耕作放棄地の再生を目的とした実証ほ場の設置について(国見町)

耕作放棄地の再生を目的とした実証ほ場の設置について(国見町)
取組地区:大木戸地区
実施主体:国見町担い手支援・耕作放棄地対策協議会
(現:国見町地域農業再生協議会)
実施年度:平成21年度・平成22年度
1.実証ほ場の設置について
(1)事業目的
農地の再生や新規作物等の導入を実証・展示することにより、耕作放棄地の再生・利
用に係る地域の機運を醸成し、その促進を図ることを目的としている。
(2)事業概要
市町村の地域耕作放棄地対策協議会等が、耕作放棄地の再整備や再生した農での作物
栽培を実証するため「実証ほ場」を設置し、地元の農家の方を雇用または委託して実証
作物の栽培管理を行うことにより、就農機会を提供する。
2.国見町における取組み
(1)実証ほ場の概要
・設置箇所数
1箇所
・設置面積
1.14ha
・実証作物
ハチミツ、行者ニンニク、菜種、クローバー
・運営方法
町内にある事業者のグリーンファーム923に対して、実証作
物の栽培管理を委託する。
・委託農家について 町内の認定農業者1名を中心に、3名体制で実証事業に取り組
んでいる。うち1名は飲食店を営み、事業で作られた作物を店
で提供している。
(2)実証ほ場の経過写真
再
生 前
再 生 中
再 生 後
3.取組みによる成果
耕作放棄地だった農地を再生した結果、現在は春は菜の花が咲き、景観上もよくなっ
た。また、菜の花を用い、ハチミツの生産にも成功しているほか、行者ニンニクの作付
も進めている。
ハチミツ
行者ニンニク
4.今後の方針について
行者ニンニクやハチミツを中心に栽培を継続していき、今後完成予定の道の駅や直売
所に出荷していく。また、これらの作物を使った6次化商品の開発も視野に入れている。