3 青梅∼織物の里めぐり∼事業 企画提案者 :(一社)青梅市観光協会・青梅商工会議所 自 治 体 : 青梅市 事業実施者 :(株)プランニングネットワーク 対象地域 : 青梅市中心市街地 現状・課題 成 果 青梅市は、江戸時代の初期から織物産業が盛んで、「青梅縞」「青梅夜具地」といった青梅独特の織物 ❶各織物関連資源をつなげるストーリーづくりとその効果の検証 が生産されていた。高度成長期以降、織物産業は衰退していったが、市内には、青梅織物工業協同組合 「おうめ織めぐり」というテーマ設定のもと、各体験を有機的につなぎ合わせたことで、 織物のまち と の歴史的建造物をはじめとした、青梅織物の歴史を現代に伝える質の高い資源が存在する。また、徐々に しての情報発信力の強化と観光資源としての魅力向上を図ることができた。 新しいテキスタイルデザイナーも活躍し始めている。 そこで、市内に存在する「織物」を切り口とした地域資源を活用した織物体験プログラムの企画・開発を ❷織物をテーマとした地域イベントとツアーの連携による相乗効果・波及効果 行うとともにモニターツアーを実施し、今後の継続展開に向けての課題と展望を明らかとする。 モニターツアーのインスタレーション展示・テキスタイルワークショップと連動する形で、地元のまちづ くり組織が主体となったイベントも開催。その相乗効果から、まちづくりへの参加の輪に広がりが見られた。 実施内容 ❸織物のまちとしての情報発信・イメージ形成 ❶織物関連資源の整理 「織物のまち」としての低い認知度(WEB アンケート:約3/4の人が「知らなかった」と回答)。 ○青梅織物工業協同組合リノベーション建築群 ○藍染工房壺草苑 ○ホットマン株式会社工場 →モニターツアーの告知を通じテレビやラジオ、新聞等の各種メディアに取り上げられるとともに、 SNS を活用し青梅織物の歴史や資源、織物のまちとしてのイメージを広く発信。 ❷モニターツアーの実施 【プレモニターツアー】 ❹「おうめ織めぐり」ツアーの訴求力・魅力の高さの確認・実証 着地型旅行商品としての効果的な組み立て方、効果的な情報発信の方法など、今後の取組み展開に モニターツアー応募倍率約 6.5 倍という高い訴求力。またモニターアンケートでは、無回答を除く全ての あたっての有益なアドバイスを得ることを目的とし、旅行会社の商品造成担当者や旅雑誌の編集者等 人が「非常に良かった」 「良かった」と回答。 にモニターとしての参加を依頼。 →青梅の織物関連資源を活かしたツアーの魅力の高さを実証。 →本事業の継続に向け、地域の自信や今後の展開への意欲につながる。 【本モニターツアー】 「おうめ織めぐり」ツアー全体の満足度 ○織物体験プログラム 非常に 良かった ・まち並みガイドツアー ・江戸∼現代の青梅テキスタイルインスタレーション見学 良かった 全体の満足度 (%)0 あまり 良くなかつた 51.9 &クラフトワークショップ体験 ・天然藍染め体験とお買い物(藍染工房壺草苑) どちらとも いえない 10 20 まったく 良くなかった 無回答 41.8 30 40 50 60 70 6.3 80 90 100 ・シェニール織工場&タオル工場見学とお買い物 (ホットマン株式会社) 課 題 ・継続的な実施に向けての実施体制・受け入れ体制づくり ・「おうめ織めぐり」のプログラムの更なる魅力づくり ・ニーズと採算性を考慮したツアー料金とターゲットの設 今後の展開 ・「おうめ織めぐり」の受け入れ窓口の一元化【(一社)青梅市観光協会】 ・受け入れ体制が整っていないテキスタイルワークショップの受け入れ窓口と体制づくり ・テーマ型ツアー素材としての旅行会社や鉄道会社等への売り込みとツアー造成 ・織物のまちとしてのイメージ形成・強化のための「おうめ織めぐり」イベントの継続開催 ・青梅織物協同組合をまち歩き拠点、青梅織物の情報発信拠点として活用 28 29
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