バイエル薬品株式会社 〒530-0001 大阪市北区梅田 2-4-9 TEL 06-6133-7333 www.bayer.co.jp/byl News Release 本資料は 3 月 24 日にドイツ・バイエル社が発表したプレスリリースを日本語に翻訳したもので、報道関係者各位へ 参考資料として提供するものです。本資料の正式言語は英語であり、その内容およびその解釈については英語を 優先します。原文は www.press.bayer.com をご参照ください。 バイエルとリジェネロン、眼疾患に対する新規併用療法を共同開発へ ベルリン、2016 年 3 月 24 日 ― バイエルと米リジェネロン ファーマシューティカル社(NASDAQ:REGN) は、重篤な眼疾患の治療薬として、アンジオポエチン 2(Ang2)抗体のネスバクマブと血管内皮増殖因子 (VEGF)阻害剤のアフリベルセプトの併用療法を共同開発します。同併用療法については、1 つの硝子 体内注射液として配合された REGN910-3 を用いて、滲出型加齢黄斑変性および糖尿病黄斑浮腫の患 者さんを対象とした進行中の 2 つの第 II 相臨床試験にて評価を行っています。 リジェネロン社の科学者が発見したアンジオポエチンは、血管増殖因子ファミリーの 1 つです。前臨床デ ータでは、アンジオポエチンは VEGF ファミリーと共に作用することで、眼内の血管およびリンパ管の形成 や成熟を促進することが示されています。従って、Ang2 と VEGF は共に、特定の眼疾患における病的な 血管新生や血管透過性に影響を及ぼす可能性があります。 ドイツ・バイエル社医療用医薬品部門の経営委員会メンバーで開発責任者のヨルグ・メラーは次のように 述べています。「バイエルは、視力障害を有する患者さんに対する革新的治療薬により、眼科ポートフォリ オをさらに拡大することに強くコミットしています。病態に関連する複数の経路に介入することで、重篤な網 膜疾患の患者さんに一層のベネフィットをもたらしうると考えています。Ang2 経路の阻害は、併用療法とし て有望な新しいアプローチであり、リジェネロン社との共同開発に大いに期待しています」 リジェネロン社の最高科学責任者兼リジェネロン・ラボラトリーズ社社長のジョージ D. ヤンコポロス博士は 次のように述べています。「バイエルとの連携は現在まで極めて順調に進んでおり、両社で世界中の視力 喪失と闘うために協働しています。多くの場合、視力喪失は個々人の生活の質に深刻な影響を及ぼす恐 - 1/3 - れがあります。今回の新たな合意は、眼科領域のリーダーを目指すとともに、網膜疾患の患者さんの解剖 学的かつ視覚的なアウトカムの改善という目標達成を追求するという両社共通の決意が反映されています」 合意条件に基づき、リジェネロン社は前払い金として 5,000 万ドルを受領し、同剤の開発プログラムの全世 界での開発費をバイエルと共同で負担します。バイエルは、米国以外での同配合剤の独占販売権を有し、 その利益はリジェネロン社と均等分配されます。米国内においては、リジェネロン社が独占販売権を保有 し、米国内の売上から生じた利益の 100%を取得します。さらに、リジェネロン社は、開発および薬事のマ イルストーンに対する報奨金として最大 8,000 万ドルを受ける権利を有します。 バイエルとリジェネロン社は現在、アイリーア®(アフリベルセプト)硝子体内注射液の国際開発および商業 化のほか、REGN2176-3 の国際共同開発を進めています。REGN2176-3 は、血小板由来増殖因子ベー タ受容体(PDGFR-β)に対する抗体とアフリベルセプトを 1 つの硝子体内注射液として配合した製剤であ り、滲出型加齢黄斑変性を対象とした第 II 相臨床試験が現在実施されています。 バイエルの眼科領域について バイエルは、視力障害や視力を脅かす疾患の患者さんに新しい治療法をお届けするために、眼科領域に おける強固な研究開発力を社内で構築してきました。加えて、社外連携が、その社内研究開発力を補完 しています。バイエルは、視力障害を抱える人々の生活の質向上への貢献を目指し、世界中でさまざまな プロジェクトや取り組みを支援するとともに複数の組織と連携しています。 リジェネロン ファーマシューティカル社について リジェネロン社(NASDAQ:REGN)は、米国ニューヨーク州タリータウンを本拠とする、科学に基づくリーデ ィング・バイオ製薬企業です。重篤疾患治療薬の創製・発明、開発、製造、販売を行っています。リジェネ ロン社は、高コレステロール血症、眼疾患、および希少な炎症性疾患を対象とした医薬品を販売しており、 がん、関節リウマチ、喘息、アトピー性皮膚炎、疼痛、および感染性疾患といったアンメット・メディカル・ニ ーズの高い領域に開発品があります。リジェネロン社に関する詳細な情報については、同社のサイト www.regeneron.com または Twitter アカウント@Regeneron をご覧ください。 - 2/3 - バイエルについて Bayer: Science For A Better Life バイエルは、ヘルスケアと農業関連のライフサイエンス領域を中核事業とするグローバル企業です。 「Science For A Better Life」というミッションのもと、バイエルはその製品とサービスを通じて、人々のクオリ ティ・オブ・ライフ(QOL)の向上に貢献すると同時に、技術革新、成長、およびより高い収益力を通して企 業価値を創造することも目指しています。また、バイエルは、持続可能な発展に対して、そして良き企業市 民として社会と倫理の双方で責任を果たすために、これからも努力を続けます。グループ全体の売上高は 463 億ユーロ、従業員数は 116,800 名(2015 年)。設備投資額は 26 億ユーロ、研究開発費は 43 億ユー ロです。この数字は、コベストロ社として株式市場に 2015 年 10 月 6 日に上場した高機能ポリマー材料の 事業を含んでいます。詳細は www.bayer.com.をご参照ください。 バイエル薬品株式会社 2016 年 4 月 4 日 将来予想に関する記述 (Forward-Looking Statements) このニュースリリースには、バイエルグループもしくは各事業グループの経営陣による現在の試算および予測に基づく将来予想に 関する記述 (Forward-Looking Statements) が含まれています。さまざまな既知・未知のリスク、不確実性、その他の要因により、 将来の実績、財務状況、企業の動向または業績と、当文書における予測との間に大きな相違が生じることがあります。これらの 要因には、当社の Web サイト上(www.bayer.com)に公開されている報告書に説明されているものが含まれます。当社は、これら の将来予想に関する記述を更新し、将来の出来事または情勢に適合させる責任を負いません。 - 3/3 -
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