沖縄地域の経済は、改善が続いている。

沖縄総合事務局管内の経済動向
平成 28 年 4 月 20 日
沖縄地域の経済は、改善が続いている。
<本島北部地域>
伊江島在来小麦を原料に使用
した発泡酒をオリオンビール
が販売。同社がビール類の主
な原料に県産食材を採用する
のは初めて(平成 28 年 1 月)
。
<本島北部地域>
海洋研究開発機構が海底か
ら吹き出す熱水から金や銀
などを含む鉱石を回収する
技術の実証実験に乗り出す
との報道があった(平成 28
年 3 月)
。
<本島中部地域>
48 室全てにプライベートプー
ルが付いた高級リゾート(1 泊
12 万円~)の「ジ・ウザテラス
ビーチクラブヴィラズ」がオー
プン(平成 28 年 3 月)
。
那覇
●
<本島中南部地域>
「春節」で中国・台湾などの観
光客が来沖し、大型商業施設で
家電製品や化粧品などの売れ
行き好調(平成 28 年 2 月)
。
<本島南部地域>
中城湾マリンタウン地区に建設
予定の大型 MICE 施設の展示スペ
ースは約 4 万㎡まで可能との発
表があった(平成 28 年 1 月)
。
1.全体概況
<沖縄全域>
2016 年のキャンプシーズ
ンに突入し、日韓のプロ野
球、J リーグ、なでしこリ
ーグなどのチームがキャ
ンプイン(平成 28 年 1~2
月)
。
・久米島
<沖縄全域>
管内地価が 3 年連続上昇し、
全用途平均も 1.8%伸びた。
全 161 地点のうち上昇 135
地点、横ばい 17 地点、下落
9 地点となった(平成 28 年 3
月)
。
宮古
●
<宮古島地域>
ことし初のクルーズ船「スーパ
ースターアクエリアス号」が寄
港。これから 10 月にかけ昨年
13 回の8 倍にあたる109 回のク
ルーズ船寄港が予定(平成 28
年 3 月)
。
⑴生産:一部に弱い動きが見られ足踏み状態となっている
⑵設備投資:横ばい ⑶雇用情勢:改善が続いている ⑷個人消費:改善が続いている
⑸観光:改善が続いている
2.個別の動向
⑴生産
食料品では季節要因による需要減、窯業・土石製品では那覇空港滑走路増設護岸消波ブロ
ック工事終了などの声があり弱含んでいる。生産先行きとして、夏場に向け増加を見込む声
も聞かれたが、一方、しばらく低調に推移する見込みなどの声も聞かれた。
⑵設備投資
平成 27 年度計画は予定通りに進んだとの声が多く聞かれた。平成 28 年度計画について、
一部から、機材導入のため設備投資倍増、設備・建物・ソフトウェア更新等を計画、
「もの
づくり補助金」や「生産性向上設備投資促進税制」を活用し新設備導入などの声も聞かれた。
⑶雇用情勢
有効求人倍率は、全国と比べ差があるものの 4 ヶ月連続で 0.9 台を記録するなど堅調に推
移している。依然として正規・非正規職員とも不足感があり、建設業や情報通信業では技術
者、卸売・小売業では非正規職員、運輸業、サービス業では正規・非正規職員ともに不足と
なっている。
⑷個人消費
食品や雑貨などが好調で、百貨店・スーパーの販売動向が前年同月比を上回るなど堅調に
推移している。輸入豚肉に比べ価格の高い県産豚肉の消費落ち込みはないとの声も聞かれ
た。
⑸観光
国内観光客数は横ばいで推移しているものの、円安や航空路線拡充等を背景に外国人観光
客数が大幅に伸び、全体の入域観光客数も 2 月までの累計で前年度実績を上回るなど堅調に
推移している。品質の高いサービスを目的にリピーターが増えたとの声も聞かれた。
八重山
●
3.その他
○正社員登用プログラムにより今年は過去最多の正社員数となった。このようなことで人材を
確保していく。
(運輸・通信業)