平成28年度 1 国際物流拠点産業集積推進事業 仕様書 事業目的 国際物流拠点産業集積地域制度を効果的に活用し、臨空・臨港型産業(国際物 流拠点産業)の更なる集積及び県内企業の活性化を図るため、県内投資環境の実 態把握及び有識者からの提言等を踏まえ、民間投資を活用した物流環境整備の方 向性や、関係自治体と連携した企業誘致活動及び企業支援策など、効果的な施策 展開を検討する ※臨空・臨港型産業 那覇空港や那覇港等の物流機能を活用した、ものづくり産業、流通加工等を行う 配送業、倉庫業、機械等修理業、こん包業、その他サービス業等のこと。 2 委託期間 契約締結の日から平成29年2月28日まで 3 事業概要 (1) アクションプラン(仮称)の策定に関すること (2) 国際物流拠点産業の集積に向けたモデルケースの策定に関すること 4 委託内容 (1) アクションプラン(仮称)の策定に関すること 民間投資を活用した物流環境整備の方向性や、関係自治体と連携した企業誘 致活動及び企業支援策などを内容とするアクションプラン(仮称)を策定する。 アクションプラン(仮称)は、国際物流拠点産業の集積に向けた具体的な取組 を示すことで、県・関係市の今後の取組に活用できる内容とし、県の取組推進及 び関係市の取組促進に資するため策定する。 内容は次のとおり ① 委員会の設置・運営及びアクションプラン(仮称)の策定 アクションプラン(仮称)の策定のため、委員5名程度の委員会を設 置し、委員会の開催・運営を行う。 また、委員会を行うための資料作成や、委員会で示された課題を解 決するために必要な調査と解決策の検討・提示などアクションプラン 策定に必要な業務を行う。 【提案内容 委員会の設置運営・アクションプラン(仮称)策定】 (ア)委員の案及びその選定理由 (イ)委員会の開催時期案及び議題案 (ウ)アクションプラン(仮称)の骨子案 (エ)関係自治体との連携方策 ② 2地域の役割整理(ゾーニング) アクションプラン(仮称)の内容である、関係自治体と連携した企業 誘致活動及び企業支援策の前提として、2地域(那覇・浦添・豊見城・ 宜野湾・糸満地区、うるま・沖縄地区)の役割の整理を行う。 整理に当たっては、各市の総合計画や、物流関連施設、立地企業の 状況を踏まえ、地域内及び地域間の連携を念頭に役割整理を行う。 ③ 2地区の特性等を踏まえた新たなビジネスモデルの検討 アクションプラン(仮称)の内容である、関係自治体と連携した企業 誘致活動及び企業支援の前提として、沖縄県の現在の物流機能や、2 地域の特性等を踏まえた新たなビジネスモデルの検討を行う。 調査・検討に当たっては、経済情勢や企業の動向、上記②の役割整 理を踏まえ、2地区内に立地する企業や新たに立地する企業が実現可 能なモデルを検討する。 【提案内容 新たなビジネスモデルの検討】 (ア)2地区の特性等を踏まえた新たなビジネスモデル案の例示 (イ)2地区の立地企業の動向を把握するための手法案の提示 ④ 県と2地域(5市、うるま・沖縄地区)の連携モデルの検討 アクションプラン(仮称)の内容である、関係自治体と連携した企業 誘致活動及び企業支援策として、県と2地域の連携モデルの調査・検 討を行う。 調査・検討に当たっては、上記②の役割整理を踏まえ、国際物流拠 点産業の集積に向けた課題解決や、上記③の新たなビジネスモデルの 実施上の課題解決に向けた、県と各市や、各市間の連携モデルを検討 することとする。 また、モデルの実施期間や県・関係市の役割などを示すことで、県、 各市の今後の取組に活用できる内容とし、12月中旬を目途に整理する こと。 (2) 国際物流拠点産業の集積に向けたモデルケースの策定に関すること 国際物流拠点産業の集積に向けたモデルケースを調査・検討し、新たに立地す る企業や既存企業が国際物流拠点を活用した事業実施の一助とする。 モデルケースは企業が国際物流拠点産業集積地域に工場・倉庫等を設置し、事 業を行うまでの手順やスケジュールを示した上で、課題と解決策、官・民の役割 分担、事業実施までの期間短縮に向けた県・関係市の取組などを内容とする。 また、調査結果は、委員会の議論やアクションプラン(仮称)の策定に活用す るほか、国際物流拠点産業の集積に向けた今後の取組検討に活用する。 内容は次のとおり ① 主な活用可能用地の調査 国際物流拠点産業の集積に活用可能な主な用地の調査を行う。 調査は那覇・浦添・豊見城・宜野湾・糸満地区内の一団の土地のう ち、複数を対象とし、その権利関係、法規制の状況、地権者の意向及 び利用見込みを書面及びヒアリング等により調査する。 ② 国際物流拠点産業集積地域制度活用事例の収集 国際物流拠点産業集積地域制度の効果的な利用促進方法として、現 に地域制度を活用し、特別事業認定を受けている企業等から具体的な 活用事例を収集する。 ③ 県内外企業の動向・意向把握 国際物流拠点産業を行う県内外の企業のうち、複数の企業を対象に 動向・意向等の把握を行う。 把握内容は、本県への関心、国際物流拠点産業集積地域制度への関 心、国際物流産業に求められる施設機能などを想定している。 また、(1)②の2地域の役割分担や、③のビジネスモデルを念頭に 企業選定するものとする。 【提案内容 県内外企業の動向・意向把握】 (ア)対象とする企業選定の理由及び企業名の例示 (イ)対象とする企業の総数及び業種ごとの内訳 (ウ)調査により把握する内容 ④ 国際物流拠点産業の集積に向けたモデルケースの検討 上記①から③の結果を踏まえ、国際物流拠点産業の集積に向けた、 モデルケースを調査・検討し、新たに立地する企業や既存企業が国際 物流拠点を活用した事業実施や、県・各市の企業誘致に活用する。 モデルケースは、国際物流拠点産業を行う企業が国際物流拠点産業 集積地域に工場・倉庫等を設置し、事業を行う事例を複数想定し、事 業開始までの手順やスケジュールを示した上で、課題と解決策、官・ 民の役割分担、実施までの期間短縮に向けた県・関係市の取組、国際 物流拠点産業集積地域制度の活用方法などを内容とする。 【提案内容 国際物流拠点産業の集積に向けたモデルケースの策定】 (ア)国際物流拠点産業集積地域に立地が想定される業種と、その ビジネスモデルの例示 (イ)上記(ア)のビジネスモデルを行う企業が国際物流拠点産業集 積地域に新規立地する際に想定される課題の例示 (ウ)課題解決に向けた官・民の役割分担 (エ)上記の例示した課題の解決に向けた調査手法 5 成果品及び知的財産権の取扱い 本事業の成果品として、事業報告書(A4版)10部、事業報告書概要版(A4版) 100部及び報告書、概要版の電子ファイルを納品すること。 また、本事業により生じた著作権等の知的財産権は沖縄県に帰属する。ただし、 本委託業務の実施に当たり、第三者の著作権その他の権利に抵触するものについ ては、受託者の責任をもって処理すること。 6 業務の実施状況に関する事項 (1) 業務遂行に当たり、受託者は県と緊密な連携を図り取り組まなければなら ない。 (2) 事業の進捗状況を原則毎翌月10日までに沖縄県に報告すること。 (3) 事業完了時に、実際に要しなかった経費があるときは相当の委託料を減額 する。 7 再委託に関する取扱い (1)再委託の範囲 契約の一部を第三者に委託し、又は請け負わそうとするとき(以下「再委 託」)は、以下の業務については、県への事前の承認を受けて再委託を行うこ とができる。 ① 企業調査を実施する場合の補助業務に関する再委託 ② 委員会を運営する上での業務補助に関する再委託 ③ 県内事業者を調査する上での業務補助に関する再委託 ④ その他、県と協議の上、再委託承認が必要と認められるもの (2)一括再委託の禁止 契約の全部の履行を一括又は分割して第三者に再委託することはできない。 また、主たる業務(契約金額の50%を超える業務、又は委託業務に係る統括的 かつ根幹的な業務)の履行を第三者に再委託することはできない。 (3)再委託の承認 契約の一部を第三者に再委託しようとするときは、あらかじめ書面による 県の承認を得なければならない。ただし、次の簡易な業務については事前の 承認を要さない。 ① 資料の収集・整理・複写・印刷・製本 ② 原稿・データの入力及び集計 (4)再委託の相手方の制限 本事業に係る企画提案公募に参加した者、指名停止措置を受けている者、 暴力団員又は暴力団と密接な関係を有する者を再委託の相手方とすることは できない。 8 予算に関する要件 本委託業務に係る予算は24,420千円(予定)以内(消費税込み)とする。この 範囲内で、効率的かつ効果的な業務を企画すること。 ただし、この金額は、企画提案のために設定した金額であり、実際の契約金額 とは異なる。 9 その他の留意事項 (1) その他、本仕様書に明記されていない事項で、当然具備されなければなら ない事項は、これを省略してはならない。 (2) 本仕様書に記載されていない事項が発生した場合、あるいは本仕様書の記 載事項に疑義が生じた場合は、沖縄県へ質問書により照会すること。
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