すずかけの木通信 H25年11月号

すずかけの木通信
H 2 5 年 1 1 月 号
歯科用CTから得られる情報
左上
1番
左上
2番
X線写真では、骨や歯や金属等の硬い物質は
白く写りますが、軟組織や虫歯や骨が炎症等で
無くなった部分は黒く写ります。
上図の腫れている歯肉に対してデンタルX線撮影を
行った所、右図の様に赤矢印で囲まれた黒い像の
部分に炎症が生じていることが分かります。
しかし、黒い像は左上の一番手前の歯(左上1番)と
その左隣の歯(左上2番)の両方の根の先端を含ん
でおり、どちらが原因か特定が困難です。
左上1番
左上
1番
左上
2番
左上2番
歯科用CT撮影では
左上一番手前の歯のみ
根の先端を含む黒い像が
確認できましたので、この
歯が原因だと特定できます。
その後、この歯のみ根管治療(歯の内部のお掃除・消毒)
を行った所、2週間後にはほぼ正常な状態に治癒しました。
この様に疾患によっては歯科用CTにより診断の精度が高まり、必要最小限の
治療が可能になると同時に、患者様も視覚的に状態をより理解して頂くことが
可能になります。
CTに関して御質問がありましたら、お近くのスタッフまで御気軽に御相談下さい。
H25.10.31
医療法人社団 すずかけの木 丸山歯科医院 作成者 戸塚 悠