植物防疫に関する情報発信改善の取り組み ―茨城

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植物防疫に関する情報発信改善の取り組み―茨城県植物防疫シンポジウムを開催して―
植物防疫に関する情報発信改善の取り組み
―茨城県植物防疫シンポジウムを開催して―
茨城県病害虫防除所
岡部 克*(おかべ かつ)
メール配信するなど,農業者へ効果的に情報が伝わるよ
植物防疫に関する情報の伝達
うにしている。
病害虫防除所では,植物防疫法に基づいて調査を行
しかし,情報を農業者や関係機関に伝える場合は,価
い,病害虫の発生による被害を最小限に抑えるために発
値ある情報を提供するのはもちろんのこと,情報の活用
生予察情報を発表している。本県では,農業者のための
方法を紹介するなど,さらに幅広い取り組みが必要と考
情報は,農業改良普及センターや全農等の関係機関,病
えた。
害虫防除員,農薬販売店を経由して提供している(図―
情報発信の取り組み
1)
。また,
「病害虫注意報」などの重要な情報はプレス
植物防疫
当所では,以前から情報を効果的に伝える取り組みと
リリースしている。さらに,農薬の適正使用を推進する
ため,指導資料である「農作物病害虫・雑草防除指針」
して,普及指導員研修をはじめ,農薬適正使用アドバイ
の作成や,
「果樹等病害虫参考防除例」の監修を行うほ
ザーなどを対象とした各種講習会や研修会へ積極的に講
か,農薬適正使用アドバイザーに最新の農薬情報を E
師を派遣してきた。平成 22 年度には当所職員が 25 回の
関東農政局など
県庁
(エコ農業推進室)
記者クラブ
(警報,注意報発表時)
【普及情報など】
農業者
病害虫発生予察情報
農業総合センター
農林事務所(普及センター)
【新聞など】
市町村
病害虫防除員(全県 81 名)
全農茨城県本部
農協
県農薬卸連絡協議会
(一社)県植物防疫協会
県農業共済連合会
農薬販売店
農業共済組合
たばこ耕作組合等
(公社)県農林振興公社
【インターネットなど】
図− 1 茨城県における発生予察情報の提供体制
*
現所属:茨城県県央農林事務所 経営・普及部門
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