日:2005/2/2
発表者:西海隼平
発表日:2005/5/30
目次
1.
2.
3.
4.
5.
6.
Enumとは DNSsecとは
本論分の目的
実験
実験結果の考察
まとめ
今後の課題
1.1.ENUMとは

電話番号とネット上のアドレスを対応させて名前解決する技術
1.2.DNSsecとは


dnsのセキュリティを強化した方法
通信されるメッセージが改ざんされていないことを保証する
2.本論分の目的


今後増えると予想されるENUMとDNSsecを使った
検索について
マシン負荷と問合せ時間の関係を考察する
3.網羅的検索によるマシン負荷の実験
一つのマシンでenumを管理し、そのマシンに網羅的検索を
与えたときの負荷状況を測定する
それぞれ10000回の問合せを行う
PC
PC
DNS
サーバ
PC
PC
10000件の番号を登録
PC
PC
PC
3.1.実験結果(1)
CPU使用率
3.2.実験結果(2)
メモリ使用率
3.3.階層化による問い合わせ時間の実験

enumを管理するマシンを複数台階層化させて用意し、検索を行った
ときの問い合わせ時間の変化を測定する
3.4.実験結果
各階層への平均問合せ時間
4.1.実験の考察

一つのマシンでenumを管理するのは危険

1ステップにかかる問合せ時間は約1700msec

階層の数と問合せ時間がトレードオフの関係に
ある
4.2.階層化による問合せ時間の一般化
問合せ時間の一般化
4.3.IP電話の接続品質
総務省の「IPネットワーク技術に関する研究会」報告書によると
自動接続遅延時間の目標値は7500msec
自動接続遅延時間
ENUMによって相手のアドレスを得る時間
=
+
アドレスを名前解決し呼び出しを通知させる時間
4.4.接続品質を満たす階層化
以下の図より2階層による管理が最もバランスのとれた状態だと言える
接続品質の目標値
5.まとめ

階層の数と問合せ時間がトレードオフの関係に
ある

2階層がもっともバランスのとれた状態である
6.今度の課題

商用でenumを管理する場合、今回の実験と環
境が大きく異なるので環境を変えて実験をやり
直す必要がある

IP電話以外のサービスについても実験が必要で
ある