たまちゃん先生 新年会での講演 ~勇者の石~

たまちゃん先生 新年会での講演 ~勇者の石~
2015年1月12日に出雲市ボランティアセンターで開催された新年会でたまちゃん先生がお話された中
から、特に心に残った内容をお友達のやたちゃんにテープ起こししてもらいました。
【質問】
婚活の進め方に困っています。
(誰が質問したか分かるじゃないですか、これ(会場笑)。)
地域に嫁いでほしいのですが、本人がその気にならない。
【答】
私は地域の専門家でもなんでもないので、おかしい話をしますよ。
皆さん、『観光』っていう言葉を知っていますよね。『観光』ってね、あれ、どこかおいしいものを食べに行く
じゃないですか。なんていうのかなあ、素敵な景色を見に行くんじゃないんですよ。『観光』ってね、『光』を
見に行くんです。だから、「光を観る」って書いて『観光』っていうんです。
何が光を放っているか知っていますか?おいしい食事でも、素敵な風景でも、何か立派な建物でも、なん
でもないんです。そこにいる『人』なんです。
『観光』ってね、そこにいる『人』に会いに行くんです。そうでしょ。「もう一回行きてえなあ」っていうところを
思い浮かべてみてくださいよ。「もう一回行きてえなあ」っていうときに、会いたい人がいるんです。あの人に
会いに行きたい。
人ってね、素敵な生き方をしていたら、背中が光るようになっているんですよ。そして、その光っている背
中に人は魅力を感じて集まってくるわけです。
なんでね、地域が元気になるたった一つの方法は、私たちが楽しそうに生きることです。私たちが幸せな
顔で生きることです。私たちが地域に感謝することなんです。それが遠回りのようでいて一番近い地域の輝
かせ方です。
町おこしってね、地域にいる人たちを起こすことですよ。地域の人たちに光ってもらうことですよ。それが
町おこしなんです。
おかしい話ですんでね、話千分の一くらいに聞いときゃいいんですよ。
【質問】
出雲西高で話をされたそうですが(明日するんです)(会場笑)、
生徒の反応はどうでしたか(会場笑)。
【答】
明日するんですけどね、だいたい反応はわかっています、はい。ヤンキーしか来ないんです、私の所に
は。ほんとですよ(笑)。なんでかっつったら、私がヤンキーだからです。不思議なもんですよね、私は落ち
こぼれだったんですわ。
でね、「よくお前が学校の先生になれたな」っちゅうね、同級生から。「それどころか、お前なんで教育委員
会、行ってんだよ」みたいな。「お前、宮崎の教育をめちゃめちゃにする気か」みたいな(会場笑)。でね、
「やっぱり首になった」みたいなね。「違うぞ、そこ、違うぞ」(会場笑)。
「俺、辞めたんだ、俺が辞めたんだ」みたいなね。私、落ちこぼれで、ほんとによかったと思いました。落ち
こぼれだったからね、落ちこぼれの気持ちがわかったんですよ。
学校の先生ってね、エリートなんですよ。私、学校現場を離れて民間にも勤めましたのでね、その時初め
て分かった。学校の先生たちね、スペシャルな人材ですよ。でもほんとにスペシャルな人材がいっぱいそ
ろっているからわからない、学校の中では。自分が普通だとしか思えない。それで悩んでいくんです。
ところが、私、民間に出てはっきりわかりました。とんでもねえ連中がそろっているって。とんでもねえ連中
だから、一人で何とかしようとするんですよ、力があるから。でもね、どうにも立ち行かなくなって、終わって
いくんですよ。真面目なんですね。私はちょっと他の先生と毛色が違っていましたんでね、ニオイでわかる
んですよ、やつらは。おかしいんです。まじめな奴らは様子見で伺っているんですよ。「なんか毛色の違う、
おかしいのが来た」みたいな。
でもね、金髪パツンパツンのやつらとかね、こんなうんこ座りしているやつらがね、私の所に笑顔でやって
来るんですよね。「何の紹介もしていないのに、どういうことだ」みたいな。「いや、なんか先生と気が合うよう
な気がするんですよね」みたいな(会場笑)。「もう、俺の目の前から消えてもらえないかな、お前はね」みた
