キャストフレームデンチャー特論

キャストフレームデンチャー特論
担当教員:金井孝行 臨床教授、伊藤圭一 助教
授業時間数: 30 時間
領域
関連性
関心・意欲
◎
態度
◎
知識・理解
◎
思考・判断・表現
◎
技能
◎
授業科目概要
誰にでも簡単にわかる・できるキャストフレームを学ぶ。フレームデンチャーを作る意味と、患
者に使ってもらう意味を理解し、口腔内に調和(Harmony of the Oral Cavity)した設計から研磨、
完成までを学ぶ。
学習目標(一般目標)
フレームデンチャーを目標とするすべての歯科技工士に対し、口腔内のポイントとフレームデ
ンチャーを作る上でのスタンダードを理解してもらう。
学習目標(到達目標)
・確実に患者に使ってもらえる、痛み無く、違和感の無いフレームデンチャーの設計を説明でき
る。
・患者個々の口腔内を理解して、ワックスアップから研磨までの、フレームデンチャーの作り方を
理解し、より良い義歯を製作できる。
成績評価方法
実習評価(70%)レポート評価(30%)
成績評価基準
提出課題、チェックポイントの加算点数とキャストフレームの最終の仕上りで評価する。最後に
レポートを評価する。
学修成果
◎理想的な達成レベル(秀・優レベル)【思考・判断・技能・表現】
①確実に患者に使ってもらえる、痛み無く、違和感の無いフレームデンチャーの設計がわかる。
②患者個々の口腔内を理解して、ワックスアップから研磨までの、キャストフレームデンチャー
の作り方を理解し、より良い義歯を製作できる。
◎標準的な達成レベル(良・可レベル)【知識・理解】
①キャストフレームデンチャーを作る意味と、患者に使ってもらう意味を理解できる。
②口腔内のポイントとキャストフレームデンチャーを作る上でのスタンダードがわかる。
予習
参考図書からキャストフレームデンチャーについて基礎知識を得ておくこと。
復習
実習課題を自主的に再度取り組み、製作方法の理解を深め、完成度を上げること。
指定教科書
教科書は特に使用しない。
参考図書等
T・K・M・キャストデンチャーのすべて 川島 哲 著 (医歯薬出版社)
QDT 2011 年 2 月号 解剖学的特徴を知って「患者に愛されるパーシャルデンチャー」を製作す
る
使ってもらえる義歯(パーシャルデンチャー)
口腔内の調和(Harmony of the Oral Cavity)
授業計画
第 1 回(7/9)
第 2~3 回(7/9)
第 4 回(7/9)
第 5 回(7/9)
(実務家教員による座学)1 時間
オリエンテーション
スライドを使っての講義、スケジュール説明とキャストフレームの設計から
研磨までの流れを説明し、理解
(実務家教員による実習)1 時間×2 回
上顎:フルプレート、下顎:フレームデンチャ-の模型を使用
(実務家教員による実習)1 時間×1 回
デザインと構造設計
デザイン:生体に調和したデザインをスライドで説明
構造設計:デジタル化したクラスプ・メジャーコネクターなどを復習
デモ・実習、サベヤーを使い設計
(実務家教員による実習)1 時間×1 回
第 6 回(7/9)
第 7~8 回(7/9)
第 9~16 回(7/10)
第 17~20 回(8/6)
第 21~22 回(8/6)
第 23~24 回(8/6)
第 25~26 回(8/7)
第 27 回(8/7)
第 28 回(8/7)
第 29 回(8/7)
第 30 回(8/7)
要件授業時間数
16/30
リリーフ
無駄な事をしないリリーフのデモ・実習(適合を左右するポイント)
(実務家教員による実習)1 時間×1 回
複印象
シリコンを使いケースに対応したシリコンフラスコの扱い方の説明とデモ・
実習
膨張のコントロール、混水比の説明
(実務家教員による実習)1 時間×2 回
ワックスアップ
耐火模型の処理と十分な強度と違和感のないキャストフレームのワック
スアップの説明とデモ・実習
(実習)1 時間×8 回
自学自習(ワックスアップの宿題 完成か完成間近まで
(実習)1 時間×6 回
自学自習(ワックスアップの宿題 完成か完成間近まで
(実務家・双方向)1 時間×2 回
前回の復習とディスカッション
(実務家教員による実習)1 時間×2 回
ワックスアップ
前回のワックスアップのチェック(採点対象)二次埋没の説明と準備、スプ
ーリングのデモ
(実務家教員による実習)1 時間×2 回
二次埋没の準備
スプーリングと二次埋没の説明とデモ
(実務家教員による実習)1 時間×1 回
二次埋没
リン酸塩系ヒートショック埋没材を使用し短時間の乾燥で約 90 分で鋳造
(乾燥温度と混水比・練和時間の説明)
(実務家教員による実習)1 時間×1 回
鋳造
係留ができるのでオーバーヒートが無くタイミングが確実に確認できストレ
スを感じない真空加圧鋳造
金属について説明(時間があれば純チタンの必要性と新システムの紹
介)
(実務家教員による実習)1 時間×1 回
掘り出し・研磨
サンドブラスターを使用し埋没材を落とし高速レース、電解研磨を使用し
ないでハンドピースでの
らくらく研磨とポイント類の使用手順の説明とデモ・実習
(実務家教員による実習・双方向)1 時間×2 回
キャストフレームの完成
完成と適合のチェック(採点対象)、キャストフレームに関するディスカッシ
ョン