第6学年 単元名「資料の調べ方」 伊丹市立緑丘小学校 村上 大介 ○はじめに ・資料の調べ方はばらばらな資料を整理し、平均を使ったり、表に表したり、グラフ に表したりするなかで、資料を読み取っていく学習である。6年生も終わりに近づ き、算数が意味のわからない数字の羅列に感じている児童もいる。中学に向けて、算 数は数字を追っていく楽しさや、生活の中にたくさん入っていることを感じてもらい たい。そこで、本単元をきっかけに算数の学習に対して主体性を持って取り組んでほ しいと思い、自分たちでアンケートを取り、調べていく過程で本単元で身についてほ しい内容が自然に学べるよう指導計画を立てた。 ○単元の指導計画(全9時間) ・平均と整理(1時) ・ちらばりを表に表す(2時) ・柱状グラフのかき方(3時) ・区間を変えて表や柱状グラフにかくかき方(4時) ・表を読み取る(5時) ・班で調べたいことを決め、データをとる(6時) ・班で話し合い、どんなまとめ方をするか決め、資料を作成する(7時) ・班で作った資料を考察し、ニュース番組の役割を決める(8時) ・ニュース発表会をする(9時) ○活動場面の流れ(6時~9時) ①何について調べるか決める ②データをとる。 ③集めたデータを平均、ちらばり、表、柱状グラフに表す。 ④班で考察し、どんなことが読み取れるか考える。(データの数字から) ⑤その数字はどんな背景から出たのかさらに深く読み取る(解説者の目線で) ⑥役割を決め、発表の練習をする ○学習の感想 ・みんなアナウンサーなどになりきっていて、その後に自分たちの班がやるのがプレ ッシャーだったけど、上手にできた。 ・私が一番すごいと思ったのは 5 班です。天気予報から寒さ、寒さから運動、運動か らヨガというように天気予報からヨガに話題をつなげていくのがびっくりした。 ・初めてニュース番組の解説者をやってみて、改めて毎日テレビに出てニュースを伝 えている人はすごいなと思いました。どう言ったら見ている人に伝わるかなど考える のは難しかったけれど、班で意見を出し合って自分たちらしいニュースにできたので 良かったです。 ・表やグラフのかき方がよくわかりました。次はまた違うテーマで調べてみたいで す。~以上、~未満の使い方が難しかったです。 ○成果と課題 ☆クラスメートや、他のクラスからもデータを取り、班で調べていく中で、表や柱状 グ ラフの読みとりを身につけていき、「次は~を調べたいね」と意欲的に取り組んでい た。 ☆「1日にゲームをする時間」「何時に起きるか」「学校まで何分かかるか」「ヨガ のポーズを何分できるか」「お風呂に何分入るか」など他の班にないものを自分たち で考え出し、協力しながら進められた。 ★教科書の内容と平行しながらデータをとらせたが、さらに主体性を持たせるには、 一度やってみて、さらに改良したり、データを追加する方がいいなと感じた。中学校 でまた学習する内容であるが、小中連携として、ここまでは小学校でしていることを 伝えることも必要かなと思った。
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