がん哲学外来研修センター ニュースレター No47

がん哲学外来研修センター ニュースレター No.47 発行:NPO 健康工房 SAKU(2015.1.14)
これからの“がん医療”を考えるための
公開シンポジウム
吉田 道雄
テーマ「患者が知りたい最先端医療
患者が求める物語と対話の医療」
2014/12/23
東大病院 中央診療棟
7 階大会議室
2014 年 12 月 23 日(火・祝)に東京大学医学部附属
病院にて開催された今回の市民公開シンポジウムは、
年の瀬にも関わらず 100 名余の参加があり盛況裏に終
了出来た。今回の共同企画・提案者だった山下ちづる
さんの 10 月 15 日の急逝による戸惑いもあったが、来
場者へのアンケート結果では参加者の 9 割が「大変良
かった」
「感銘を受けた」と回答され、満足度の高いイ
ベントとなり山下さんにも納得して頂けたと思う。第 1
部は「がん免疫治療新時代」
「スーパーマイクロサージ
ャリー」といった最先端医療についてその分野で日本
を代表する東大病院の免疫細胞治療学・垣見和宏特任
教授、形成・美容外科の光嶋勲教授お二人の先生に最
新情報についてお話し頂き、第 2 部では「患者に寄り
添う医療」をテーマに、三井記念病院・高本眞一院長、
順天堂大学医学部・樋野先生、聖マリアンナ大学・ブ
レスト&イメージング先端医療センターの福田護院長
に話して頂いた。第 3 部パネルディスカッションでは、
佐藤(佐久間)りか・健康と病の語りディペックス・ジ
ャパン事務局長のコーディネートにより、医師と患者
金沢がん哲学外来
~これまでの歩み~
金沢がん哲学外来 事務局
長谷部
孝美
金沢がん哲学外来が産声をあげたのは、平成 24 年 2
月の北陸の冬には珍しく青く晴れわたった日でした。
金沢での講演会に樋野先生をお招きした後の食事会の
席から始まったように思います。その席で樋野先生が
「金沢は城下町で各病院の先生方のつながりもしっか
りしている。だからやりたいと願う先生方が集い行っ
てみてはどうか。金沢スタイルだよ」との声の元にそ
のような思いを持つスタッフが集い、4月には記念す
べき第1回の「金沢がん哲学外来」が金沢赤十字病院
のコミュニケーション、対話の医療の実現をテーマと
の地にて開催される運びとなりました。スタッフはが
して、先生方の忌憚ないトークに参加者は熱心に耳を
んサバイバーの方、ご遺族、一般の方、大学や医療職
傾けていた。終了後には、ご講演いただいた先生方を
の教員、医師、看護師等から構成され、月に一度の定
囲んでの懇親会が開かれ患者さんやご家族らと笑顔の
例会を持ち、様々に意見を交換しながらこれまで運営
交流が行われた。まさに今回のシンポジウムのテーマ
してきました。
である、
「医師と患者の垣根を越えた人間同士の交流」
外来の特長としては、年 5~6 回の開催とし、講演会
を物語る楽しいひと時であった。今回のシンポジウム
を終えた後、医師による外来個別相談、カフェでお話
に引き続き、病と治療が患者自身の生活に及ぼす影響
しをするひと時を持つ傍らで、歯科医や栄養士さんな
の判断や個人的なリスク許容度、死生観と、医療者の
ど専門性を持った方々にも参加頂き、個別相談に応ず
集団を対象にした統計的なデータとしてのエビデンス
るというように様々な受け皿をもった形で外来を開催
と個人的な臨床経験がどのように議論納得され共有さ
しています。医師の個別相談だけでもこれまでに 30
れていくのか。次回のシンポジウム開催の期待を強く
件ほどの相談を受け、相談者の依頼に応ずる事が出来
感じさせられたシンポジウムであった。
るように配慮してきました。
今年は金沢の地で市民学会も開催されます。より多
くの方々のニーズに応えられるようスタッフ一同で、
力をあわせていきたいと考えています。
がん哲学外来研修センター
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