いな(会場笑)。「誤解されるから、止めてもらえないかな」みたいな。
ほんとですよ。いまだにそれ、続いているんですよ。
私、いろんな学校に行くんですよ。で、いろんな学校で講演会をするでしょ。必ず最後来るの、ヤンキー
なんですよ。ほいでね、ヤンキーが「たまちゃん先生、よかった、話」とか言って。「そうか。お前もがんばれ
よ」って。「お前、期待の星やからな」って。
あのね、なんでヤンキーになったか、知っていますか?ま、皆さん、ヤンキーじゃないですよね。なんでヤ
ンキーになったか知っていますか。人よりたくさん苦労したんです、若いうちに。たくさんの不幸がいっぺん
にやってきたんです、若いうちに。そしてね、自分を守るために、突っ張って生きていかにゃあ、もう自分の
心が折れそうだったんですよ。だからね、ヤンキーになったんです。
私ね、いままで、家が満ち足りてて、充実していて、だれからも認められて褒められて、誰からも「ああ、あ
なた素敵」って言われている子がヤンキーになった例を見たことがない。どこかで苦しみや悩みを抱えてい
る、その苦しみや悩みに押しつぶされまいと必死になって突っ張っているんですよ。だから、「ツッパリ」って
いうんですよ。あれ、自分の心を必死に突っ張っているんですよ、折れそうになっているのを。
私ね、言うことは決まっているんですよね。「なんでそんなに人より早く苦労が来たか分かるか?」って。
「誰よりも早く輝いて、誰よりもたくさんの光を与えるためにやってんだ」って。「必ずお前とおんなじ苦しみを
背負ったやつが将来出てくるんだよ、目の前に」って。「その時に、たった一言言ってやれよ」って。『その気
持ちわかる』って。「そしたらね、どれだけの光になれるかね」って。
「お前がね、人よりも早く苦しみや悲しみに立ち向かうことになったっていうのは、選ばれてんだよ。世の中
にたくさんの社長さんがおるやろ。でも、その社長さん、よく見てみろや。『若い頃やんちゃしてました』って
いう人が結構多いぞ。大人はね言葉を選ぶからね、『やんちゃしてました』って言うけどね、あれ、ヤンキー
ですよ、はっきり言いますけどね。」って(会場笑)。「あれ、ヤンキーですわ。なんでヤンキーが社長になっ
たかわかるか?」って。「いや、なんかみんなを無理やり連れてきたんじゃないですか」って(会場笑)。「そ
んなわけないだろ」って。
「なんでヤンキーが成功するか知ってるか?人よりも早く苦しみを味わって、人よりも早く優しくなれたんだ
よ。人よりも早くあったかくなれたんだよ。だから、人が魅力を感じてついてきたんだよ」って。
「人よりも早く苦しみや悩みやつらさを経験すると、それだけ早くあったかい人間になれるんだよ。でもな、
誰でもかれでも若いうちにつらさや苦しみがやってきたら、心が持たないやつがほとんどだよ。でもお前、
突っ張って持ってんじゃないかよ。選ばれてんだよ。」って。
「世の中にはいろんな思いを抱えている人たちがいる。その中には、生まれながらに障がいをもって生ま
れてきた人たちもいっぱいいる。だけどね、障がい者っていうと何か「かわいそう」って思ってしまうだろ。で
も、お前、英語で障がい者ってなんていうか知っているか?」って。「英語で障がい者って、何ていうんです
か?」、「チャレンジャーって言うんだぞ」。
英語で障がい者を『チャレンジド』っていうんですよ。つまり、『挑戦する人』です。自分の人生をかけて挑
戦する人、それをチャレンジャーって言いますよね。そのチャレンジャーがね、日本でいう障がい者だった
んですよ。昔はね、障がいを持った人は神様の使いだと思われていたんです。だから、あがめられていまし
た。昔の日本だってそうですよ。昔の世界中でそうなんですよ。それがいつのまにやらね、おかしなふうに
なっていった。それ、ここ最近ですからね。ずっと、神様の生まれ変わりやって思われていたんです。
ネイティブアメリカンの言葉に『勇者の石』っていう言葉があります。
人は生まれながらにして石を背負ってやってくるんです。一番軽いのは、子亀くらいの石ですわ。子亀く
らいの石を背負ってやって来た人は、この世で俗にいう成功者です。たくさんお金を稼いで、だれからも褒
