(ブラジル市場) 2016年6月号 - 三井住友トラスト・アセットマネジメント

ご参考資料
マーケットフォーカス (ブラジル市場) 2016年6月号
市場概況・今後の見通し
【 5月の市場概況】(為替市場<ブラジル・レアル/円>・債券市場)
ブラジル・レアル/円は、概ね横ばい推移となりました。
ブラジル・レアル/円は、暫定政権の樹立を一時好感したものの、米国の早期利上げ観
測の強まりに加え、暫定政権の閣僚が汚職問題で辞任したことなどを嫌気し、月間では
概ね横ばい推移となりました。
ブラジル2年国債利回りは、上昇(価格は下落)しました。
ブラジル2年国債利回りは、米国の早期利上げ観測の強まりに加え、大統領の弾劾を
巡る混乱や暫定政権の閣僚辞任などを嫌気し、上昇しました。
2016年6月7日
為替市場・債券市場の推移(2013年5月末~2016年5月末)
(円)
60
高
50
(米ドル)
0.6
ブラジル・レアル/米ドル(右軸)
0.5
40
0.4
レ
ア
ル
30
0.3
ブラジル・レアル/円(左軸)
20
13/5
(%)
18
16
【 今後の見通し】(為替市場<ブラジル・レアル/円>・債券市場)
ブラジル経済はマイ ナス成長 ※1 が続いています。ブラジル経済は、通貨安による輸出
※2 の改善に加え、消費者信頼感に底入れの動きが見られるものの、高インフレ率 ※3 と高
金利※4 が投資や消費 ※5 意欲を抑制しています。また財政の引き締めや国営石油会社の
新規投資減や電力不足もあり、当面は景気低迷が続くものと見ています。(※1:2ページ
目の左図、※2:4ページ 目の左図、※3、※4:5ページ 目の左図、※5:3ページ目の右図
参照)
ブラジル・レアル/円は、政権交代による政策変更への期待が買い要因となるものの、
BCB(ブラジル中央銀行)のブラジル・レアル売り介入が上値を抑制することから、現状水
準を中心としたもみ合い推移を見込みます。
ブラジル2年国債利回りは、BCBがインフレ率の鈍化により先行きは金融緩和余地が生
まれるとの考えを示しているものの、一方で早急な利下げに慎重な姿勢を示していること
から、当面は横ばい圏の推移を見込みます。
13/11
14/11
15/5
15/11
安
0.2
16/5 (年/月)
14/11
15/5
15/11
16/5 (年/月)
14/5
2年国債利回り
14
12
10
8
13/5
13/11
【 5 月のマ ーケッ トデータ】
ブ ラ ジ ル・レア ル/円
【単位:円】
2年国債利回り
14/5
5月末
4月末
31.07
31.10
騰落率
▲0.10%
12.856% 12.688%
最低
30.38
最高
31.39
0.168 12.587% 13.019%
※為替のブラジル・レアル/円は本邦営業日ベース、騰落率はプラスは円安、マイナス(▲)は円高、
債券騰落率は利回りの変化幅
【 6 月の予想レンジ】
ブラジル・レアル/円
29円-33円
2年国債利回り
11.8%-13.8%
(信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成)
当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いに
ついては最終ページをご覧ください。
1/6
ご参考資料
ブラジル経済①
○2016年1-3月期の実質GDP(国内総生産)成長率は前年同期比▲5.42%と8四半期連続でマイナスとなった。
○4月の鉱工業生産は、前月比+0.1%と2ヵ月連続でプラスとなった。
実質GDP成長率寄与度(前年同期比)
鉱工業生産指数
(2011年1-3月期~2016年1-3月期、四半期)
(%)
10
輸入
輸出
総固定資本形成
政府消費支出
家計消費支出
実質GDP成長率
5
(2011年4月~2016年4月、月次)
(%)
6
115
4
110
2
105
0
100
-2
95
-4
90
0
-5
-6
85
前月比(左軸)
鉱工業生産指数(右軸)
-8
-10
11/1Q
12/1Q
13/1Q
14/1Q
15/1Q
16/1Q
(年/期)
※1Qは1-3月期を意味し、例えば11/1Qは2011年1月から3月の3ヵ月間を示す。
※統計上の不突合により、各項目の和が合計に一致しない場合があります。
(出所)IBGE(ブラジル地理統計院)のデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント
作成
11/4
12/4
13/4
14/4
15/4
80
16/4
(年/月)
※季節調整済み
(出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラス ト・アセットマネジ メント作成
当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いに
ついては最終ページをご覧ください。
2/6
ご参考資料
ブラジル経済②
○4月の全国失業率は前月比0.3%悪化の11.2%に上昇した。
○3月の小売売上高は前月比▲0.9%と2ヵ月ぶりに減少した。
平均実質賃金(除く賞与)と全国失業率
(レアル)
2,060
平均実質賃金(左軸)
小売売上高指数
(2012年3月~2016年4月、月次) (%)
12
全国失業率(右軸)
(2011年3月~2016年3月、月次)
(%)
4
120
11
3
115
2,020
10
2
110
2,000
9
1
105
