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住まい・暮らしレポート
都市生活レポートのご紹介
見えないニーズを発掘するシリーズ vol.8
単身者の住空間研究
30 代∼ 50 代単身男女のニーズをかなえる集合住宅
(賃貸・分譲)
現在、全世帯の約 3 分の1を占める単身世帯は、2030 年には約 37% と
なり、夫婦と子からなる世帯を大きく上回ると推測されています。
(図 1)
今回、東京ガス都市生活研究所では、これからも増加が予想される 30 代
∼ 50 代単身者の賃貸・分譲住宅に焦点をあて、彼らが求める暮らしや住
まいのニーズを探索しました。そして、それらニーズをかなえる住宅の間
取りや設備、共用部などをモデルプランとして作成しました。単身者なら
ではの住まい方が実現できるプランをご提案しています。
単身者のニーズを探索
2013 年から 2015 年までに、一都三県に住む単身者への暮らしの実態と意識について定量調査と定性調査を複数回実施しました。それ
らの調査結果から単身者の暮らしのニーズと住まいのニーズを導き出しました。
暮らしのニーズ: 単身者の約半数が朝食や夕食を週3日以上料理し、湯船につかる人は冬で約半数ではあるものの本当は湯船にお湯を入
れてつかりたいなど、「家事や入浴をちゃんと行いたい」と考えていることがわかりました。また、気楽で自由に自分だ
けの生活を楽しみたい一方で、ひとり暮らしであるがゆえの不安を解消したいと考えています。そして、集合住宅の住
人とほどよい距離感で付き合いたいというニーズも見えてきました。
住まいのニーズ: 仕事を持ち自立した単身者は、自宅で仕事ができる環境と同時に、趣味の時間を楽しみたいと思っています。 一人と
はいえ、日々の暮らしにはキチンとできる浴室やキッチンに充実した住宅設備が必要とされ、また、単身だからこそ、
防犯上、他の居住者と顔見知りになっておきたいニーズが見えました。
生活空間コンセプト・住宅プランを作成
都心賃貸住宅に住む単身者の暮らしと住まいのニーズから、設計者と共に生活コンセプト・住宅プランを作成しました。ここでは、東京
近郊の賃貸住宅と設定し、プランの一部をご紹介します。
建 物 設 定: 東京近郊の比較的低密度な住宅の道路沿いに立つ賃貸住宅。店舗兼住戸と、
仕事場や趣味の場にもなる開放的なスタジオのある賃貸住戸が混在した小
規模のマンションです。
提案プラン: 住戸の奥に配置されているテラスを、あえて手前の共用廊下側に配置する
ことで、テラスが路地の役割を果たし、住人同士の顔が見えるほど良い付
き合いがうまれます。
趣味を楽しむスタジオのケース《2 階住戸の住宅プラン例》
スタジオと寝室を建具やカーテンで仕切ることで、オンとオフのそれぞれの時で空間の使い分けができるプランです。住戸テラスからス
タジオに入ると、奥へ行くほどプライベートな空間が配置され、プライベートはしっかり確保されます。
住戸テラスと共用テラス(廊下)を隣接させることで、他の居住者とのゆるやかなつながりを保つことが可能です。住戸テラスでは、気
分を変えて仕事をしたり、休みの日にコーヒーを飲んだり朝食を食べたりすることができます。
また、窓がある開放感のある浴室や料理のしやすいキッチンなど機能が充実した住戸としました。
賃貸住宅の郊外タイプの一部をご紹介しましたが、同タイプの他の住戸プランや共用部の提案を行っています。また、賃貸住宅の都心タ
イプ、分譲住宅の郊外タイプと都心タイプのそれぞれの生活空間コンセプト、住宅プランや共用部プランも併せて作成しました。
詳細は、レポートをダウンロードできますのでご利用ください。
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