第22回公開臨床病理検討会(CPC)のご案内

平成 27 年 10 月吉日
各
位
社会福祉法人
病理診断科
三井記念病院
部長
森 正也
第22回公開臨床病理検討会(CPC)のご案内
拝啓
時下ますますご清祥の段
お慶び申し上げます。
下記の通り、第22回公開臨床病理検討会を開催致します。皆様の御参加をお待ち申し上げます。
記
【日
時】
平成 27 年 11 月 4 日(水)
19:00~20:00
【会
場】
三井記念病院
講堂
検討症例 : 70 代
外来棟 7 階
女性
臨床診断 : 末期腎不全、膀胱小細胞癌
既往症
30 代 子宮筋腫で子宮全摘、40 代 胆汁うっ滞型肝機能異常(ウィルスや各種
自己抗体は陰性)、65 歳 副甲状腺摘出術
臨床経過 :
原疾患不明の末期腎不全で血液透析中の 70 代女性。透析歴 11 年、うち腹
膜透析は 7 年。40 代から胆汁うっ滞型肝機能異常が持続。
2014 年 5 月、腹水増加傾向あり、精査目的で入院。腹水細胞診は class2
で、悪性所見なし。
2014 年 7 月、アミロイドーシス、吸収不良症候群などの精査のために下部
消化管内視鏡施行。回腸末端に粗造な粘膜があり生検し、類上皮細胞肉芽腫
が認められた。結核の鑑別のため、腹水や腸粘膜の培養、結核菌 DNA 検査を
行ったが陰性であった。腹腔鏡では、腹膜透析による被嚢性腹膜硬化症の所
見はなく原因不明。その後は腹水コントロール目的の入退院を繰り返す。
2015 年 1 月の CT で、膀胱癌を指摘。2015 年 3 月、経尿道的膀胱腫瘍切除。
組織学的には、筋層浸潤のある小細胞癌であった。その後、膀胱癌の局所再
発、肝転移、腹膜播種が出現し、2015 年 6 月、死亡した。
臨床上の問題点 : 1.原因不明の肝障害、大量腹水の成因。
検索希望事項
2.回腸生検で類上皮細胞肉芽腫が検出されているが、結核の有無。
3.膀胱腫瘍の広がり。
【申込方法】
平成 27 年 11 月 3 日(火)までに、地域連携室へ E-mall または、お電話でご連絡
いただけますようお願い申し上げます。
【連 絡 先】
三井記念病院
地域医療部 地域連携室
電話:03-3864-7900
FAX : 03-3864-7901
Emall [email protected]