2016年3月8日 カナダの金融市場動向 Weekly Report 【2016年2月27日~2016年3月4日の推移】 【1】為替動向 【カナダ・ドル 為替推移】 (2016年2月5日~2016年3月4日) 先週のカナダ・ドル円相場は上昇しました。先週は原 油価格や株式市場が反発したことで、市場のリスク回避 的な姿勢が後退し、カナダ・ドル円相場は上昇しました。 中国が景気刺激的な財政政策を打ち出すとの期待に 加え、カナダのGDP(国内総生産)が発表され市場予 想を上回る堅調な結果となったことも、カナダ・ドルの上 昇をサポートしました。 カナダでは今週、政策金利や失業率の発表が予定さ れていますが、市場では欧州で開催されるECB(欧州 中央銀行)理事会に注目が集まっています。市場予想 を上回る内容の追加緩和策が発表されることになれば、 リスク回避的な姿勢がさらに後退し、円安カナダ・ドル高 の進行が見込まれます。 (円/カナダ・ドル) (カナダ・ドル/米ドル) 95 1.25 円/カナダ・ドル(左軸) 1.33 カナダ・ドル/米ドル(右軸、上下反転) 90 1.30 85 カナダ・ ドル 高 1.35 80 1.40 85.42 安 75 1.45 2/5 2/12 2/19 2/26 3/4 ※四捨五入の関係で数値とグラフの目盛りが一致しない場合があります。 【2】金利動向 先週のカナダ5年国債利回りは上昇しました。先週は 株式や原油などのリスク資産の上昇に加え、カナダの GDPや米国で発表された雇用統計などの指標が堅調 な結果となったことが金利上昇要因となりました。米国 の景況感指数が前月から改善したことで北米景気に対 する懸念が和らぎ、いったんは後退した米国の利上げ を織り込む動きが再度進行し、カナダの金利も上昇しま した。 今週は、引き続きリスク資産の動向に左右される展開 を想定します。また、先進国では各国中央銀行による 政策金利決定会合が連続します(カナダ:3月9日、欧 州:同10日、日本:同14-15日、米国:同15-16日、英 国:同17日(すべて現地時間))。カナダについては、据 え置きが予想されています。注目は欧州のECB理事会 で、市場予想を上回る内容の追加緩和策が発表され欧 州債の金利が低下するような展開になれば、カナダの 金利もそれに連れて低下するとみています。 【カナダ 金利推移】 (2016年2月5日~2016年3月4日) (%) 1.2 カナダ5年国債 1.0 0.8 0.69 0.6 0.4 2/5 2/12 2/19 2/26 3/4 【3】主要経済指標 発表日 発表頻度 期間 指標名 データ (参考)前回 3/1 3/4 3/8 3/9 3/11 四半期毎 毎月 毎月 毎月 2015年10-12月期 2016年1月 2016年2月 2016年2月 GDP(前期比、年率) 貿易収支(実額) 住宅着工件数(年率、件数) 政策金利 雇用者数(前月差) 0.8% -6.6億カナダ・ドル - 2.4% -6.3億カナダ・ドル 165.9千件 0.50% -5.7千人 (出所)Bloomberg等より大和投資信託作成 当資料のお取り扱いにおけるご注意 ■当資料は、ファンドの状況や関連する情報等をお知らせするために大和投資信託により作成されたものであり、勧誘を目的としたものではありません。■当資料は、 各種の信頼できると考えられる情報源から作成していますが、その正確性・完全性が保証されているものではありません。■当資料の中で記載されている内容、数値、 図表、意見等は当資料作成時点のものであり、将来の成果を示唆・保証するものではなく、また今後予告なく変更されることがあります。■当資料中における運用実績 等は、過去の実績および結果を示したものであり、将来の成果を示唆・保証するものではありません。 販売会社等についてのお問い合わせ⇒大和投資信託フリーダイヤル0120-106212(営業日の9:00~17:00) HP http://www.daiwa-am.co.jp/ 1/1
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