ご参考資料 マーケットフォーカス (ブラジル市場) 2016年12月号 市場概況・今後の見通し 2016年12月7日 為替市場・債券市場の推移(2013年11月末~2016年11月末) 【 11月の市場概況】(為替市場<ブラジル・レアル/円>・債券市場) (円) 60 高 50 (米ドル) 0.6 ブラジル・レアル/米ドル(右軸) 0.5 40 0.4 レ ア ル 30 0.3 ブラジル・レアル/円(左軸) ブラジル・レアル/円は、上昇しました。 ブラジル・レアル/円は、歳出上限法案の成立観測による財政構造改革期待や、資源 価格の反発などを受けて、円安・ブラジル・レアル高となりました。 ブラジル2年国債利回りは、概ね横ばい推移となりました。 ブラジル2年国債利回りは、米国大統領選挙後の米金利の上昇などを嫌気したものの、 BCB(ブラジル中央銀行)の利下げなどを受けて、概ね横ばい推移となりました。 20 13/11 (%) 18 16 【 今後の見通し】(為替市場<ブラジル・レアル/円>・債券市場) ※1 ブラジルの2016年7-9月期の実質GDP(国内総生産)成長率 は、前年同期比▲2.9% と10四半期連続のマイナスとなりましたが、マイナス幅は縮小傾向にあります。 ブラジル経済は、雇用※2 の改善が遅れていることに加え、消費※3 や投資が弱いほか、 財政健全化による歳出抑制から政府消費も低調に推移しています。また通貨レアル安に よる輸出の持ち直しなど外需は底入れの兆しも見られますが、一方で財政引き締め、国 営石油会社の新規投資減や電力不足もあり、当面景気は低調な動きが続くと見ています。 (※1:2ページの左図、※2:3ページの左図、※3:3ページの右図参照) ブラジル・レアル/円は、景気は底打ち感があるものの低調な動きが続くことや、テメル 大統領の汚職疑惑などが上値を抑えるものの、一方で、財政構造改革期待や資源価格 の反発、BCBの為替介入による通貨防衛姿勢の強さなどから、もみ合い推移を見込みま す。 14/5 14/11 15/5 15/11 16/5 安 0.2 16/11 (年/月) 15/5 15/11 16/5 16/11 (年/月) 2年国債利回り 14 12 10 8 13/11 14/5 【11月のマーケッ トデータ】 ブラ ジ ル・レア ル/円 【単位:円】 2年国債利回り 14/11 11月末 10月末 騰落率 最低 最高 33.12 32.73 1.19% 31.41 33.49 11.696% 11.692% 0.004 11.609% 12.277% ※為替のブラジル・レアル/円は本邦営業日ベース、騰落率はプラスは円安、マイナス(▲)は円高、 債券騰落率は利回りの変化幅 【12月の予想レンジ 】 ブラジル2年国債利回りは、BCBによる利下げペースは緩やかとなる見込みであること から、もみ合い推移を見込みます。 ブラジル・レアル/円 30円-36円 2年国債利回り 11.0%-13.0% (信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成) 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いに ついては最終ページをご覧ください。 1/6 ご参考資料 ブラジル経済① ○2016年7-9月期の実質GDP(国内総生産)成長率は前年同期比▲2.9%と10四半期連続でマイナスとなった。 ○10月の鉱工業生産は、前月比▲1.1%となった。 実質GDP成長率寄与度(前年同期比) 鉱工業生産指数 (2011年7-9月期~2016年7-9月期、四半期) (%) 10 輸入 輸出 総固定資本形成 政府消費支出 家計消費支出 実質GDP成長率 5 (2011年10月~2016年10月、月次) (%) 6 110 4 105 2 100 0 95 -2 90 -4 85 0 -5 -6 80 前月比(左軸) 鉱工業生産指数(右軸) -8 -10 11/3Q 12/3Q 13/3Q 14/3Q 15/3Q 16/3Q (年/期) ※3Qは7-9月期を意味し、例えば11/3Qは2011年7月から9月の3ヵ月間を示す。 ※統計上の不突合により、各項目の和が合計に一致しない場合があります。 (出所)IBGE(ブラジル地理統計院)のデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント 作成 11/10 12/10 13/10 14/10 15/10 75 16/10 (年/月) ※季節調整済み (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラス ト・アセットマネジ メント作成 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いに ついては最終ページをご覧ください。 2/6 ご参考資料 ブラジル経済② ○10月の全国失業率は前月比横ばいの11.8%となった。 ○9月の小売売上高は前月比▲1.0%と3ヵ月連続でマイナスとなった。 