由布市第 2 次総合計画策定 第 2 回プロジェクト会議 日時:平成 26 年 8 月 22 日 議事要旨 15 時~17 時 場所:庄内庁舎 2 階 健康増進室 参加者:プロジェクトメンバー 16名(欠席6名) 事務局 総合政策課職員 九州大学(高尾先生・永村助教・仲野) 4グループに分かれて開始 ①地域・自治・行政グループ ②医療・健康・教育・子育てワーキング ③産業振興・交流推進グループ ④社会基盤整備グループ 1、開会あいさつ 衛藤課長補佐より 2、総合計画策定方針等の説明 古長主幹より 3、グループワーク ・前回の補足作業 ・現総合計画に対する評価の作業 4、各グループからの発表 (次ページ以降参照) 5、各グループでの振り返り 6、トータルコーディネータからのコメント(まとめ参照) 7、事務連絡 8、閉 会 溝口課長よりあいさつ 凡 例 継承すべき点(黄色の付箋) 改善すべき点(赤色の付箋) 改善の方向性(青色の付箋) ①地域・自治・行政 メンバー;庄野泰之、大久保誠、古長寛幸、 (仲野) ① 継承すべき点 現在の総合計画は,そこまで右肩上がりの計画ではなく,むしろ右肩下がりの状況を見 越した計画になっているのではないか.継承すべき点は,施設の大綱の「市民とともに つくる誇れるまちづくり」という部分が挙がった.地域自治(コミュニティ)の維持と して,協働のまちづくりや,効率的な行政運営に関する部分は,継承すべき点である. また基本構想は永年のテーマであるので,継承していくべきである.基本的には,今の 計画をそのまま計画していくのが良いという意見になった.現在の総合計画に,+アル ファとして,必要な部分付け加えていくことにより,さらによい計画になると思う. ② 改善すべき点,改善の方向性 改善すべき点として,市民が計画策定により多くの機会で参加していくことにより,よ い計画ができると考える.現在の総合計画はあまり市民が参加せずに作ったと思われる. 合併前の庄内町は,総合計画を作る際,多くの市民が参加し,ワークショップを数多く 実施して計画策定をした記憶がある.現在の総合計画を作るときは,そのようなことを していなかったので,市民の意見があまり反映されていないものになっているのかもし れない.そのため,市民の関心も低く,満足度調査をしても,総合計画の内容を市民が あまり把握していなかったり,市民の満足度と総合計画の内容が乖離しているという状 況である.そのため,市民が積極的に計画策定に参加できるような仕組み,住民側から 参加したくなるような仕掛けを作っていくのが良いのではないかと考える. ③ まとめ 本グループとして,今回の総合計画におけるキーワードとしては「住民参加の総合計画」 を実施したい. 付箋の記載内容(地域・自治・行政) Ⅰ.継承すべき点 地域・自治・行政⇒誇れるまちづくり⇒今の総合計画を継承 決して右肩上がりの計画ではない 基本的構想は永年のテーマであるので、継承していくべき 地域自治(コミュニティ)の維持 住民参画は積極的に!! Ⅱ.改善すべき点 住民が自ら参画するという意識が低い 住民が参画するという意識作り 住民が高い関心を持っていない 計画策定に多くの住民が関わったほうがよい 市民の満足度と総合計画の内容に乖離がある 主語をはっきり(誰が○○するためにサポートするのか) 「市民主導」は、コミュニティを推進しているので、進んではいるが、まだ昔ながら の「行政主導」の部分が多い 住民主導型(行政はあくまでサポート) 計画が根拠のためだけの存在 Ⅲ.改善の方向性 計画づくりに市民が積極的に参画できるような仕組みづくり 住民側から参画したくなるようなしかけ 行政と住民の間のような場づくり(市民への窓口) 住民を育てる(自分たちの地域を自分たちで運営) 自治意識の醸成 地域・自治・行政ワーキング成果品写真 ②医療・健康・教育・子育てワーキング メンバー;在津典良、高田知英、八川薫、麻生美由希、柴田玲子、南岳嗣 ① 継承すべき点 現在の総合計画について,批判的な立場で検証をしたが、やはり総花的な計画になって いる.そのため,読み込んでいけばなんとなく全部にあてはまっていくような内容にな っており,批判,改選については特に意見は出なかった. その中でも継承していったほうがいいと出たものは以下について. (1) 「地域別計画」については,もっと内容を深めていった方がいい. (2) 「融和・協働・発展」というメインテーマ. そしてそれに伴った,基本理念と基本方針についても,新しい計画に継承すべき点とし て,意見が出た. ② 改善すべき点 基本理念の詳細の見直し,地域区分の見直しが挙がった. また基本理念の「融和」については,3地域の融和ということだが,10 年経ってこの 3 地域の融和はある程度実現されている. 