2016年3月31日 Vol.86 金利 マイナス金利でどうなる? 今年1月29日に日銀がマイナス金利導入を発表して以降、日本国債は短期国 債から長期国債に至るまで利回りが低下しました。2月9日には、10年国債の利 回りがマイナス(-0.025%)を記録し、2月22日以降はマイナス圏で推移していま す。そのような環境の中、債券に投資をするべきか、それとも控えるべきかといっ たお問い合わせがあります。 そこで今回は、株式やREITの「金利」と「利回り」に注目してみたいと思います。 相対的に魅力が増しつつある株式や REITの「利回り」にも注目してみよう。 □当資料は、日興アセットマネジメントが投資信託の仕組みについてお伝えすることなどを目的として作成した資料であり、特定ファンドの勧誘資料ではありません。 また、当資料に掲載する内容は、弊社ファンドの運用に何等影響を与えるものではありません。なお、掲載されている見解は当資料作成時点のものであり、将来の 市場環境の変動等を保証するものではありません。□投資信託は、値動きのある資産(外貨建資産には為替変動リスクもあります。)を投資対象としているため、基 準価額は変動します。したがって、元金を割り込むことがあります。投資信託の申込み・保有・換金時には、費用をご負担いただく場合があります。詳しくは、投資信 託説明書(交付目論見書)をご覧ください。 1/2 債券投資の収益は、債券価格の上昇(キャピタル収益)と利子(インカム収益)です。 そして利回りとは、投資元本に対する利子も含めた収益の割合で、債券投資の重要 なモノサシです。債券価格は、金利と逆の関係性を持っており、利回りが上昇すれば 価格は下落、利回りが下落すれば価格は上昇します。直近の日本国債の利回り低 下によって債券価格が上昇したことは、日本国債に投資するファンドの基準価額上 昇の要因となりました。もし利回りが低下し続ければ価格上昇が期待できますが、投 資を長期で考えた場合、利回りの低下は不利になる可能性があります。なぜなら、 利回りの低下はインカム収益の低下につながり、長期投資の魅力であるインカム収 益の積み上げ効果が低下するからです。 日本国債の中でより高いインカム収益の積み上げ効果を狙うのであれば、クーポン が比較的高い20年物を中心とした超長期国債が選択肢としてあげられます。また、 同じ債券でも、国債よりは社債、そして、海外には先進国から新興国まで日本よりも 利回りの高い国が多く存在しますので、これらにも目を向けてみてはいかがでしょうか。 ここで、債券のみならず、株式やREITにも着目してみましょう。日本企業は、手元の 余剰資金の活用手段として株主還元の姿勢を強めており、その1つとして配当があげ られます。上場企業の2015年度の配当金の総額は、3年連続過去最高を更新する 見通しです。 またREITは、投資家からの出資に加え、金融機関からの融資で不動産を購入・保 有しています。金利の低下は支払い利子の減少となるため、業績への好材料の1つ としてREITの分配金の増加への期待につながります。 価格変動や、投資対象が海外資産であれば為替変動といったリスクにも注意が必 要ですが、利回りの面で、債券に対して相対的に魅力が増していると考えられる株式 や、REITへの資産分散も検討してみてはいかがでしょうか。 □当資料は、日興アセットマネジメントが投資信託の仕組みについてお伝えすることなどを目的として作成した資料であり、特定ファンドの勧誘資料ではありません。 また、当資料に掲載する内容は、弊社ファンドの運用に何等影響を与えるものではありません。なお、掲載されている見解は当資料作成時点のものであり、将来の 市場環境の変動等を保証するものではありません。□投資信託は、値動きのある資産(外貨建資産には為替変動リスクもあります。)を投資対象としているため、基 準価額は変動します。したがって、元金を割り込むことがあります。投資信託の申込み・保有・換金時には、費用をご負担いただく場合があります。詳しくは、投資信 託説明書(交付目論見書)をご覧ください。 2/2
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