平均実質賃金(除く賞与)と全国失業率 (レアル) 2,150 平均実質賃金(左軸) 小売売上高指数 (2012年3月~2016年10月、月次) (%) 12 全国失業率(右軸) 2,100 10 2,050 8 2,000 6 (2011年9月~2016年9月、月次) (%) 4 120 3 115 2 110 1 105 0 100 -1 95 -2 90 85 -3 前月比(左軸) 1,950 4 12/3 13/3 14/3 15/3 -4 11/9 16/3 小売売上高指数(右軸) 12/9 13/9 14/9 15/9 (年/月) ※平均実質賃金および全国失業率は2012年3月より公表 (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成 80 16/9 (年/月) ※季節調整済み (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラス ト・アセットマネジメント作成 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いに ついては最終ページをご覧ください。 3/6 ご参考資料 ブラジル経済③ ○11月の貿易収支は47億5,800万米ドルの黒字となった。輸出は前月比でプラスとなった。 ○10月の基礎的財政収支は395億8,900万レアルと、6ヵ月ぶりの黒字となった。 基礎的財政収支* 貿易収支 (2011年11月~2016年11月、月次) (億米ドル) 300 貿易収支 輸出 (2011年10月~2016年10月、月次) (億レアル) 600 輸入 250 400 200 200 150 0 100 -200 50 -400 0 -600 -50 -800 11/11 12/11 13/11 14/11 15/11 (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成 16/11 (年/月) 11/10 12/10 13/10 14/10 15/10 16/10 (年/月) *基礎的財政収支(プライマリ ーバランス):国の収入と支出のバランスを見るもの。税収・税 外収入と、一般歳出(国債の利払いと償還費を除いた歳出)との収支のことを表す。 (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いに ついては最終ページをご覧ください。 4/6 ご参考資料 ブラジル経済④ ○BCBは11月の金融政策会合で政策金利を0.25%引き下げ13.75%とした。10月の消費者物価指数は前年同月比+7.87%と伸びが減速した。 ○11月のブラジル株式は、大統領の汚職関連報道などを嫌気して下落した。 政策金利と消費者物価指数 株価指数(ボベスパ指数) (政策金利:2011年11月末~2016年11月末、日次) (消費者物価指数:2011年11月~2016年10月、月次) (%) 20 (2011年11月末~2016年11月末、日次) 75,000 政策金利 消費者物価指数(前年同月比) 70,000 インフレ・ターゲット 15 65,000 60,000 10 55,000 上限 5 45,000 下限 0 11/11 50,000 12/11 13/11 14/11 15/11 (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラス ト・アセットマネジメント作成 16/11 (年/月) 40,000 35,000 11/11 12/11 13/11 14/11 15/11 16/11 (年/月) (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラス ト・アセットマネジメント作成 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いに ついては最終ページをご覧ください。 5/6 ご参考資料 【ご留意事項】 ●当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが投資判断の参考となる情報提供を目的として作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではありません。 ●ご購入のお申込みの際は最新の投資信託説明書(交付目論見書)の内容を必ずご確認のうえ、ご自身でご判断ください。 ●投資信託は値動きのある有価証券等(外貨建資産には為替変動リスクを伴います。)に投資しますので基準価額は変動します。したがって、投資元本や利回りが保証されるもの ではありません。ファンドの運用による損益は全て投資者の皆様に帰属します。 ●投資信託は預貯金や保険契約とは異なり預金保険機構および保険契約者保護機構等の保護の対象ではありません。また、証券会社以外でご購入いただいた場合は、投資者保 護基金の保護の対象ではありません。 ●当資料は信頼できると判断した各種情報等に基づき作成していますが、その正確性、完全性を保証するものではありません。また、今後予告なく変更される場合があります。 ●当資料中の図表、数値、その他データについては、過去のデータに基づき作成したものであり、将来の成果を示唆あるいは保証するものではありません。 ●当資料で使用している各指数に関する著作権等の知的財産権、その他の一切の権利はそれぞれの指数の開発元もしくは公表元に帰属します。 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。 6/6
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