低温備蓄種子購入農家の皆さまへ 平成23年播種用の平成21年産低温備蓄種子について 配布した備蓄種子は、平成21年に生産したものを低温倉庫で保管し、 発芽試験で適正な発芽率を確認した種子籾です。 本県では、当年産(播種の前年産)種子・備蓄種子ともに90%以上の 発芽率を確認して出荷しています。 備蓄種子を浸種する際には、下記の点にご注意ください。 ● 浸種水温12∼15℃ 必ず守ってください。 ● 15℃の場合では、当年産種子は積算120∼130℃を目安と しますが、備蓄種子では150∼170℃が目安となります。 (日数では11∼12日となります。) ● 浸種は屋内か、保温対策を施したビニールハウスなどで行っ てください。 (露天浸種は絶対に避けてください。) ●「はと胸」状態を確認してから播種してください。 種子籾の発芽力は、夏場の高温により左右されることがあります。 種子籾安定供給のため、ご理解とご協力をお願いいたします。 JA全農とちぎ・㈳栃木県米麦改良協会 平成23年1月 種子佅の安定供給と生産費抑制に 回転備蓄制度が果たす役割は とても重要です。 種子佅の回転備蓄制度は、気象災害などによって予定した収量が確保 できない場合でも種子不足を避けるために有効な制度です。本県では、 備蓄種子を優先的に配布する「先出し」方式を採用しています。 低温備蓄制度は、種子籾価格の安定と抑制に役立っています。 平成23年産播種用の種子籾で回転備蓄制度をとらない場合では、 1㎏あたり50円(20㎏袋では1,000円(税別))価格が上がると試算 されます。 ①備蓄数量: 消毒種子 188,500㎏、未消毒種子 35,300㎏ 合計 223,800㎏ ②残量処理※単価: ※残量処理は、売れ残った種子を処分することです。 消毒種子 427円/㎏、未消毒種子 244円/㎏(単価は20年度の実例) ③残量処理費用: ¥89,102,700円(それぞれ①×②を加算) 平成23年産用の予約配送確認数量1,785,440㎏で除すると、 50円/㎏(1,000円/20㎏袋) です。 仮に種子籾の購入価格を10,000円/20㎏袋(税別)と仮定すると、 種苗費が10%上昇する計算になります。 種子籾の安定供給と価格抑制のため、ご理解とご協力をお願いいたします。
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