投資環境資料 革新する医療 | 新たな心臓弁膜症治療の適用拡大への期待 2016年6月 国内患者数200万人にのぼる心臓弁膜症 動悸や息切れに加え、突発的な心不全などの原因にもなる「心臓 弁膜症」は、血液を一方向に流すために必要な心臓の「弁」という 器官が十分に機能しなくなる症状です。 [イメージ] 正常な弁と障害のある弁の違い 血液の逆流を防ぎ、流れを 「心臓→全身→心臓→肺 正常な弁 →心臓」の一方向に維持する役割を果たしています。 高齢化や生活習慣病の増加に伴い、その患者数は増加傾向にあ り、症状の軽い人も含めると日本国内だけでも約200万人、手術を 開放時 閉鎖時 受ける人は年間約1~2万人にも達するとされています。 障害のある弁 弁に障害がある場合、弁の開きが悪くなり血液が流れ にくくなる「狭窄症」や、弁の閉じ方が不完全なために血 液が逆流する「閉鎖不全症」が起こります。 きょう さく 心臓の音が「ドキドキ」と聞こえるのは、心臓の弁が閉じる音です。 弁が十分に機能していない場合などには、「ドキドキ」という音以外の 雑音(心雑音)が聞こえます。 狭窄症 (開放時) 閉鎖不全症 (閉鎖時) 矢印の向きは血液の流れる方向を、太さは血液の流れる量を表しています。 患者への負担を軽減する治療法「TAVR*1」の適用拡大への期待 弁の機能低下に対しては、薬でその症状を和らげることもできます 「弁置換術」の2つの治療法の違い が、根本的な治療には手術が必要になります。 「弁置換術」は、機能の低下した弁を人工的に作った弁(人工弁) 現在主流の治療法 新しい治療法「TAVR」 人工心肺 必要 不要 手術の方法 開胸手術 太ももや肋骨付近から カテーテルを挿入 治療時間 5~6時間程度 2~4時間程度 入院期間 2週間程度 1~2週間程度 に置き換える手術で、弁の根本治療の代表例です。 ただ、主流となっている開胸を伴う弁置換術は、患者への負担から 手術を行うことができない場合があります。一方、最近では患者の 負担を軽減した「TAVR*1」という方法が登場しており、今後はより 幅広い患者への適用が期待されます。 池井戸潤原作の小説「下町ロケット2」の中では、心臓弁膜症患者向 けの人工弁の開発が描かれています。 人工弁の開発企業例 | エドワーズライフサイエンス 米国カリフォルニアに本社を置き、循環器疾患治療用の医療機器 株価と売上高の推移 の開発・製造・販売などを手掛ける医療機器メーカー。 同社の最新の人工弁「エドワーズサピエン3」は、欧州や米国に続 (米ドル) 120 き今年4月に日本での販売が発表されました。また、米国では、重 篤な患者だけでなく、より幅広い患者に対してこの人工弁をTAVR 100 で適用するための臨床試験が進んでいます。 TAVRの市場規模は今後10年で約4倍*2に成長すると見込まれて 60 おり、既にこの市場でトップシェアを誇る同社は、市場の拡大ととも に売上げを拡大していくと予想されています。 20 80 売上高(右軸) 株価(左軸) 40 0 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 (億米ドル) 35 30 25 20 15 10 5 0 2016年 (予) *1 Transcatheter Aortic Valve Replacement(経カテーテル大動脈弁置換術)の略称。太ももの付け根の血管や肋骨の間から人工弁を装着したカテーテルを挿入 し、人工弁を心臓に留置する治療法。TAVI(Transcatheter Aortic Valve Implantation、経カテーテル大動脈弁留置術)という場合もあります。 *2 TAVRの世界市場規模は、2015年時点で18.79億米ドル、2025年には77.66億米ドルに達すると予想されています。(出所:Morgan Stanley Research) 出所:エドワーズライフサイエンス、国立循環器病研究センター、セント・ジュード・メディカル、ブルームバーグ 株価の期間:2011年1月3日~2016年4月末、売上高の期間:2011年~2016年(2016年はブルームバーグ集計のコンセンサス予想) 個別銘柄の推奨を目的として示したものではなく、当該銘柄の上昇を示唆、保証するものではありません。