JIFEニュース第79号 - 日本食品エコロジー研究所

日本食品エコロジー研究所
第 79 号
平成 29 年 2 月 1 日(水)
*JIFE(ジャイフ)
:当社の英名「Japan Institute of Foods Ecology」の略称です。
1.「食品衛生管理の国際標準化に関する検討会」最終とりまとめが公表されました。…厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-11135000-Shokuhinanzenbu-Kanshianzenka/0000147434.pdf
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/other-syokuhin.html?tid=336117
○ 基本的な考え方
一般衛生管理をより実効性のある仕組みとするとともに、HACCPによる衛生管理の手法を取り入れ、我が国の
食品の安全性の更なる向上を図る。
○ 対象事業者
フードチェーンを構成する食品の製造・加工、調理、販
売等を行う全ての食品等事業者が対象。
○ 衛生管理計画の作成
食品等事業者は、一般衛生管理及びHACCPによる衛
生管理のための「衛生管理計画」を作成。
○ HACCPによる衛生管理の基準
・基準A :コーデックスHACCPの7原則を要件とす
るもの。
・基準B :一般衛生管理を基本として、事業者の実情を
踏まえた手引書等を参考に必要に応じて重要管理点を設
けて管理するなど、弾力的な取扱いを可能とするもの。小規模事業者や一定の業種等(注)が対象。
(注)一定の業種等とは、当該店舗での小売のみを目的とした製造・加工、調理を行っている事業者 / 提供する
食品の種類が多く、かつ、変更頻度が高い業種 / 一般衛生管理で管理が可能な業種等(飲食業、販売業等)
○ 小規模事業者等への配慮
ガイドラインの作成、導入のきめ細かな支援、準備期間を設定等。
食品製造における HACCP 入門のための手引書
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000098735.html
この手引書は、中小規模の食品製造事業者の皆様が HACCP に取り組むきっかけとなるように作
成したものです。記載している内容は、皆様が HACCP を取り入れる際の参考にしていただく一例
です。
取り扱う食品の種類や製造方法などによっては、この手引書に書かれている管理方法以外の方
法も考えられます。この手引書が、皆様が HACCP に取り組む一助となり、経験を重ねられること
によって、自社の製品により適した HACCP に改良が加えられることを期待しています。
現在13種類の手引書を公表しています。
●乳・乳製品編●食肉製品編●清涼飲料水編●水産加工品編●容器包装詰加圧加熱殺菌食品編
●大量調理施設編●と畜・食鳥肉処理編●食鳥処理・食鳥肉処理編●漬物編●生菓子編
●焼菓子編●豆腐編●麺類編
食品製造における HACCP による衛生管理普及のための HACCP モデル
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000126913.html
このモデル例は、製品の一事例を示しながら、HACCP 導入にあたって手順(原則)に従って作成
したものです。
現在9種類(23アイテム)のモデル例を公表しています。
●乳・乳製品●食肉製品●清涼飲料水●水産加工品●容器包装詰加圧加熱殺菌食品編●焼菓子
●めん類●発酵食品●ドレッシング類
2.トピックス
賞味期限、年月表示シフト…日本経済新聞
食品大手が賞味期限の「年月」表示に動き出す。味の素が 2 月出荷分から従来の「年月日」表示を段階的に切り
替え、2019 年には賞味期限が 1 年以上の全商品に原則導入する方針。同業他社も追随する公算が大きい。食品業界
全体で取り組めば食べられるのに廃棄する「食品ロス」を 2%弱減らせるとの見方もある。切り替えと同時に商品の
賞味期限の延長に取り組み、年月日表示にすることで、日別に管理していた商品の配送や保管、店頭陳列などの作
業がまとめてできるようになり、メーカーや小売りで作業負担の軽減が見込める。
3.食中毒情報について…消費者庁 http://www.caa.go.jp/
1月6日 (11月27日~12月19日)
ノロウイルス;19件、カンピロバクター;5件、アニサキス;1件、セレウス菌;2件
調査中;2件
1月13日 (12月3日~1月2日)
ノロウイルス;33件、カンピロバクター;6件、アニサキス;3件、動物性自然毒;1件
虫体;1件、調査中;3件
1月19日 (12月17日~1月10日)
ノロウイルス;8件、カンピロバクター;3件、動物性自然毒;1件、調査中;2件
1月26日 (12月22日~1月14日)
ノロウイルス;10件、カンピロバクター;1件、アニサキス;1件、サルモネラ属菌;1件
発生件数;29件
発生件数;45件
発生件数;14件
発生件数;13件
4. 食品の回収情報、事故情報…厚生労働省、消費者庁
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/kaisyu/index.html
□
厚生労働省、都道府県が公表した回収情報
・ベーコン(黄色ブドウ球菌)、アイスミルク、鰻、ブルーベリー (成分規格不適合)
□
輸入食品の回収事例 2 月 1 日 現在情報なし
□
消費者庁が公表したアレルギー物質に係る回収情報 http://www.recall.go.jp/all_ages/
・レトルト食品(卵、乳)、米菓(落花生)、ラムネ(小麦)、さといも含め煮(さば)、サブレ(卵、アーモンド)
□
消費者庁が公表した事故情報 http://www.caa.go.jp/
・生食用かき(規格不適)
《JIFE からのお知らせ》 食品中の放射能について
(検査三課)
2011 年3 月に発生した東日本大震災に伴う原子力発電所の放射能汚染により、食品における放射能検査の需要が
急激に高まりました。最近はメディアでもあまり取り上げられなくなりましたが、現在でも各自治体で検査が行わ
れていることはご存知でしょうか。厚生労働省では毎月各自治体の検査結果を集計しホームページで公表しており、
その合計は月数千件にものぼります。話題になることは少なくなりましたが、現在でもその必要性に変わりはあり
ません。
□ノロウイルスによる食中毒の発生が多くなってくる季節です。
弊社では、検便検査・食品検査・拭き取り検査でノロウイルス検査に対応しております。
詳しくは当社ホームページをご覧ください。http://jife.co.jp/inspection/norovirus.html
□放射能検査のご用命はお気軽に当社まで
食品衛生法に基づき、国内流通品だけではなく、輸出輸入品の放射能検査を行います。
詳しくは当社ホームページをご覧ください。http://jife.co.jp/inspection/ri.html
〈編集後記〉
今年は、寒さと雪が厳しい冬になり、体調管理に気を付けなければと思っていましたが、インフルエンザに
罹ってしまいました(-_-;)ワクチンを打っていても罹るのでお気を付け下さい。皆様も体調管理に気を付けて、
元気に冬を乗り越えましょう。
(東)
・この情報誌は主に、農林水産省、厚生労働省、消費者庁等のホームページを参考にして作成しています。
・この情報誌は弊社ホームページからもご覧いただけます。
・ご質問、ご意見等は、[email protected] 、 又はファクシミリにてお受けいたします。
FAX:(078)321-3069(管理部まで)
発行:
厚生労働省登録検査機関
ISO/IEC 17025:2005 認定試験所
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