平成28年度 特別支援教育指導資料 第1号 特別支援学級における特別の教育課程の編成について 十勝教育局義務教育指導班 十勝管内の特別支援教育の一層の充実を図り、一人一人の障がいの状態等に応じたきめ細かな指導 を一層充実させるため、資料を作成しました。今号では、特別支援学級における特別の教育課程の編 成についてお知らせします。 特別の教育課程とは 「小学校若しくは中学校又は中等教育学校の前期課程における特別支援学級に係る教育課程に ついては、特に必要がある場合は、第50条第1項、第51条及び第52条の規定並びに第72条か ら第74条までの規定にかかわらず、特別の教育課程によることができる。」 〔学校教育法施行規則第138条〕 特別の教育課程の編成(例) 1 学校の教育目標の確認 ・すすんで学ぶ子 ・仲良く助け合う子 ・明るく元気な子 等 【知的障がいを伴わない場合】 ・小学校第5学年 男子 ・自閉症・情緒障がい特別支援学級 【知的障がいを伴う場合】 ・小学校第5学年 女子 ・知的障がい特別支援学級 2 実態把握 (1) 前年度の引継ぎから (1) 前年度の引継ぎから (1) 引継ぎから ・集団でのゲームでルールを ・算数の文章題や物語の読み ・昨年までの学校生活の様子 守ることができない 取りに困難がある ・子どものよさ、課題 等 ・みんなと一緒に勉強したい ・友達との関係がうまく築け (2) 心理検査、発達検査等の結 という気持ちが強い ない 果から (2) 心理検査、発達検査等の結果から (2) 心理検査、発達検査等の結果から ・WISC-Ⅲ・Ⅳ、K-ABC心理・ ・田中ビネー知能検査(生活 ・WISC-Ⅲ(全検査IQ94、言語 教育アセスメントバッテリー、田中 年齢8歳11か月、精神年齢 性IQ102、動作性IQ88) ビネー知能検査 等 6歳2か月、IQ72) (3) 行動観察から (3) 行動観察から (3) 行動観察から ・言葉を字義通りに受け取る ・学習面(学力、体力) ・通常の学級の友達との会話 ・周囲の騒がしい音が苦手 ・行動面(社会性、情緒) が続かないことがある ・生活面(基本的生活習慣)等 個別の教育支援計画、 個別の指導計画を活用 3 指導内容の選択、組織 (1) 指導の形態 (1) 指導の形態 ・教科別、領域別、各教科等 を合わせた指導、総合的な 学習の時間 (2) 指導内容 ・当該学年、下学年、知的障 がい特別支援学校の教科・ 内容 (3) 学習の場 ・特別支援学級 ・交流及び共同学習 ①各教科 ②道徳 ③外国語活動 ④総合的な学習の時間 ⑤特別活動 ⑥自立活動 (2) 指導内容 ①~⑤は当該学年 ⑥は具体的な指導の内容を設定 (3) 学習の場 ①⑥は特別支援学級 ②③④⑤は交流及び共同学習 ※ 固定したものではなく、学習の 内容によって適切に判断します。 ※ 知的障がいのある子ども若しく は複数の障がいの種類を併せ有す る子どもにのみ各教科等を合わせ た指導ができます。 (1) 指導の形態 ①各教科 ②道徳 ③特別活動 ④自立活動 ⑤生活単元学習 (2) 指導内容 ①体育、音楽、②③は当該学年、 国語、算数、図工は下学年、 理科、社会は知的障がい特 別支援学校の内容 ④は具体的な指導の内容を設定 ⑤は理科、社会、道徳、特別活動、 自立活動を合わせた内容 (3) 学習の場 ①国語、社会、算数、理科、図 工、④⑤は特別支援学級 ①体育、音楽、②③は交流及び 共同学習
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