本資料のデータ・分析等は過去の実績や将来の予測、作 成時点における当社および当社グループの判断を示したものであり、将来の投資成果および市場環境の変動等を示唆・保証するものではありません。 「投資リスク」「注意事項」「ファンドの費用」を必ずご覧ください。 投資環境資料 お客さまの投資判断において重要な情報ですので必ずお読みください 投資リスク 投資信託は一般的に、株式、債券等様々な有価証券へ投資します。有価証券は市場環境、有価証券の発行会社の業績、財務状況 等により価格が変動するため、投資信託の基準価額も変動し、損失を被ることがあります。また、外貨建の資産に投資する場合に は、為替の変動により損失を被ることがあります。そのため、投資信託は元本が保証されているものではありません。なお、投資信 託は預貯金ではありません。 注意事項 投資信託によっては、海外の証券取引所の休業日等に、購入、換金の申込の受付を行わない場合があります。 投資信託によっては、クローズド期間として、原則として換金が行えない期間が設けられていることや、1回の換金(解約)金額に 制限が設けられている場合があります。 分配金の額は、投資信託の運用状況等により委託会社が決定するものであり、将来分配金の額が減額されることや、分配金が 支払われないことがあります。 ファンドの費用 投資信託では、一般的に以下のような手数料がかかります。手数料率はファンドによって異なり、下記以外の手数料がかかること、 また、一部の手数料がかからない場合もあるため、詳細は各ファンドの販売会社へお問い合わせいただくか、各ファンドの投資信託 説明書(交付目論見書)をご覧ください。 投資信託の購入時 購入時手数料(上限3.78%*(税抜3.5%))、信託財産留保額 投資信託の換金時 換金(解約)手数料、信託財産留保額(上限0.5%) 投資信託の保有時 運用管理費用(信託報酬)(上限年率2.052%*(税抜1.9%)) 費用の料率につきましては、JPモルガン・アセット・マネジメント(株)が設定・運用するすべての公募投資信託のうち、徴収するそれぞれの費用にお ける最高の料率を記載しています。その他、有価証券の取引等にかかる費用、外貨建資産の保管費用、信託財産における租税等の実費(または 一部みなし額)および監査費用のみなし額がかかります(投資先ファンドを含みます)。また、一定の条件のもと目論見書の印刷に要する費用の実 費相当額またはみなし額がかかります。 * 消費税率が10%になった場合は、それぞれ「上限3.85%」「上限年率2.09%」になります。 金融商品取引業者について 投資信託委託会社 JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第330号 加入協会:日本証券業協会、一般社団法人投資信託協会、一般社団法人日本投資顧問業協会 一般社団法人第二種金融商品取引業協会 本資料はJPモルガン・アセット・マネジメント株式会社(以下、「当社」という。)が作成したものです。本資料は投資に係る参考情報を提供することを目的とし、特定の 有価証券の勧誘を目的として作成したものではありません。また、当社が特定の有価証券の販売会社として直接説明するために作成したものではありません。当社 は信頼性が高いとみなす情報等に基づいて本資料を作成しておりますが、当該情報が正確であることを保証するものではなく、当社は、本資料に記載された情報を 使用することによりお客さまが投資運用を行った結果被った損害を補償いたしません。本資料に記載された意見・見通しは表記時点での当社および当社グループの 判断を反映したものであり、将来の市場環境の変動や、当該意見・見通しの実現を保証するものではございません。また、当該意見・見通しは将来予告なしに変更さ れることがあります。 「投資リスク」「注意事項」「ファンドの費用」を必ずご覧ください。
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