「MIH」って ご存知ですか? すずかけの木通信 H28.3月号 M(Molar):臼歯、I(Incisor):切歯、H(Hypomineralization) エナメル質形成不全の略です。 第一大臼歯(6歳臼歯)と切歯(犬歯は含まない前歯4本)に限局した原因不明の左右非対称 のエナメル質の形成障害のことです。 これらの歯は、一番最初に生え始める永久歯です。 MIHの場合、後から生えてくる他の永久歯に起きることはありません。 MIHの特徴 MIHの注意点 透明感のない や黄褐色を しています。 通常むし歯になるリスクが 低いところに発現します。 MIHは軽度のものから 重度のものまでありますが、 10人に1人の割合で発症 すると言われており、決して 珍しいものではありません。 ◆むし歯になりやすい! 今あるエナメル質を強化するためにフッ素の使用をお勧めする場合があります。 しかし、MIHの重症化として低年齢児からのフッ素ジェルの使用との関連が示唆されている ため、使用量を守るようお願いします。 ◆管理期間が長期に渡ります! 場合によっては、一生涯 、経過を見守っていくことになります。エナメル質が弱く、むし歯に なりやすいため、むし歯菌のリスク検査を行い、適切な管理が必要となります。 ◆健常歯と比べ、咬耗や歯の破折のリスクが高くなります! 欠けたり、崩れたときは、レジンやセメントなどで補います。 場合によっては、金属の冠を被せる治療が必要になることもあります。 MIHは管理次第で十分持たせることも可能です。 以上のことからも定期的なメンテナンスが欠かせません。 H28.3.1 医療法人すずかけの木 丸山歯科医院 作成者 赤堀結
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