≪神に向けて感謝!! 義といつくしみについて≫ ~いつくしみの特別聖年のためのバチカンからの参考図書の内容より~ リジューの聖テレーズ(1873 年~1897 年) 聖性の物語の中で、いつくしみのテーマが回心の道のりと、特別に愛徳の業を捧げ た人々を取り扱うことは道理であろう。より驚くべきことはこのテーマをシステマティ ックに語ることであり、一人の聖女が体験と≪霊的幼児≫というメッセージで特徴つ けた人であろう。この人が幼きイエスの聖テレジアである。彼女はいつくしみを無垢 に生きた人であり、『善き神のいつくしみ深い愛に身を捧げる行為』をした人であ る。 ・・・彼女の原稿 A の初めに、「私が永遠に歌い続ける歌―主の慈しみ―を歌いはじ めることです!!!」と書き始めながら、この原稿の終わりの方に「『主は慈しみ深く…、 その愛(いつくしみ)は永遠』<詩編 117・1>と歌わずにいられましょう」と彼女の人 生が神のいつくしみに導かれた原稿である・・・。 ・・・彼女の原稿 B は、「愛の霊は、『もっとも小さな者にはいつくしみが与えられる』< 知恵 6・6>とも言われています」といいながら、「おお、イエス様! 言葉でも筆でも 言い尽くせないあなたのいつくしみの深さを、どれほどすべての小さい者たちに伝え たいと思っていることでしょう。ありえないことですが、あなたが万一、私よりももっと 弱く、もっと小さい人を見つけられ、その人が完全な信頼をもって主の限りないいつ くしみに身を委ねるならば、主よ、あなたはきっと、もっと大きな恵みでその人を満た されるでしょう」と結論つける。ここから原稿 B の受取人である御心のマリア修女へ の手紙の中で、「神に喜ばれることは、私が自分の小ささ、貧しさを愛していることで あり、神のいつくしみに盲目的に信頼しきっていることです」<1896 年 9 月 17 日の 手紙>と幼子の委託へ導く・・・。 ・・・そして原稿 C では「『母親がその子を愛撫するように、私もあなたたちを慰め、 あなたたちを胸に抱き、膝の上にのせて愛撫しよう』<イサヤ 66・12-13>。イエス 様!私を天にまで上らせるエレベーター、それはあなたの腕なのです。…それでわ たしはあなたのいつくしみを歌いたいのです」と主のいつくしみの歌を完成させま す・・・。 ・・・宣教師に向けて、「ああ、神様のお考えは、本当に人間の考えを超越していま す。…私には、多くの人を恐れさせる主の正義が、喜びと信頼のもとになるのです。 …私は主のいつくしみに信頼しているように、主の正義にも望みをかけています。… 私の道は、まったく信頼と愛の道です」<1897 年 5 月 9 日の手紙>と書き、 宣教への熱意も神のいつくしみに置く・・・。
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