日本食品エコロジー研究所 第72号 平成 28 年 7 月 1 日(金) *JIFE(ジャイフ):当社の英名「Japan Institute of Foods Ecology」の略称です。 1.食中毒予防のポイント…厚生労働省 http://www.fsc.go.jp/sonota/shokutyudoku.html これからの時期は、レジャーやイベントなどで、外で調理、飲食する機会が増える季節です。その一方で、気温や湿度 が高く、食中毒の原因となる細菌(腸管出血性大腸菌、カンピロバクター、サルモネラ属菌、腸炎ビブリオ、黄色ブドウ球 菌など)が増殖しやすい季節でもあります。十分気をつけて、以下の食中毒予防のポイントに注意し、楽しい季節を過ご しましょう。 食中毒予防の3つの原則 ○「付けない」 食品に食中毒の原因となる菌がついていなければ、食品と一緒に口に入ることはありません。食中毒菌は、人や動物の 排泄物、土壌などから、食品に付着します。食材は清潔に扱い、食品を扱う前には正しい方法で手を洗います。食中毒菌 の付いた食材から、人の手やまな板などの調理器具を介して別の食材に菌が付着する「交差汚染」も考慮して、加熱調理 前の食肉や魚介類は、生で食べる野菜などと接触しないようにしましょう。 ○「増やさない」 細菌は、温度などの条件が揃えば自力で増えることができます。食品の表面や中でも増えるので、食品の保存の際に、冷 蔵庫に入れるなど食中毒菌が増殖しにくい状態にしておくことが大事です。 ○「やっつける」 食中毒菌をやっつける、すなわち殺菌するには、加熱、アルコールや次亜塩素酸等の殺菌剤の使用があります。調理器 具や食器、手指の洗浄も大事です。一般的な食中毒菌は、食品の中心の温度が、75℃で 1 分間以上となるよう加熱する と、死滅します。 2.トピックス 平成 28 年度食生活改善普及運動の実施について…厚生労働省 http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000128273.html 平成 25 年度から開始している健康日本21(第二次)において、栄養・食生活に掲げられている項目のうち、主食・主 菜・副菜を組み合わせた食事が1日2回以上の日がほぼ毎日の者の割合の増加、野菜摂取量の増加、食塩摂取量の減 少については、目標達成に向けてより取組を強化していく必要がある。 本年度は各自治体が地域の実態を踏まえ、「食事をおいしく、バランスよく」を基本テーマに、多様な食品から必要な栄 養素をバランスよくとることに加え、野菜摂取量の増加や食塩摂取量の減少にもつながるよう、平成28 年9月1日(木)か ら 30 日(金)までの1か月に本運動を全国的に展開するものである。 3.食中毒情報について…消費者庁 http://www.caa.go.jp/ 6月30日 (6月6日~6月20日) カンピロバクター;6件、ノロウイルス;6件、サルモネラ属菌;2件、アニサキス;1件、調査中;2件 発生件数;17件 6月23日 (6月3日~6月15日) カンピロバクター;11件、ノロウイルス;3件、ウエルシュ菌;1件、アニサキス;1件、洗剤;1件、調査中;2件 発生件数;19件 6月16日 (5月17日~6月7日) カンピロバクター;9件、ノロウイルス;1件、アニサキス;4件、エシェリキア・アルバーティ;1件、 黄色ブドウ球菌;1件、調査中;1件 発生件数;17件 6月9日 (5月16日~5月31日) カンピロバクター;5件、ノロウイルス;4件、ウエルシュ菌;1件、黄色ブドウ球菌;1件、アニキサス;1件、 クドア・セプテンプンクタータ;1件、調査中;1件 発生件数;14件 6月2日 (4月30日~5月23日) カンピロバクター;6件、ノロウイルス;1件、ウエルシュ菌;1件、クドア・セプテンプンクタータ;1件、アニキサス;1件、 次亜塩素酸ナトリウム;1件、調査中;3件 発生件数;14件 4.食品の回収情報、事故情報…厚生労働省、消費者庁 http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/kaisyu/index.html 厚生労働省、都道府県が公表した回収情報 ・アイスクリーム(成分規格不適) 輸入食品の回収事例 ・7/1 現在情報なし 消費者庁が公表したアレルギー物質に係る回収情報 http://www.recall.go.jp/all_ages/ ・ダークチョコレート(乳)、柿の種(乳)、焼き菓子(卵)、カップ麺(乳) 消費者庁が公表した事故情報 http://www.caa.go.jp/ ・カラメルロール(賞味期限の誤表示)、食パン(賞味期限の誤表示) 《JIFE からのお知らせ》 未来のパティシエ達が当社で研修会 7 月 20 日! (営業部 営業課) 兵庫県洋菓子協会様からのご依頼で、兵庫県洋菓子技術専門校の生徒さん達が当社を見学に訪れます。同時に授業の 一環で研修会が行われ、食品表示や賞味期限、ノロウイルス検査、食品衛生などのテーマで、食品検査、腸内細菌検査、 衛生検査の各課の担当者が、ともすると難しい内容の聴講も分かりやすく説明致します。 研修会を通して企業の姿勢と取組を、参加企業様へ理解していただき地域・社会の貢献に繋がればと思っております。 また、3 月には国際標準規格である ISO17025 の認定を取得し、グローバルな視点でより安心して検査をお任せいただけ ます。当社の信頼性の高さを様々な場面で発信していくことも営業の仕事と考えています。 □ 食中毒の季節になってきました。食中毒対策は弊社にご相談を。 http://www.jife.co.jp/inspection/nutrition.html 湿気が多く、暑いこの時期は食中毒に注意が必要です。食中毒を起こさないためには日常的な衛生管理と定期的な 検査が必要です。食中毒対策、検査、衛生管理のご相談は弊社でお受けしております。 〈編集後記〉 梅雨の時期が過ぎ去ると、あの暑さと、蚊がやってきます。今から熱中症対策と防虫対策を進め夏を乗り切る準備に追 われる今日この頃です。(東) ・この情報誌は主に、農林水産省、厚生労働省、消費者庁等のホームページを参考にして作成しています。 ・この情報誌は弊社ホームページからもご覧いただけます。 ・ご質問、ご意見等は、[email protected] 、 又はファクシミリにてお受けいたします。 FAX:(078)321-3069(管理部まで) 発行: 厚生労働省登録検査機関 株式会社 日本食品エコロジー研究所 〒651-0082 神戸市中央区小野浜町 1 番 9 号 TEL:(078)321-2311、FAX:(078)321-3069、HP:http://www.jife.co.jp
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