められて認められて、幸せな人生を送っている。それはね、ネイティブアメリカンの世界では、子亀くらいの
石しか背負っていないと思われている。
ところが、野生の猫くらいのを背負っている人もいる、もっと大きな石を背負っている人たちもいる。
でも、最後に『勇者の石』っていうのがあるんですね。これはね、バッファローくらいの大きさの石なんです。
その『勇者の石』をもって生まれた人たちが、障がい者や、不治の病と闘っている人や、そういう人たちが
『勇者の石』っていうのを背負ってくるんだって。それが、自分たちの世界で一番偉い人たちなんだって。
だから、ネイティブアメリカンの世界では障害をもって生まれてきた人たちは神様なんですよね。
もう、この世で一番最高の修業をしにやってきた。
でもね、そんな話って、子どもたちは知らないんですよね。苦しみや悲しみは何で自分の所にやってくる
んだろうって思っている。なんで自分ばっかり不幸なんだろうと思っている。
「誰よりも早くあったかくなれるために、自分を選んでやってきているんだよ。自分はね、自分の人生から
それは自信を持って言えるよ」って。
「俺、見てみろよ。俺、ヤンキーから先生になったぞ」って。「ヤンキーでも先生になって、たくさんの子ども
たちが『小玉先生、大好き!』って言ってくれてるだろ。それは俺がたくさんの苦しみや悲しみを、人よりも
先に味わってきたからだよ。自分は、そんな人生でよかったって思ってる」っていう話をすると、子どもたち
が初めて希望の光を見るわけです。自分の人生、これから『希望』っていう二文字がやってくるかもしれない
なって思うわけです。
大人の仕事って、そうでしょ。「未来は明るいよ」って伝えることでしょ。それが、親や教師の役割でしょ。世
界中の全員が「お前には無理!」って言われたとしてもね、「お前ならできる!」って言ってあげることができ
るのが、親と教員でしょ。
「お前ならできる!」っていう言葉に、理由なんか何一ついらないじゃないですか。自分が信じるのに、理由
なんて何一ついらないじゃないですか。
だからね、皆さんがこの地域を活性化したい、あるいは盛り上げていきたいって思うんだったら、どうぞ皆
さんの周りの若い世代に、『お前ならやれるよ』って言ってあげてください。そして、『俺はやるよ』って言った
ときに、風になってあげてください。「俺、協力するから、言ってくれよ。」って一声かけてあげてください。社
会に影響をお持ちの皆さんだったら、ものすごい風になれますよ。どれだけの力になれますかね、若い人
たちの。たぶん、そういう人たちしか集まっていないと思いますよ。
(許可なくこの資料を勝手にコピーしていただくと、世の中に笑顔と感動と幸せをドンドン増やすことにつ
ながりますので、遠慮なくお願いしますね) たまちゃんより
この内容を基に、たまちゃん先生の”ココロが元気になる小冊子シリーズ” ミニ版 №2 を作成
します。1冊50円(100冊以上40円)で注文をお受けします。なお、100冊の先行予約をされた方
には、たまちゃん先生の下記の講演 CD をプレゼントします。
①6月20日 たまちゃん合宿 in 出雲 講演タイトル 「見えない道を踏み出す勇気が いつか希望の光になるから」
②6月22日 たまちゃんと語る会 講演タイトル 「自分の可能性を舐めちゃいけませんよ」
③1月12日 たまちゃんを囲んだ新年会での講演(この内容の基になっている CD)
お問合せは たまちゃんファミリー島根支部 大島健作(健ちゃん) までお願いします。
〒699-1221 島根県雲南市大東町飯田 92-10
電話 0854-43-2011 FAX 0854-43-2059 携帯 090-8996-0850
e-mail [email protected] URL http://www.oshimakenzaiten.co.jp たまちゃん先生の”ココロが元気になる小冊子シリーズ” ミニ版 №2 の申込
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