地域区分については,現在の総合計画では挾間,庄内,湯布院という地域区分になって いるが,合併から 10 年経ち,旧町界も見直す必要もあるのではないか. 現在の総合計画の基本方針は 7 つのキーワードで成り立っているため,この 7 つのキー ワードを改善したほうがよいという意見が出た.具体的に言えば,「癒し」や「はぐく み」といった言葉が使われているが,非常に定義しづらい言葉であるため,より具体的 にイメージできる表現や内容に変更して,読みやすい総合計画にしたほうがよい.つま り, 「誰が実践するのか,行政がするのか,市民がするのか,行政がバックアップする のか?」などの役割を明確にし,その役割を具体的に表記できる計画にした方がよい. また,人口指標は現実的な人口を持って表示し,市民にあまり過大な期待を持たせない ほうがよい. ③ 改善の方向性 適正人口を把握し,人口規模に応じた計画づくりをする必要がある.そして人口の集積 をした方が良いのではという意見が出た.その部分に関しては,都市計画の見直し等に も関わってくるので,課の連携を深め,7 つのキーワードの所管課にかかわらず,相互 に意見交換することも必要である. 付箋の記載内容(医療・健康・教育) Ⅰ.継承すべき点 エリアプラン(地域別計画)を深めたい メインテーマ 基本理念p22 基本方針p24 Ⅱ.改善すべき点 基本理念p22 の詳細の見直し 地域区分の見直し 地域計画の地域整備計画の書き方の統一(例:湯布院は、「由布院、塚原は・・・」と なっている) 人口指標 7 つのキーワード 読みやすい総合計画 誰が実践?行政?市民? ↓ 明確に!! Ⅲ.改善の方向性 7 つのキーワードの明確化 課の連携 適正人口を把握 医療・健康/教育ワーキング 成果品写真 ③産業振興・交流推進 メンバー;小俣功、福山勇司、吉倉芳恵、新田祐介 ① 継承すべき点 7 つのキーワード, 分野別計画はとても分かりやすくてよいという意見になった. 今回, そもそも総合計画の策定は必須ではないが,総合計画を策定すること自体は継承してい かなくてはいけない.プロジェクト会議のように集まって議論していくことは今後も継 続していきたい. ② 改善すべき点 「融和」という言葉について改善すべき点と考える.現在の総合計画が,全体的に挾間, 庄内,湯布院の 3 町のバランスを考慮されすぎ,当たり障りのない内容の総合計画にな ってしまっている.地域別の計画があり,各地域でそれぞれ計画を立てているというこ と自体が問題であると考えた.合併後 10 年経つので,3 地域のそれぞれの特性を考え ずに,由布市としての特性一つを考えるほうがいいのではないか,という意見で盛り上 がった.ただ,本当の「融和と協働」に至っているのか不透明なため,継続もありでは ないかという意見もあった. ③ 改善の方向性 7 つのキーワードについては,具体的な目標の設定がないので,評価のしようがない. そのため,新しい総合計画では,評価ができるような具体的な総合計画を作っていかな ければならない.現在の総合計画では,人口指標として 37,000 人という数字が出てい るが,本当に 37,000 人を目指す,また,住みよさ日本一のまちを目指すのであれば, そのための具体的な施策を実施していかなければならない.総合計画の実行部分で,対 象となる人の目標や将来像を具体的に示すことも必要である. 地域毎の特性を考えずに由布市として1本で考えるという意見と,地域の特性を伸ばし ていく,尊重し,発展させるという反対の意見も出た. 付箋の記載内容(産業振興・交流推進) Ⅰ.継承すべき点 p24 7 つのキーワードはわかりやすくて良い(計画の位置づけ等) 分野別計画 本当の融和と協働まで至っているのか不透明なため継続もありでは? 必須ではない総合計画を今回策定すること 地域や産業の特性重視 ↓ 地域バランスへのこだわり 合併の寄せ集め感が強いところ そもそも「融和」で良いのか? 全体的に 3 町のバランスが考慮されている点 地域別計画があるところ 地域特性を伸ばしていく 地域の特性を尊重・発展させる 地域の特性を考えず由布市として一本で考える バランス重視によって本当の一体感の醸成が進まないため 評価のしようがない 誰に向けての計画なのかわかりにくい 目指す姿である「ゆふの森林構想」が周知されない点 具体的な方向性がない メインの施策や事業が何か分からないところ いろいろな言葉があって分かりづらい点(例:ゆふの森林構想?ゆふの森林づくり? 森林循環?) 市長の政策や公約もなかなか反映させていないため 将来人口(H27 で)37,000 人が埋もれているところ Ⅱ.