生と死に寄り添うⅡ - 東洋英和女学院

The Institute
of Thanatology
死生学研究
❑会場
東洋英和女学院大学 2016年度
連続講座
生と死に寄り添うⅡ
<公開>
東洋英和女学院大学大学院
(六本木)201教室
東京都港区六本木5-14-40
❑最寄駅 六本木駅(日比谷線徒歩10分)
❑参加費
各回500円
麻布十番駅(大江戸線徒歩5分、南北線徒歩7分)
本学院在校生・教職員無料
❑先着 100名様
❑事前申込み
不要
第5回連続講座
片岡朝子
7月 23日(土)
子どもにとっての死の体験
14:40-16:10(受付14:10~)
プロフィール
教会附属幼稚園、公立保育園等の勤務を経て東洋
英和女学院大学に編入、卒業。かえで幼稚園で保
育補助として勤めながら、2016年3月に本学大学院
人間科学研究科修士課程幼児教育コース修了。
2016年4月より現職。
修士論文
「命を大切にすることを伝える保育とは―保育者
の死生観の確立の視点から―」(2015年度)。
(かたおか あさこ)本学付属かえで幼稚園教諭
―保育者の死生観との関連で
内容紹介:
大学生を対象とした、死にまつわる幼児の頃の思い出と、そ
の時、大人にかけられた言葉の記憶の調査を紹介し、子ども
に“命を大切にすることを伝える”には、保育者が自らの死生
観を考えることも一つの方法となるのではないか、と提案しま
す。この調査は、私自身が強く死をタブー視していたことに気
づいたことがきっかけとなりました。それは私の息子が、父親の
死による絶望から希望を見出す過程を共に過ごした中での
気づきです。命の大切さを伝えるために、命と死が表裏一体
であること、死生観を持った大人が、子どもに寄り添うことなど
の意味を、みなさんと考えたいと思います。
第6回連続講座
渡辺和子
7月 23日(土)
『ギルガメシュ叙事詩』における自然と人間
(わたなべ かずこ) 本学人間科学部教授
16:20-17:50
プロフィール
東京大学文学部宗教学科卒業。同大学院宗教学専攻博士
課程退学。ハイデルベルク大学アッシリア学科修了
(Dr.phil.)。専門は宗教学、死生学、アッシリア学
(メソポタミアの楔形文字文献学)、旧約聖書学。東洋
英和女学院大学助教授を経て、1998年から現職 。
主要業績
「洪水神話の文脈―『ギルガメシュ叙事詩』を中心に」
『宗教研究』373、2012。「『ギルガメシュ叙事詩』にお
ける夢とその周辺―予知・夢解き・冥界幻視・無意識」
河東仁編『夢と幻視の宗教史』下巻、リトン2014。
「「エサルハドン王位継承誓約文書」にみる生と死」
『死生学年報2015』リトン2015。「『ギルガメシュ叙事
詩』の新文書―フンババの森と人間」『死生学年報
2016』リトン2016。
内容紹介:
古代メソポタミアの『ギルガメシュ叙事詩』は、約4000年前から
1000年ほどの間に様々な版が出現しました。今日最もよく知ら
れる「標準版」は紀元前11世紀頃の成立とされます。この物
語には、ギルガメシュとエンキドゥがレバノン杉の森を守るフンバ
バを殺害して森を荒地にしたことへの批判が窺えますが、精読
すると、人間は文明や自然とどう関係するかという問いが浮
上します。最古の都市文明を築いたメソポタミアの人々は、自
然と文明の対立に悩んだ最初の人々でしたが、『ギルガメシュ
叙事詩』とその新発見文書は人間のなかの自然と文明の対
立にも光を当てようとしています。
<予告>2016年10月29日(土)連続公開講座「生と死に寄り添うⅡ」
第7回
西
洋子「被災地での共創表現―風はつなぐ、こころは野原」
第8回 ジェームズ・ファーナー「能作品にみる生者と死者の交流」(能の実演あり)
お問合せ先
東洋英和女学院大学死生学研究所
[email protected]
03-3583-4035(fax専用)