1,980
8
0
100
1,960
7
-1
95
1,940
6
-2
90
1,920
5
-3
2,040
85
前月比(左軸)
4
1,900
12/3
13/3
14/3
15/3
※平均実質賃金および全国失業率は2012年3月より公表
(出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成
16/3
(年/月)
小売売上高指数(右軸)
-4
11/3
12/3
13/3
14/3
15/3
80
16/3
(年/月)
※季節調整済み
(出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラス ト・アセットマネジメント作成
当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いに
ついては最終ページをご覧ください。
3/6
ご参考資料
ブラジル経済③
○5月の貿易収支は64億3,700万米ドルの黒字となった。輸出は前月比+14.3%、輸入は同+5.9%となった。
○4月の基礎的財政収支は101億8,200万レアルの黒字と、3ヵ月ぶりの黒字となった。
基礎的財政収支*
貿易収支
(2011年5月~2016年5月、月次)
(億米ドル)
300
貿易収支
輸出
(2011年4月~2016年4月、月次)
(億レアル)
400
輸入
250
200
200
0
150
-200
100
-400
50
-600
0
-50
-800
11/5
12/5
13/5
14/5
15/5
(出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成
16/5
(年/月)
11/4
12/4
13/4
14/4
15/4
16/4
(年/月)
*基礎的財政収支(プライマリ ーバランス):国の収入と支出のバランスを見るもの。税収・税
外収入と、一般歳出(国債の利払いと償還費を除いた歳出)との収支のことを表す。
(出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成
当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いに
ついては最終ページをご覧ください。
4/6
ご参考資料
ブラジル経済④
○BCB(ブラジル中央銀行)は4月の金融政策会合で政策金利を14.25%に据え置いた。4月の消費者物価指数は前年同月比+9.28%と3ヵ月連続で伸びが鈍化した。
○ブラジル株式は、米早期利上げ観測の強まりや暫定政権の閣僚が汚職問題で辞任したことなどを嫌気し、下落した。
株価指数(ボベスパ指数)
政策金利と消費者物価指数
(政策金利:2011年5月末~2016年5月末、日次)
(消費者物価指数:2011年5月~2016年4月、月次)
(%)
20
(2011年5月末~2016年5月末、日次)
75,000
政策金利
70,000
消費者物価指数(前年同月比)
インフレ・ターゲット
65,000
15
60,000
55,000
10
上限
50,000
45,000
5
40,000
下限
35,000
0
11/5
12/5
13/5
14/5
15/5
(出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラス ト・アセットマネジメント作成
16/5
(年/月)
11/5
12/5
13/5
14/5
15/5
16/5
(年/月)
(出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラス ト・アセットマネジメント作成
当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いに
ついては最終ページをご覧ください。
5/6
ご参考資料
【ご留意事項】
●当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが投資判断の参考となる情報提供を目的として作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではありません。
●ご購入のお申込みの際は最新の投資信託説明書(交付目論見書)の内容を必ずご確認のうえ、ご自身でご判断ください。
●投資信託は値動きのある有価証券等(外貨建資産には為替変動リスクを伴います。)に投資しますので基準価額は変動します。したがって、投資元本や利回りが保証されるもの
ではありません。ファンドの運用による損益は全て投資者の皆様に帰属します。
●投資信託は預貯金や保険契約とは異なり預金保険機構および保険契約者保護機構等の保護の対象ではありません。また、証券会社以外でご購入いただいた場合は、投資者保
護基金の保護の対象ではありません。
●当資料は信頼できると判断した各種情報等に基づき作成していますが、その正確性、完全性を保証するものではありません。また、今後予告なく変更される場合があります。
●当資料中の図表、数値、その他データについては、過去のデータに基づき作成したものであり、将来の成果を示唆あるいは保証するものではありません。
●当資料で使用している各指数に関する著作権等の知的財産権、その他の一切の権利はそれぞれの指数の開発元もしくは公表元に帰属します。
当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。
6/6