5.おわりに 九州大学クリーン実験ステーションにおいては、 平成 22 年度下期より 6 年半にわたり、 主として化学、 半導体、金属産業分野における材料の分析・解析を共用利用課題として、北部九州を代表する大企業を 中心に施設の共用促進を図ってきた。平成 25 年度からは地域の中小企業や農業・漁業・食品・環境分野 における先端研究施設の共用促進にも力を入れることにより地域産業の高度化や競争力強化に貢献して 行くことを目的として、年に 1 度の頻度で異分野の人々が集い意見交換をする場を提供してきた。 今後は、地域活性化のための新産業創出と人材育成を主な使命とする、「九州先端ものづくりセンター」 の構築を目指す。 「九州先端ものづくりセンター」は化学、半導体、金属産業等の材料分野に留まらず、 農業・漁業・食品・環境・医療等の異分野にまたがる様々な人々の新たな連携・融合のきっかけを生み 出す“産学連携の場”としての役割を果たすことを目標としている。 ―21―
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