「ゾーフィゴ®静注」を発売

バイエル薬品株式会社
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www.bayer.co.jp/byl
News Release
バイエル薬品「ゾーフィゴ®静注」を発売
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国内初のアルファ線放出医薬品
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骨転移のある去勢抵抗性前立腺癌患者さんの全生存期間を有意に延長
大阪、2016 年 6 月 1 日 ― バイエル薬品株式会社(本社:大阪市、代表取締役社長:カーステン・ブル
ン、以下バイエル薬品)は、本日、骨転移のある去勢抵抗性前立腺癌の治療薬「ゾーフィゴ®静注」(一般
名:塩化ラジウム-223、以下、ゾーフィゴ®)を発売しました。
ゾーフィゴ®は、日本で初めてのアルファ線を放出する放射性医薬品で、骨転移巣に対して抗腫瘍効果を
発揮します。ゾーフィゴ®は、国際共同第 III 相試験において、骨転移のある去勢抵抗性前立腺癌患者さ
んの全生存期間を有意に延長することが確認されました。2013 年に EU および米国で発売以来、ゾーフ
ィゴ®は世界 40 カ国以上で使用されており、安全性と有効性が確認されています。
前立腺癌は日本でも増加しており、2015 年の発表によると、2011 年に日本において新たに前立腺癌と
診断された男性の患者数は、肺癌を抜いて胃癌に続き第 2 位となり、約 78,700 例と推計されています*。
去勢抵抗性前立腺癌の大半は骨転移を発症し、疲労や衰弱など日常生活に支障を来す症状が表れるこ
とから骨転移の治療が重要となります。
ゾーフィゴ® の販売にあたり、バイエル薬品は日本メジフィジックス株式会社との間で、日本国内における
ゾーフィゴ®の流通や営業支援に関連するサービス契約を締結しています。バイエル薬品はゾーフィゴ®の
提供を通し、前立腺癌患者さんの治療に新たな選択肢を提供することで、生命予後の改善ならびに患者
さんの生活の質(QOL)向上に貢献してまいります。
*: 「がんの統計’15: がん登録・統計」 国立研究開発法人国立がん研究センターがん対策情報センターより
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<ゾーフィゴ®静注 製品概要>
販売名
ゾーフィゴ静注
一般名
塩化ラジウム(223Ra)注射液
効能・効果
骨転移のある去勢抵抗性前立腺癌
用法・用量
通常、成人には、1 回 55kBq/kg を 4 週間間隔で最
大 6 回まで、緩徐に静脈内投与する。
製造販売承認日
2016 年 3 月 28 日
薬価
1 回分 684,930 円
販売開始日
2016 年 6 月 1 日
製造販売元
バイエル薬品株式会社
<製品写真>
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ゾーフィゴ®について
ゾーフィゴ®の有効成分であるラジウム-223 は、おもにアルファ線を放出する放射性同位元素で、これは
カルシウムと同様に、骨塩(ヒドロキシアパタイト)複合体を形成することにより、骨、特に骨転移巣を選択的
に標的とします。高 LET(線エネルギー付与)放射線であるアルファ線は、腫瘍細胞に対して高頻度で
DNA 二本鎖切断を誘発し、強力な殺細胞効果をもたらします。また、アルファ線の飛程は 100 µm 未満で
あるため、周辺正常組織へのダメージを最小限に抑えます。
去勢抵抗性前立腺癌(CRPC)と骨転移について
前立腺は男性ホルモン依存性の臓器であるため、前立腺癌の手術または放射線治療に続く薬物療法に
おいては、内分泌療法が第一選択となります。男性ホルモンの分泌や作用を抑制する内分泌療法はほと
んどの前立腺癌に対して奏効しますが、数年後には抵抗性が生じ、この状態を去勢抵抗性前立腺癌
(CRPC)と呼びます。転移性の CRPC 患者さんのおよそ 10 人中 9 人(90%)が骨転移を有し、このこと
は生存と QOL に影響を及ぼします。実際に、骨転移は CRPC 患者さんにおける身体障害や死亡のリス
クを増加させます。したがって、早期に骨関連の症状を診断し治療することは、患者さんにとって非常に重
要な意味を持ちます。
バイエルのオンコロジー領域について
バイエルは、革新的治療薬の品揃えを充実させることで、「よりよい暮らしのためのサイエンス」をお届けできるよう取り組んでいま
す。バイエルのオンコロジーフランチャイズには現在、3 種類の抗癌剤と、臨床開発のさまざまな段階にあるその他いくつかの化
合物があります。これらの製品・化合物が、バイエルの研究に対するアプローチ、すなわち、癌の治療法に影響を与える可能性の
ある標的やシグナル伝達経路を優先するという姿勢を示しています。
バイエルについて
Bayer: Science For A Better Life
バイエルは、ヘルスケアと農業関連のライフサイエンス領域を中核事業とするグローバル企業です。「Science For A Better Life」と
いうミッションのもと、バイエルはその製品とサービスを通じて、人々のクオリティ・オブ・ライフ(QOL)の向上に貢献すると同時に、
技術革新、成長、およびより高い収益力を通して企業価値を創造することも目指しています。また、バイエルは、持続可能な発展
に対して、そして良き企業市民として社会と倫理の双方で責任を果たすために、これからも努力を続けます。グループ全体の売
上高は 463 億ユーロ、従業員数は 116,800 名(2015 年)。設備投資額は 26 億ユーロ、研究開発費は 43 億ユーロです。この数字
は、コベストロ社として株式市場に 2015 年 10 月 6 日に上場した高機能ポリマー材料の事業を含んでいます。詳細は
www.bayer.com.をご参照ください。
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バイエル薬品株式会社について
バイエル薬品株式会社は本社を大阪に置き、医療用医薬品、コンシューマーヘルス、動物用薬品の各事業からなるヘルスケア
企業です。医療用医薬品部門では、循環器領域、腫瘍・血液領域、ウィメンズヘルスケア領域、眼科領域、画像診断領域に注力
しています。コンシューマーヘルス部門では解熱鎮痛薬「バイエルアスピリン」をはじめ、アレルギー性疾患治療剤や皮膚科領域
に注力しています。動物用薬品事業部は、動物用医薬品の提供を中心にコンパニオンアニマルおよび畜産動物のヘルスケアに
貢献しています。同社は、「Science For A Better Life」 というミッションのもと、技術革新と革新的な製品によって、日本の患者さん
の「満たされない願い」に応える先進医薬品企業を目指しています。詳細は www.bayer.co.jp/byl をご参照ください。
バイエル薬品株式会社
2016 年 6 月 1 日、大阪
将来予想に関する記述 (Forward-Looking Statements)
このニュースリリースには、バイエルの経営陣による現在の試算および予測に基づく将来予想に関する記述 (Forward-Looking
Statements) が含まれています。さまざまな既知・未知のリスク、不確実性、その他の要因により、将来の実績、財務状況、企業の
動向または業績と、当文書における予測との間に大きな相違が生じることがあります。これらの要因には、当社の Web サイト上
(www.bayer.com)に公開されている報告書に説明されているものが含まれます。当社は、これらの将来予想に関する記述を更新
し、将来の出来事または情勢に適合させる責任を負いません。
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