改善の方向性 誰でも分かりやすい総合計画が大切なため 「住み良さ日本一」は評価しづらいので、人口増を目指す 由布市 4 万人プロジェクトのように人口数をメインにした目標やプランの方が分かり やすいため 財政状況や行革状況を考えるとメリハリ(メイン)が必要なため 対象となる人の目標や将来像をはっきりさせる 住民と行政の協働 産業振興・交流推進ワーキング 成果品写真 ④社会基盤整備 メンバー;畠中勇、佐藤圭次、佐藤洋造、(永村) ① 継承すべき点 7 つの計画については,市役所のやるべきことを網羅するためにも,そのまま継承して よい.さらに 7 つの計画について改善すべき点としては,具体性がないので,それぞれ の分野の中で,具体的に何を実行するのか,ということについては,各専門分野の部や 課で考えてもらい,計画を立てて実行すれば,向かっていく方向性も分かりやすいので はないか. また,環境を重視している点については継承していきたい. ② 基本理念について 基本理念は 3 つ必要なのか. 基本理念については, 「融和」という言葉は,もう削除してもよいのではないかという 意見が出た.今からは, 「協働」という言葉で進めた方がいいのではないか,今後「協 働」が要になってくるのではないかと考えた. 「発展」という言葉については,将来に対して,みんなが夢を持っているかどうか,と いう部分の表現になるので, 「先を見る」という意味で「未来」という言葉にしてはど うか.理由としては,まず 10 年後に現状維持ができるのかという疑問があり,そうい った現実も書くべきである.現実的な人口推計を行い,50 年後の人口減少を見越した うえでのインフラ整備に対する準備(選択と集中)をしていく必要がある. そのため,実際に現実を見たときには,「発展」という言葉よりは「未来」という言葉 に集約していく方がいいのではないか. 一言だけ,理念の言葉に「一歩前進」という言葉を入れたい.この言葉は市長もよく言 っている言葉である. 付箋の記載内容(社会基盤整備) Ⅰ.継承すべき点 【総合計画の中身】 環境を重視している点 【基本理念(キャッチフレーズ) 】 協働が要に 先を見る言葉“未来” 協働が要に ↓ 住民の満足度を上げるのは何か?を考える。インフラ整備?細やかな迅速な対応、相 談? 地域交通のあり方の議論 組織が多い。人は一緒。 ↓ 住民とのつながり 協働のあり方。負担を減らす。 具体性がない 毒にも薬にもならない 7 つの基本構想のそれぞれの中で、どの施策を優先的・重点的にするのかを明示すべき 基本理念は 3 ついるのか? “さらなる”融和・協働 発展⇒現状維持? 向こう 10 年も融和を掲げるのか? 現状維持も難しい時代であることは何らかの形で書くべき 市の力の源である人口推計のありかた 人口減少(50 年後)を見越したインフラ整備への布石、準備、限界集落、消滅集落。 選択と集中。 具体性を持たせる、盛り込む 分野間の優先順位ではなく各セクションでの優先順位は必要 理念・考え方⇒現状把握から。個別でなく考え方の問題点を。 計画・事業⇒各専門から。 定住人口を増やすまたは減らさない政策・・・を打ち出す(多面的に) 発展を一歩前進。 社会基盤整備ワーキング 成果品写真 ●まとめ(高尾先生より) 全体の共有認識として,総合計画策定の義務化はなくなったが,何のために作るのか,誰 のために必要なのかということは,簡単には答えが出ないが,今後議論していかなければ いけないことである. 次回の話だが,人口減少という時代で,自治体の規模が全体的に縮小していくことが現実 的に避けられないといった状況のなかで,総合計画をどう捉えるのかということについて も議論していかなければいけない. 必要な議論としては,まず一つは自治体経営の観点から,由布市はこうあるべきだという 議論,もう一つは市民にどういうニーズがあって,それを拾い集めて束ねたときに,市民 は行政に何をしてほしいのか,行政が何をしたら市民が満足できるのか,という議論. この二つの議論をうまく捉えながら,私たちはこういう方向に進むんだということの答え を出していくことが必要.そして答えを出すためのプロセスをどう作っていくのか,また 由布市の具体的な問題について,これからの施策・事業の中で,10 年~30 年をかけて市民 と行政の間に信頼関係や共通の認識をどうやって生み出していくのか,ということについ ても答えを出していくことは,重要なことである.その第一歩として,この総合計画に何 を書くのかについて,引き続き議論をしていかなければならない.その議論の場は,この プロジェクト会議だけでなく,他の委員会や市民の中でも議論していかなければならない.
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