臨時レポート「S&Pがブラジルの格付けを引き下げ」 2015年9月10日 S&Pがブラジル国債を格下げ 格付機関のS&Pがブラジル国債の格付けを引き下げました。概要は以下の通りです。 外貨建て国債の格付けを、BBBマイナスから、投資非適格級となるBBプラスへと格下げ そのうえで、格付け見通しについては「ネガティブ」を付与し、追加の格下げの可能性を示唆 レアル建て国債の格付けはBBBマイナスとし、投資適格級を維持 S&Pは、今回の措置について「格下げの要因は、8月末に発表された、政府による財政見通しの下方修正」 としています。同時に、「財政状況の一段の悪化がみられれば、追加の格下げの確率は3分の1以上ある。 格付け見通しの『ネガティブ』はその現れである」と述べています。 今後の見通し: 当社グローバル・マーケット・ストラテジスト國京 彬のコメント 『短期的に、ブラジル関連の資産は下押し圧力を受けるものと見られます。 格下げは信用力の低下を意味します。信用力の低下によって、投資家のポートフォリオにおけるブラジル 関連の資産は削減される可能性があります。格下げのタイミングが比較的早期だったこともあり、削減が進 んでいなかった投資家もいると見られます。また、投資非適格資産の保有が禁じられている投資家もいるた め、格下げを受けて機械的にブラジル関連資産の売却を行う動きも予想されます。加えて、そもそも実体経 済が停滞していたことも、売り材料になると考えます。』 『一方、長期的に考えると、ブラジル・レアルや債券には投資妙味も見出せます。 先日、ブラジルの政策金利はおよそ1年振りに据え置かれました。これは、中央銀行が将来的にインフレ率 の低下を予想しているということの現れです。ブラジル経済を苦しめてきた高インフレが抑制に向かえば、ブ ラジル・レアルは上昇に転じる可能性があります。またインフレ率低下に伴い中央銀行が利下げを行えば、 ブラジル債券の金利は低下(債券価格は上昇)する可能性があります。』 『まとめると、信用力の低下や機械的な売却などによって、ブラジル関連の資産には下押し圧力がかかるも のと見られます。一方、利下げサイクルの終了など、ブラジル経済には将来的な持ち直しの兆しが見られて います。長期的には、ブラジル経済は再び成長軌道へと回帰することが期待されます。』 ブラジル・レアル(対円)の推移 1ブラジル・レアル=円 (データ出所)ブルームバーグ、(データ期間)2000年1月1日~2015年8月31日 1 | 本資料に記載されているリスク、費用、留意事項等を必ずご覧ください。 本資料をご覧いただく上での留意事項 投資信託に係るリスクについて 投資信託は一般的に、株式、債券等様々な有価証券へ投資します。有価証券は市場環境、有価証券の発行会社の業績、 金利の変動等により価格が変動するため、投資信託の基準価額も変動し、損失を被ることがあります。また、外貨建の資 産に投資する場合には、為替の変動により損失を被ることがあります。そのため、投資信託は元本が保証されているもの ではありません。投資信託は預貯金と異なります。 又、投資信託は、個別の投資信託毎に投資対象資産の種類や投資制限、取引市場、投資対象国等が異なることから、リ スクの内容や性質が異なりますので、ご投資に当たっては各投資信託の投資信託説明書(交付目論見書)をご覧ください。 投資信託に係る重要な事項について ‒ 投資信託によっては、海外の証券取引所の休業日等に、購入、換金の申し込みの受付を行わない場合があります。 ‒ 投資信託によっては、クローズド期間として、原則として換金が行えない期間が設けられていることや、1回の換金(解 約)金額に制限が設けられている場合があります。 ‒ 分配金の額は、投資信託の運用状況等により委託会社が決定するものであり、将来分配金の額が減額されることや、 分配金が支払われないことがあります。 投資信託に係る費用について 投資信託では、一般的に以下のような手数料がかかります。手数料率はファンドによって異なり、下記以外の手数料がか かること、または、一部の手数料がかからない場合もあるため、詳細は各ファンドの販売会社へお問い合わせいただくか、 各ファンドの投資信託説明書(交付目論見書)等をご覧ください。 投資信託の購入時: 購入時手数料(上限3.78%(税抜3.5%))、信託財産留保額 投資信託の換金時: 換金(解約)手数料、信託財産留保額(上限0.5%) 投資信託の保有時: 運用管理費用(信託報酬)(上限年率2.052%(税抜1.9%)) 監査費用(上限年間324万円(税抜300万円)) *費用の料率につきましては、JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社が設定・運用するすべての公募投資信託のうち、 徴収するそれぞれの費用における最高の料率を記載しております。 運用管理費用(信託報酬)、監査費用は、信託財産の中から日々控除され、間接的に受益者の負担となります。その他に 有価証券売買時の売買委託手数料、外貨建資産の保管費用、信託財産における租税費用等が実費としてかかります。ま た、他の投資信託へ投資する投資信託の場合には、当該投資信託において上記の費用がかかることがあります。また、 一定の条件のもと目論見書の印刷に要する実費相当額が、信託財産中から支払われる場合があります。 <投資信託委託会社> JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第330号 加入協会:一般社団法人投資信託協会/一般社団法人日本投資顧問業協会/日本証券業協会/ 一般社団法人第二種金融商品取引業協会 本資料はJPモルガン・アセット・マネジメント株式会社(以下、「当社」という。)が作成したものです。本資料は投資に係る参考情報を 提供することを目的とし、特定の有価証券の勧誘を目的として作成したものではありません。また、当社が販売会社として直接説明す るために作成したものではありません。当社は信頼性が高いとみなす情報等に基づいて本資料を作成しておりますが、当該情報が 正確であることを保証するものではなく、当社は、本資料に記載された情報を使用することによりお客様が投資運用を行った結果被っ た損害を補償いたしません。本資料に記載された意見・見通しは表記時点での当社の判断を反映したものであり、将来の市場環境 の変動や、当該意見・見通しの実現を保証するものではございません。また、当該意見・見通しは将来予告なしに変更されることがあ ります。 2 | 本資料に記載されているリスク、費用、留意事項等を必ずご覧ください。
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