すずかけの木通信 平成25年1月号 歯周病はお口の中だけの病気ではありません!! 歯周病が悪化すると身体にもいろいろな悪影響をもたらします 糖尿病 歯周病は以前から、糖尿病の合併症の一つと言われてきました。 実際、糖尿病の人はそうでない人に比べて歯肉炎や歯周炎にかかっている人が多いという疫学調査が複数報告されています。 さらに最近、歯周病になると糖尿病の症状が悪化するという逆の関係も明らかになってきました。 つまり、歯周病と糖尿病は、相互に悪影響を及ぼしあっていると考えられるようになってきたのです。 歯周病治療で糖尿病も改善することも分かってきています。 心筋梗塞 狭心症 動脈硬化は、不適切な食生活や運動不足、ストレスなどの生活習慣が要因とされていましたが、別の因子として 歯周病原因菌などの細菌感染がクローズアップされてきました。 歯周病原因菌などの刺激により動脈硬化を誘導する物質が出て血管内にプラーク(粥状の脂肪性沈着物)が 出来血液の通り道は細くなります。 プラークが剥がれて血の塊が出来ると、その場で血管が詰まったり血管の細いところで詰まります。 低体重児出産 歯周病になると体内に産生される物質が、血流を渡って胎盤に流入し、早産を引き起こします 肺炎 誤嚥によって歯周病の細菌が肺に入り、肺炎を引き起こします。 脳梗塞 脳の血管のプラークが 詰まったり、頸動脈や心臓から血の塊やプラークが飛んで来て 脳血管が詰まる病気です。 歯周病の人はそうでない人の2.8倍脳梗塞になり易いと言われています。 血圧、コレステロール、中性脂肪が高めの方は、動脈疾患予防のためにも歯周病の予防や 治療は、より重要となります。 このようなデーターもあります 歯周病の人は歯グキが健康な人に比べて 冠状動脈疾患…1.5倍 心疾患による死亡・・・1.9倍 心筋梗塞の発作…2.8倍 心疾患の起こる頻度は 歯グキが健康な場合…8% 軽度の歯周病の場合…17% 重症の歯周病で感染する場所が拡大している場合…36% このように歯ぐきの炎症があったり・・・ 歯磨き中に血がでたり・・・ 歯がグラグラする・・・ そんな方は歯周病の可能性があります!! 定期的に歯周病のチェックとクリーニングをするようにしましょう 歯周病の程度によって1ヶ月~3ヶ月の間隔になります その患者様にあったブラッシング指導も歯科衛生士が行います 院長 環管 H25.1.5 医療法人社団 すずかけの木 丸山歯科医院 作成者 横山智恵
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