院内新聞 H25 10月号

「酸蝕歯」とは
すずかけの木通信
「酸性」の食品・飲料・口腔環境が
原因で歯が溶けてしまうこと(脱灰)
です。
継続的に摂取することで酸が歯質を
弱体化させ、歯を薄く弱くし、知覚
過敏や虫歯になりやすくします。
10月号
「虫歯」はプラーク(歯垢)が
炭水化物を取り込み、酸を産生
することで歯が脱灰しますが、
酸蝕歯は酸性の食品を摂取する
ことで脱灰が起こります。
「虫歯」と「酸蝕歯」の違い
 主な原因
 飲料・食品によるもの
清涼飲料水 スポーツドリンク 赤ワイン ビール
マヨネーズ ドレッシング 柑橘類 野菜ジュース
チューハイ
酢
果汁飲料
ハーブティ
 体調・病気が原因によるもの
逆流性食道炎
拒食症
過食症
ドライマウス
アルコール依存症
薬(ビタミンC・アスピリンなど)の常用
ストレスによる胃炎
シェーグレン症候群
 労働環境や生活環境が原因によるもの
酸性のガスに曝露、吸引するような職場
ワインテスター
塩素消毒されているプール
歯は、pH5.5から脱灰します。
酸性に傾いた口の中は、唾液の働きで中性に
戻りますが、約15~40分かかるのでその間は
ずっと歯は脱灰していることになります。
 酸蝕歯の予防と対策
①原因の除去…酸性食品の制限
②歯質の強化…フッ素の使用
 「酸蝕歯の疑い」もしくは「酸蝕歯」の方には「虫歯リスク検査」をおすすめします。
患者さん一人一人にあった予防法を説明致します。
医療法人社団すずかけの木 丸山歯科医院 H25.10.1 池田福佐代 vol.1