白鳥病院だより 2016 年 2月1日発行：香川県立白鳥病院〒769-2788 東かがわ市松原 963 電話 0879-25-4154 クスリは、リスク？私たちの病気を治してくれる薬。病気で辛いときに頼りになる存在ですが、昔からのことわざにもあるように、「薬も過ぎれば毒になる」という事実があります。今回は、薬について学んでみたいと思います。食前、食後、食間って、いつ？まずは、薬を飲むタイミング、薬の袋や薬の説明書に書かれた言葉の意味を、みなさんは正しく理解していますか？ ○「食後」食事終了後 30 分以内に飲んで下さい。30 分待っていただく必要はありません。30 分経つのを待ってから、と思っていると忘れてしまいます。また、痛み止めのように空腹時に飲むと胃の調子が悪くなる薬もあります。食後に服用する目的は、胃の中に食べ物があることです。食欲がない時でも何か少し口に入れてから薬を飲むようにしましょう。 ○「食前」「食直前」食事の前に飲んでください。食直前は、まさに食べる直前です。食直前に飲む糖尿病の薬は、食べ物の糖分の吸収を抑えたり、インスリンの分泌を促したりします。飲み方を誤ると低血糖になって倒れたりすることもあります。正しいタイミングで飲んでください。 ○「食間」食後 2 時間くらい経ってから飲んで下さい。食事の間ということで、ご飯を食べている最中に飲むと誤解される方もいらっしゃいます。正しくは食事と食事の間の空腹時に飲む薬です。特に漢方薬は、薬の吸収されやすい食間にお白湯に溶かして飲むといいとされています。 ○「寝る前」寝る前に飲んでください。寝る前に飲む薬には、睡眠薬やアレルギーの薬など眠気を誘う成分が含まれているものが多くなっています。薬がすぐに効いて、眠気からふらつきや転倒を起こすことがあります。寝る前にトイレに行く習慣のある人は、トイレを済ましてから飲みましょう。 ○頓服（とんぷく）必要に応じて飲む薬です。頓服とは熱さましのことと思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、頓服は、「発熱時」のほか、「疼痛時」「不眠時」「便秘時」などに服用するものです。服用にあたっては、注意事項をしっかり守って下さい。早く治したいから、一度にたくさん飲んで・・・？薬は、定められた量より多く飲んだからといって、効果が高まるものではありません。逆にで・・・！？多く飲み過ぎると、副作用や中毒が現れることもあります。また、薬をジュースやコーラ、コーヒー、お酒で飲むのは避けましょう。薬との相互作用によって、効きすぎたり、効かなかったりします。薬は白湯で飲むのが一番です。薬を飲み忘れた場合、次の服用まで時間があるときは、通常、気付いたときに飲んでいただくことが多いですが、薬の種類によっては、違った対応が必要な場合がありますので、調剤をしてもらった薬局にお尋ねください。そこで、私の薬のコンシェルジュ！医師が処方せんを発行し、薬局の薬剤師が調剤を行う仕組みを「医薬分業」と言います。これは、医師と薬剤師が、それぞれ独立した専門的な立場から、より安全で効果的な医療を提供するためのしくみです。薬剤師は、薬の専門家としての視点で、医師の処方内容を確認し、患者さんの医薬品使用を総合的に管理しています。是非、患者さんご自身の「かかりつけ薬局を持ちましょう！そして、そのときに役に立つのが、お薬手帳！お薬手帳とは、あなたが使っている薬に関する記録です。複数の病院にかかっている場合、自分の使っている薬や、薬によるアレルギー経験を正確に医師や薬剤師に伝えることができます。緊急時や災害時にも貴重な情報になります。ＭＹお薬手帳をいつも身近に置いておきましょう！～健康教室(すこやか会)～ ● 1 月 7 日(木)午後 1～2 時「からだに良いお話」場所：白鳥病院 2 階大会議室／参加費無料（参加自由）～生活習慣病教室～ ● ２月 1８日(木)午後 2～3 時 30 分「何から食べる？ごはん or 野菜」（測定・質疑込み）場所：白鳥病院 2 階大会議室／参加費 80～390 円 ※ご希望の方は、外来Ａブロック受付又は病棟スタッフへお申し付けください。