高めよう!学力・マナー・愛校心 始業式、入学式を終え、平成28年度が

高めよう!学力・マナー・愛校心
始業式、入学式を終え、平成28年度が本格的に始まりました。本年度は、
“チーム松農 新たな学校
文化の創造へ ~高めよう!学力・マナー・愛校心~”というスローガンを掲げ、学校生活の様々な場
面で「学ぶ力」
「学んだ力」
「学ぼうとする力」の学力の向上を図ること、マナーや道徳心を育て、当た
り前のことが当たり前にできること、すべての生徒が学校を好きになることを目標にさまざまな取り組
みを行っていこうと思います。
始業式でこのテーマを横断幕にして生徒の前で披露しました。江角先生作の横幅9メートルの大作で
す。一人では披露できないので、横断幕の披露を手伝ってくれる生徒を壇上から募集しました。
「誰か4人手伝ってくれませんか」…誰も手が上がりません。
(これは予想していました)全員に呼び
かけたのですが、このような状況の中ではほとんどの人が「自分には関係ない」
、
「自分が出なくても誰
かが出るだろう」といった雰囲気になるものです。まさに、そんな雰囲気でした。
もう一度聞きました。「ここで手をあげるのは勇気がいると思うけど、誰か手伝ってくれませんか」
そうしたら女子生徒3人の手が上がり、もう1人男子生徒が壇上に上がって、手伝ってくれました。
総合学科3年の伊藤仁美さん、鹿毛沙織さん、飯塚美紅さん、そして環境土木科3年の安部健人さんの
4人です。4人で横断幕を掲げてもらい、校長の話も終わりました。
話のあと、横断幕を片付けることに結構時間がかかり、その場の空気に耐えられなくなった私は、鹿
毛さんにマイクを向け、「今日ここにあがってどんな感想を持ちましたか?」と突然無茶ぶりをしまし
た。彼女は少し時間をおき、
「私は校歌をしっかり歌おうと思いました。
」と答えてくれました。愛校心
の話の中で、校歌をみんなで歌うことが、卒業生に対する敬意の表れであり、今年度みんなで一緒に頑
張っていこうという、この仲間たちのエールになるような話を受けてのことだと思いますが、私にとっ
て、彼女のこの対応は、神対応の答えでした。
その後、校歌斉唱がありましたが、今までにないくらいの歌声で、みんなで歌ってくれました。
素晴らしい生徒たちだと感動しました。
この始業式での出来事を、入学式の校歌斉唱につなげてほしいという話を翌日先生方にしました。ク
ラス担任を中心に、先生方の自分の思いと言葉で、生徒たちに「校歌を歌う」ことを伝えてくれました。
しかし、残念ながら入学式の校歌斉唱は、2年生・3年生の席から私たちの席が離れていることや、吹
奏楽部の演奏がしっかりできていて大きかったこともあり、生徒の歌声は聞き取れずに、隣で歌ってい
た教頭先生の歌声しか聞き取れませんでした。
式が終わって進行役の中村先生が、「校歌をしっかり歌えましたか?自分も歌っていたので、隣の先
生の声もあり、よく聞こえませんでした。近くにいらした大塚先生どうでしたか?」と聞かれたところ、
大塚先生が「よかったですよ!」と答えてくれました。そうしたら、一部の生徒から拍手が起こり、全
体に波及して大きな拍手になりました。新入生と保護者の方は退場された後でしたので、この場には残
念ながら不在でしたが、
“チーム松農”としての一体感を感じることができました。中村先生は、
「これ
を我が校の新しい学校文化にしていきましょう。
」としめくくりました。
本当に素晴らしい生徒たちだとこの日も感動しました。
平成28年度がスタートして2日が経ちました。入学式で名前を呼ばれた新入生の返事も大きく、意
欲と元気を感じることができました。いいスタートが切れそうです。
始業式の校長訓話で、生徒をステ
ージにあげることは、事前に教頭に
だけは伝えていました。
そこで教頭先生は生徒から希望
が出なかったときのことを考えて、
若手教員を中心にステージに上が
るように伝えてくれていました。
この話は、始業式後に聞きました
が、このような配慮に感謝するとと
もに、当日この“保険”が不発に終
わったことに今年度の希望を感じ
ました。