茨城県子どもの貧困対策に関する計画概要 計 画 の 位 置 づ け ○「子どもの貧困対策の推進に関する法律(平成 25 年法律第 64 号)」第9条第1項に定める「都道府県計画」と して策定 計 ○子どもの将来が生まれ育った環境に左右されることのないよう,貧困の状況にある子どもが健やかに育成され る環境を整備する。 ○子どもの貧困問題は,複数の要因が絡み合って発生するものであるため,各種施策を子どもの貧困対策に着目 した上で,総合的に推進する(教育支援,生活支援,就労支援,経済的支援)。 画 の 基本方針 現 状 と 課 題 ○平成 24 年の日本における子どもの貧困率は 16.3%となっており,先進諸国の中でも,子どもの貧困の状況が 深刻なものとなっている(平成 22 年調査において OECD 加盟国 34 か国中 25 位)。 ○本県の生活保護世帯や児童養護施設等の子どもの高等学校等進学率等は,本県全体に比べると低い状況にあり, 生まれ育った環境による親から子どもへの貧困の連鎖がみられる。 ○生活保護世帯,ひとり親世帯のどちらも増加傾向にある。また,平均就労収入が低い傾向にあるため,各種施 策により支援していく必要がある。 重 点 的 に 取 り 組 む 項 目 項 目 施 教 育 支 援 生 活 支 援 就 労 支 援 経 済 的 支 援 施策推進体制 調 査 研 究 等 策 主 な 事 業 ・生活困窮者自立支援法に基づく生活困窮世帯の子どもに対する学習支援事業 ○生活困窮世帯等への学習 ・ひと・ひとり親家庭児童の生活・学習支援モデル事業(H28 新規/国補) 支援 ・児童養護施設等措置児童への学習支援(県単・国補) 等 ・学びの広場サポートプラン事業(県単) ○学校教育による総合的な ・スクールソーシャルワーカー,スクールカウンセラーの配置・派遣 教育支援 ・地域未来塾を活用した学習支援 等 ・高等学校等就学支援金の支給 ・無利子奨学金の支給(県単・国補) ○就学支援の充実 ・生活保護世帯の子どもの高等学校進学に係る入学料等の支給 ・生活保護制度に基づく教育扶助の支給 等 ○多様な教育機会の確保 ・国際ふれあい教育推進事業 ・生活困窮者自立支援法に基づく自立相談支援事業 ・家庭生活支援員の派遣(母子家庭等日常生活支援事業) ・保育サービスの充実,多子世帯保育料軽減事業(H28 拡充/県単), ○保護者への生活支援 幼稚園就園奨励費補助 ・放課後児童クラブ及び放課後子供教室の整備 ・妊娠期からの支援・相談体制の強化,保健指導の充実 ・生活困窮者自立支援法に基づく住居確保給付金 等 ・児童養護施設等入所児童へ身元保証人事業の活用 ○子どもへの生活支援 ・児童養護施設退所者等自立支援資金の貸付(H28 新規/国補) 等 ・里親支援専門相談員の配置 ・母子・父子自立支援員の活用 ○生活支援体制の整備・充実 ・生活困窮者自立相談支援事業に基づく相談員等の質の確保 ・自立相談支援機関の活用によるネットワーク構築 等 ・いばらき就職支援センター事業 ・就労活動促進費の支給 ○保護者の就労機会の確保 ・就労自立給付金の支給 ・母子家庭等就業・自立支援センター事業 等 ・高等職業訓練促進給付金等事業 ○保護者の就労のための学 ・ひとり親家庭高等職業訓練促進資金の貸付(H28 新規/国補) び直しに関する支援 ・生活保護世帯の親が高等学校等に就学する場合の費用の支給 ・ひとり親家庭向け高等学校卒業程度認定試験合格支援事業(H28 新規/国補)等 ・大卒等就職面接会開催事業 ○子どもへの就労支援 ・県立高等学校就職支援キャラバン隊 ・キャリア・サポートプラン 等 ・児童扶養手当の支給 ○児童扶養手当の支給 ○福祉資金貸付金の貸付 ・母子父子寡婦福祉資金の貸付 ○医療費の助成 ・医療福祉制度(マル福制度),小児慢性特定疾病医療費の助成(県単・国補) ○養育費相談員による支援 ・養育費相談員の配置 ○県関係課,市町村,関係団体等との連携・協働によ る対応 ○効果的な施策の実施のための調査等 ○施策の実施状況,効果等の定期的な点検・評価 計 画 期 間 ○平成 28 年度から 平成 32 年度まで(5年間)
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