10/27 学生番号: 氏 名: 建設施工と積算 小テスト 2015 年 10 月 27 日

建設施工と積算
小テスト
2015 年 10 月 27 日
コンクリートの振動締固めについて役割と方法を説明しなさい.
振動締固めの役割は,フレッシュコンクリートに振動を与えて液状化させ,鉄筋の周辺や型枠
の隅々までコンクリートを行き渡らせると同時に,コンクリート中の余分な気泡,巻込み空気(エ
ントラップトエア)を取り除き,密実なコンクリートを実現することである.コンクリートの耐
久性を確保するためにきわめて重要な作業である.
50cm以下
2層目
5~15秒程度
内部振動機
1層目
10cm程度
内部振動機を垂直に挿入し,ゆっくり引抜く.コンクリート中で振動機を横に移動させてはい
けない.引抜くときにも振動機を挿入した穴が残らないように注意しなければならない.
振動を与える時間は,短くても締固めが不充分となり,長過ぎても材料分離を起こすため,コ
ンクリートのコンシステンシーに合わせて 1 箇所当り 5~15 秒が適当とされている.コンクリー
ト表面の沈下が止まり,気泡とペーストが浮き出てくるのが目安である.
振動によりコンクリートが液状化する範囲は 20~30cm が限度である.したがって,内部振動
機を挿入する間隔は 50~60cm 以下を原則としている.
各層のコンクリートを一体化させるために内部振動機の先端を下層のコンクリートに 10cm 程
度挿入するのが良い.
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氏
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解答例はこちら http://www.civil.kyutech.ac.jp/pub/hibino/index.htm