代替効果と所得効果 愛知学院大学経済学部 野村友和 所得の変化と最適消費 財2 財1,財2ともに上級財 財2 財2は下級財 A B B A 0 財1 財1 0 愛知学院大学経済学部 野村友和 価格の変化と最適消費 財2の価格が から に上昇すると 財2 財2 均衡点が移動 予算制約線が変化 A A B 0 財1 愛知学院大学経済学部 0 野村友和 財1 代替効果と所得効果 • 財2の価格が上昇することによる2つの効果: • 価格の上昇した財の購入を減らして,代わりに別の財を購入しようとする効果(代 替効果) • 価格の上昇がもたらす実質的な所得の減少による効果(所得効果) • A点→B点の移動は,代替効果と所得効果に分解可能 • 当該財(財2)の価格が上昇したとき • 代替効果は必ず負(財2の消費量を減少させる) • 所得効果は • 上級財では負(財2の消費量を減少させる) • 下級財では正(財2の消費量を増加させる) • 下級財で所得効果の大きさが代替効果の大きさを上回ると,価格の上昇に より消費量が増加する場合がある→需要法則を満たさないギュッフェン財 愛知学院大学経済学部 野村友和 代替効果と所得効果の分解方法 • 価格変化後の予算制約線を,元の 無差別曲線に接するまで右上に平 行移動(接点をC点とする) • C点は,新しい価格のもとで,元 の効用水準を維持できるだけの所 得補償が得られた場合の最適点 財2 • A点→C点は,財2の価格が上昇しても 実質的な所得の減少がない(効用が 下がらない)場合の変化 →代替効果 • C点→B点は,財2の価格上昇がもたら す実質的な所得の減少による変化 →所得効果 • 右の図は,財1も財2も上級財の場合 愛知学院大学経済学部 A C B 0 野村友和 財1
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